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7話 思い込み

この世界の魔物について説明します。

この世界の魔物は、下級、中級、上級の魔物に分かれており、その中でも、自分の精神に大きな刺激が加わった魔物は、進化し、さらに強くなります。そして、神から選ばれれば、神級の魔物になります。ガイアとヘレンが暮らしている村の冒険者は、上級の魔物を倒せるぐらいの実力は持っています。



 ヘレンも魔法が、ある程度使えるようになったので、遊びということで、模擬戦をしていた。


「ガイア、いくわよ! メガファイア!」

「ヘレン、その炎、使わせてもらうよ! マジックリフレクション!」


俺が、魔法を跳ね返したのは、流石に予想外なのか、ヘレンも驚いている。


「えっ!? ちょっ! 熱っ!!」


流石に、あんな魔法を喰らったら、俺もただじゃ済まないからな。


「ねえ、ガイア! さっきのは!何よ! あんなの、私知らないわよ!」

「あー、言ってなかったっけ?」

「聞いてないわよ! ・・・・・・まあ、いいわ。最近新しく覚えた私の魔法を見せてあげる!」


新しい魔法? なるほど、それは、すごく気になるな。


「ああ、いつでも、いいよ!」

「いくわよ! ファイアアロー!」


あれは、炎の矢、か。生憎、あれは、何度も見てるんだよな。まあ、ヘレンも頑張ったんだろうし、俺も同じ魔法を使うか。


「・・・・・・ファイアアロー!」


二つの炎の矢がぶつかったことで相殺された・・・・・・ように見えたが、俺の炎の矢はまだヘレンめがけて向かっていった。


「!? マジックウォール!!」


魔力の壁で防いだか。やっぱり、やるな、ヘレンは。ヘレンの本当の恐ろしさは、無限に近い魔力、だけど、それ以外は、まだまだ未熟だ。


「ウォールぺネトレーション!」

「な!? また、私の知らない魔法!? グッ! しかも、マジックウォールを突き抜けてくるなんて!」

「ヘレン、そのマジックウォールは良かったよ。・・・・・・そろそろお昼だし休憩にしようか」

「え、ええ、そうね! ・・・・・・あのね、ガイア」

「うん?」

「今日は、お弁当を、作って、来たの。ガイアが、良ければ、食べて、くれる?」

「え? お、俺のために!? もちろん、食べるよ! というか、食べたい!」


そんな穏やかで幸せな日々を過ごしていた俺たちだったが、突如、その幸せの日が終わりを告げようとしてきた。


「緊急警報! 緊急警報! 冒険者は至急、村の入り口付近に集まってください!」

「な、なんだ、この警報! 一体、何が起こって・・・・・・!」


感じる、しかも、大量だ。おそらく、この魔力の感じはゴブリンだろうが、数が多すぎる。この村の冒険者だけで対処できるのか?


「・・・・・・ね、ねえ、ガイア、これって、その、まずいんじゃない?」


今まで黙っていたヘレンが口を開く。確かに、このままだと非常にまずいけど、ヘレンに心配させたくないし、嘘でも大丈夫と言っておこう。


「大丈夫だよ、ヘレン。きっと、冒険者の人たちが何とかしてくれるから!」


とはいえ、この村の冒険者は最大で100人、そのうち、10人のエリート冒険者は、国の依頼で王都に行っている。だから、今、この村にいる冒険者は90人、それに対して、ゴブリンは最低でも500体はいる。


「ねえ、ガイア、やっぱり、私、何だか嫌な予感がするの!」


無茶だ、多勢に無勢のこの状況じゃ、行っても無駄死にするだけ、ここは、じっとしておいたほうが・・・・・・!?


「ねえ、ガイアってば!!」

「な、なに!? ヘレン?」

「さっきから、何ぼーっとしているの! このままじゃ、村が危ないのよ! 私たちも加勢に行かなきゃ!」

「・・・・・・行っちゃだめだ! ヘレン、行っちゃ、だめだ」

「・・・・・・え?」

「敵の数が多すぎる。今行っても、無駄死にするだけだ。だから、まだ、行くべきじゃない」

「な、何を言っているの、ガイア! 早く行かないと、村のみんなが!」

「・・・・・・」

「・・・・・・っ! 見損なったわ、ガイア。もういい、あなたがいなくても、私1人でなんとかしてみせるわ!」


俺は、ヘレンを止めようと思ったが、ヘレンの眼差しを見て止められないと確信してしまった。よりにもよって、どうして、こんな時に・・・・・・。



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