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3話 少女の想い

 


 私の目の前では、昔からよく事故や事件が起きていた。あるときは、商人の乗った馬車が爆破され、また、ある時には、村長の奥さんが病でなくなったり、殺人鬼がこの村に入ってきたりといったことがあったそうだ。私は、まだ6歳だから、詳しくは、覚えていないけれど、自分が迷惑な存在なのだということが、何となく分かっている。だから、私は、誰とも過度に関わらないようにしてきた。


私が孤独になることで、誰にも不幸なことが起きないのなら、それが何よりだ。でも、それだけじゃ、天は私を許してくれなかった。人に関わらなくても、災いは、何度も起こる。


だから、私は、この森に閉じこもった。少しでも私が村から離れていた方が、災いが起きる可能性は、低くなると思ったから。


それなのに、彼は、来てしまった。こんな、私のところに。だから、きっと彼にも災いが起こるかもしれない。


でも、私には、何もできない。だから、せめて、彼からもっと遠くに離れないと!


そんなことを考えながら走っていると、何かにつまづいて転けてしまった。


「痛っ! 何のよ、もう!」


そう言いながら、つまづいた方を見てみるとそこには・・・・・・首から下がない人の死体があった。


「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」


何、一体何が起きて・・・・・・!?


「・・・・・・逃がさ、ない・・・・・・」


全身黒い布で身を包んだ人物がこちらに近づいてくる。一体、何なのよ、あの人! とにかく、早くここから・・・・・・いえ、今逃げたら気付かれるかもしれない。ここは、気配を殺して、じっとしておいた方が・・・・・・!?


「見つ、けた・・・・・・」


う、そ、まさか、こんな一瞬で・・・・・・早く、逃げないと! 


「・・・・・・遅、い!」


黒い人が剣を振り上げて、私に向かってくる。


私、ここで死ぬの、かな? ああ、結局、私の生まれた意味って何だったんだろ。皆んなを災いに巻き込んだ挙句に、自分だけは無傷で残って・・・・・・本当に、最低。きっと、これは、私が今までしてきたことの報い、それなら、もう、いっそのこと、受け入れるしか・・・・・・!?


次の瞬間、黒い人の剣が弾かれて、後ろに後退していた。一体、何が起こってるの?


「・・・・・・何者、だ?」

「俺は・・・・・・ガイア・アーカス! ただの、魔法使いさ!」


さっきの子、どうして、ここに? さっき、ちゃんと撒いたはず、なのに。


「・・・・・・大丈夫、か、サーマレストさん?」


やっぱり、さっき私と会ったから、この子も巻き込まれることになったのかな? だとしたら、やっぱり、私って、生きてたらいけない存在なんじゃ・・・・・・!


「・・・・・・サーマレストさん!!」

「な、なに!?」

「その様子なら、怪我は、してないみたいだね、良かった〜。それなら、早く村に逃げて、俺があいつを足止めしている間に!」

「で、でも!」

「・・・・・・君がいたら、正直言って、邪魔だ、だから、早く行け!」

「・・・・・・!? そ、そこまで、言わなくても〜!」



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