表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/55

17話 修行の始まり

 


 翌日、俺の隣では気持ちよさそうに寝ているヘレンがいた。そういえば、一緒に寝たんだったな。


「むぅ・・・・・・ガイア〜・・・・・・」


「な、ななななななな何してるの、ヘレン!」


「へ? ・・・・・・!?」


どうやら、今していることに、ようやく気がついたようだ。ヘレンの顔がみるみるうちに朱色に染まっていく。


「ご、ごめん、ガイア! 私・・・・・・!」


ヘレンは、恥ずかしさのあまりか、枕に顔を押し付け、何か叫んでいる。


「・・・・・・ガイア、おはよう」


「お、おはよう」


普通に挨拶しちゃったけど、良いのかな。寝ぼけてたとはいえ、ヘレン、俺に抱きついてたけど、なんとも思ってないかなあ。俺は、抱きつかれて、嬉しかったけど、めちゃくちゃ驚いたから、きっと、ヘレンは俺以上に動揺しているはずだけど、でも、まあ、ヘレンが良いなら、俺も深くは考えないようにしておこう。


「今日の朝ご飯は何かしらね! ガイアのお母さんの料理、美味しかったから楽しみ〜!」


朝は、大体決まって、卵料理と芋が出ているが、今回はヘレンとティオさんもいるし、何を作るのか分からないな。


「じゃあ、リビングに行こうか、ヘレン」


「うん、行こう!」


リビングに行くと既に、テーブルには料理が並んでいて、父さんと母さん、ティオさんも席に座っていた。


「起きてきたか、じゃあ、食べよう」


そして、俺たちは、朝食を摂った後、父さんから話があるからと言われ、今父さんの書斎に来ていた。


「早速だが、お前たちにセントラル魔法学院のことを説明しようと思う」


「はい、よろしくお願いします!」


「よ、よろしく、お願いします」


「まず、始めに言っておくが、セントラル魔法学院には、15歳からじゃないと入学できない、このことは理解しているな?」


「はい!」


「わ、私も!」


「よし、じゃあ、話を始める。セントラル魔法学院っていうのは、その名の通り、魔法の才能がある者が行く学校だ、まあ、卒業生の中には、騎士団に入ったものや、そのまま村で農業を営んだ者などもいるが、一番多いのが、宮廷魔法師団、つまり、国王直属、国家防衛のための魔法使いだ。大体の者は、魔法師団に入団することを目標にしている・・・・・・そして、次に多いのが、俺たちのような冒険者、だ。ただ、冒険者は危険が多い上に収入も不安定だから、自分から進んでなるやつは、ほとんどいないな。俺のような逸れ者や、ルーナやティオのように国から追放されて、仕方なく冒険者になるやつがほとんどだ」


「・・・・・・ということは、父さんたちは、冒険者は嫌だったんですか?」


「まあ、そうだな、確かに最初は嫌だったな。だが、今は違う。知ってるか、ガイア? 冒険者には階級があって、それに応じて受けられる依頼も報酬も違うんだ。階級はSからFまでと7つあり、今の俺の階級はAだ。だから、その分報酬も良いし、ルーナとも出会えたから、自分が不幸と思ったことはないな」


「そ、それなら、良かった・・・・・・」


「それで、話を戻すが、セントラル魔法学院に入学するのは、はっきり言って貴族や王族、名の通った騎士の一族だけだ。だから、村人であるお前たちは、きっと見下されると思う。だが、絶対に、挫けるな! どんなに馬鹿にされようが見下されようが自信を持て! お前たちの凄さは、この村にいる者なら、皆んな知っている! ・・・・・・俺の言いたいことは以上だ。すまんな、学院に関しては詳しいことは分からないんだ、何せ、俺もルーナもティオも学院に行ったことがないからな」


「いえ、それだけでも、聞ければ、十分です! ありがとう、父さん!」


「あ、ありがとうございます、おじ様!」


「・・・・・・2人とも・・・・・・あ! そうだ! まだ言い忘れてたことがあった! 入学試験では、魔法に関する知識と技能が求められる。まあ、その辺は、ティオに教えて貰えば問題ない・・・・・・それと、もしかしたら、お前たちと同じ時にブラッド家の令嬢も入学する可能性が高い」


「えーっと、父さんは、何でそれを?」


「ブラッド家は、最も王族に近い貴族だからな。その令嬢が生まれた時、世界中にそのことが広まったから、そして、生まれた年がお前たちと同じだったからだ」


ブラッド家、そうか、前世の俺の血脈は、まだ途絶えてなかったのか。もしも、その令嬢が来るなら、どんな子か見てみたいかな。


「・・・・・・ただ、風の噂で聞いた話なのだが、その令嬢は、外見は完璧だが、どうやら、中身に問題があるようでな、だから、くれぐれも気を付けるように!」


「「は、はい!」」


というより、性格に問題があるって、もしかして、その子も前世の俺みたいな二重人格なのかな。それなら、すぐにでも、治してあげたいけど・・・・・・俺みたいに人生を諦めないように。まあ、とは言っても、前世の俺は数100年は生きてるし、それに、昔は分からなかったけど、今になって二重人格になる原因が呪いだって分かったから、今の俺なら治すことができると思う。


「一応、話は終わりだ、何か聞きたいことは?」


「特にないよ」


「私もないです」


「じゃあ、2人とも、これから、頑張ってな」


そして、俺たちは、セントラル魔法学院の入学試験を突破するべく、ティオさんの元で魔法と教養を教わることになった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ