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15話 同居の決意



 ヘレンの家の前まで来たのは良いが、どう説明すれば良いだろうか。このままだと、時間が勿体無いし、とりあえず、ありのままを伝えてみるか。


「・・・・・・ん? ガイア? どうしてここに?」


俺が玄関の扉を叩こうとした時、買い物帰りであろうヘレンが声をかけてきた。


「あ、ヘレン! ちょうど、良かった、実は話したいことがあるんだけど、今時間いいかな?」


「あー、でも、今日は、お父さんが早く帰ってくるから・・・・・・それまでなら、いいよ」


「ありがとう、ヘレン」


「それで、話って?」


「・・・・・・ヘレン、俺と一緒にセントラル魔法学院に、行かないか?」


「・・・・・・え? それって、どういう・・・・・・」


「もちろん、今すぐって訳じゃない。15歳になってからだから、後9年後の話だ、ヘレンにも魔法の才があるから良かったらと思って」


「・・・・・・ねえ、ガイア、少し考えさせて。お父さんとも相談したいし」


「うん、分かった! まだ、時間はあるから、ゆっくり考えて、自分の人生に関わることなんだから」


「う、うん、そうする」


ヘレンが決めるまでは、そっとしておくとして、今日は、もう帰るか。特に行くところもないしな。いや、鬼神が現れたところに、もう一回行ってみるか。何か分かるかもしれない。そして、俺は、鬼神と戦った場所に向かった。


それにしても、この魔力の感じ、妙だな。何というか、というより、この魔力、前世で戦った女騎士のものによく似ている。偶然か、それとも、同一人物なのかは定かではないが、もっと情報を集める必要があるな。確か、あの女、最後に魔法を使ってたよな。その跡を調べれば、女がどこに行ったのか分かるかもしれない。


しかし、そう思っていたのが、間違った。よく考えてみれば、魔法の跡を辿ったところで、分かるのは魔法の種類と魔力の持ち主だけで、どこに行ったかまでは分からないな。


そんなことを考えていると、誰かが近づいてくる気配を感じたので、俺はその場に身を潜めた。そして、覗いてみると、そこには、何やら、思い切ったような顔をしたヘレンが立っていたのだ。


「ヘ、ヘレン? どうして森に?」


「・・・・・・あの後、ガイアの家に行ったんだけど、居なかったから、そしたら、ここしかないと思って、来てみたの」


なるほど、でも、その推理は、あまりに、単純じゃないかな。いくら、俺が家にいないからといっても森にいるとは限らない。今回は、たまたま俺がいたから良かったけど、もし、いなかったら、ヘレンは彷徨うことになっていただろうな。まあ、その時は、俺が助けるけど。


「・・・・・・ここに来たってことは、もう、どうするか決めたの?」


「うん、ねえ、ガイア、私も行くわ! セントラル魔法学院に!」


その言葉を聞いた瞬間、俺の中に未だかつてない喜びの感情が込み上げてきた。ヘレンと一緒なら心細いと感じることもないし、何より安心できる。もしも、ヘレンが行かないと言ったら、俺も行く気はなかったが、行くと言ってくれて本当に良かった。


「じゃあ、これから、一緒に頑張ろう! 入試に合格できるように!」


「うん、頑張ろうね、ガイア!」


それにしても、ヘレンの魔力、また底が見えなくなってるな、やっぱり、いつ見ても規格外だ。前から思ってたことだが、鍛え方によっては、すぐに俺を超えるかもな。


「じゃあ、帰ろうか、ヘレン」


「うん、後言い忘れてたけど、私もこれからガイアの家で暮らすことになったから、よろしくね」


「あ、そうなんだ、これからよろしく・・・・・・って、えええええええええぇ!?」



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