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12話 新たなる敵



 ヘレンを追って、村にたどり着いた俺は、目の前の光景に言葉を失った。父さんとヘレンの父さん、そして、その他大勢の冒険者たちが倒れていたからだ。幸いなことに、皆んな、辛うじて息があったことが、せめてもの救いだ。そして、そんな中で、ヘレンだけは勇敢に立ち向かっていたが、とてもヘレンに倒せるような敵ではない。そして、俺は、ヘレンを一旦、下がらせ、俺自らの手で、目の前の敵を倒す決意をした。とはいえ、相手は、神級の魔物、今の成長途中の俺の身体と魔力では、敵わないだろう。だから、俺は、引き継いだ前世の力を出し惜しみせずに使う必要がある。使えば、確実に倒せるが、同時に俺にも負担が大きい。しかし、村をみんなを、ヘレンを守るためには、なりふり構っている場合じゃない!


「・・・・・・お前が俺の次の相手、か?」


「ああ、そして、俺がお前の最後の相手だ!」


「ほう、ならば、貴様は、それだけの力を持っている、ということだな?」


「それは、お前の想像に任せる・・・・・・そろそろ、喋る時間も惜しいし、速攻でお前を倒すとしよう」


「望むところだ、やれるものならやってみるがいい!」


今の俺の魔力じゃ鬼神には遠く及ばない。だが、鬼神の魔力を利用すれば、勝機はある!


「・・・・・・アザーマジック!!」


思ったとおり、いや、予想以上の魔力量だ。この魔力を使って、一瞬でケリをつける! 


「な!? こいつ、俺の魔力を!?」


神は、神級魔法と神殺しの魔法でしか倒せない。そして、今の俺では神級魔法を使っても、身体の方に先に限界がくる。大人になれば話は別だが、子供の姿では、神級魔法は使えない。ならば、神殺しの魔法を使うより他はない!


「・・・・・・ゴッドスレイ!!」


「こ、これは!? マジックシールド!!」


さすがは、鬼神、一筋縄ではいかないか。ならば、更に魔力を高めるのみ!


「ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!」


「グッ!」


その瞬間、鬼神のシールドにヒビがはいった。


「な!? ば、ばかな!? 俺様のシールドが!? クッ! こうなれば、踏ん張り勝負だ! ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!!!!」


クッ! この鬼神、さすがにしぶとすぎるだろ! どんだけ耐久力あるんだよ! でも、ここを押し切るしかない! 


「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」


鬼神の身体が少しずつだが、削れてきてる、よし、まだまだ!!


「く、くそぉぉぉ! ま、まさか、負けるのか? 俺が? グッ! ぐわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」


そして、鬼神は跡形もなく消滅し、俺が勝った・・・・・・と思っていたが、1人の乱入者によって、俺の魔法は鬼神に当たった直後に掻き消されていたのだ。そのため、鬼神も腕や脚といった身体のパーツが欠けている部分もあったが、辛うじて生きていた。


「・・・・・・な、何者、だ?」


「・・・・・・世の中には、知らない方がいいこともあるんだよ、強き少年・・・・・・あ、それと、彼は倒さないでもらえるかな?」


「その鬼神は、村のみんなを傷付けた、許せるわけがないだろ! そいつをこっちに渡せ! ここで、とどめを指す!」


「はぁ、仕方ないな〜。本当は、手荒な真似はしたくないんだけど、君がどうしても、この子を倒すって言い張るなら・・・・・・君を殺すしかないね」


その女は、一瞬で俺の間合いに入り、俺の首に刃を向けた。


「このまま切られれば死んでしまうわよ。だから、死にたくないなら、これ以上彼には関わらないと約束してもらえるかしら?」


この一瞬の身のこなしで俺は、理解した。この人は、次元が違いすぎると。


「・・・・・・分かった、正直納得いかないが、その申し出を受け入れるよ」


「もの分かりが良くて助かるわ。でも、今度からは、逆らう相手を間違わないようにしてね。そうすれば、私もあなたを殺さなくて済むから」


「・・・・・・は、はい・・・・・・」


「それじゃあ、そういうことだから、私たちは、もう行くわね。ばいばーい」


そして、女は、俺の前から一瞬で姿を消した。おそらく、転移系の魔法だろうが、それにしても、まさか、この時代にあれ程強い奴がいるとはな。魔法も身体能力も俺とは比べ物にならないぐらい、飛び抜けている。次会った時に、必ずあいつを倒せるぐらい強くならないとな。


「ガイア〜!!」


俺が、さっきの人のことを考えていると、ヘレンが抱きついてくる。あれ? ヘレンって俺に愛想をつかしたんじゃなかったっけ?


「へ、ヘレン!? 急に、ど、どうしたの!?」


「だ、だって、変な魔法を使ったと思ったら、今度は、変な人に首を切られてたから、私、心配で〜! うぇぇぇぇぇぇぇん!」


「だ、大丈夫だから! 俺なら、何ともないから! だから、泣かないで、ね?」


というか、俺、別に首切られたわけじゃないんだけど。まあ、心配してくれるのは、嬉しいかな。


「・・・・・・う、うん」


良かった、泣き止んでくれた。・・・・・・それにしても、今回は、ヘレンにも大変な思いをさせてしまったな。それだけじゃない。村の人たちにも迷惑をかけたかもしれない。もしも、俺がもっと早く行っていれば、誰も傷付くことは、なかったかもしれないから。


だから、俺は、もっと強くならないといけない! 大切な人たちを守るために!



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