【コント】リザードマンの彼氏
【ゲラゲラ第4回漫才・コント大賞】にエントリーしました!
読んで少しでも笑って頂けたら嬉しいです!
ボケ→ボ
ツッコミ→ツ
ボ「今日は……愛ちゃんのお父さんと挨拶する日……。緊張するなぁ……。『男同士で話したい』って2人きりだし……。あ、来た!」
ツ「こんにちは」
ボ「こ、こんにちは!はじめまして!愛さんとお付き合いさせて頂いている、田中正雄です!」
ツ「いや、リザードマンかい!」
ボ「普通の"田中"に、正しい雄で正雄です!」
ツ「いや字とかどうでもいいんだけど!」
ボ「ご挨拶が遅れてしまい申し訳ありません。実は愛さんと同棲させて頂いております」
ツ「異世界へ帰れよ!」
ボ「毎日、行ってきますの時はベロチューさせて頂いております!」
ツ「いや、気持ちわりーよ!」
ボ「見送り前には愛の言葉を囁くことも重要です」
ツ「うるせーよ!」
ボ「それで……。今日、せっかくお時間頂いたので、実はお父さんへお伝えしたいことが……」
ツ「なんだよ?」
ボ「お嬢さんを………………」
ツ「……………」
ボ「……ください!!」
ツ「やだよ!!」
ボ「一生大事にします!時にはケンカして、サーベルで痛恨の一撃与えてしまうこともあると思います。でも、頑張ります!」
ツ「いや、DV超えてるだろ!」
ボ「……だ、だめでしょうか?」
ツ「……まぁ、私も種族だけで判断する気はない。とりあえず話だけは聞くよ。今、仕事は?」
ボ「愛さんのですか?」
ツ「いや、お前のだよ!」
ボ「して……おりません!」
ツ「ふざけんなよ!」
ボ「強いて言うなら、冒険者にエンカウントしております!」
ツ「なんだエンカウントって!しかも冒険者なんかいねーだろ!」
ボ「街中で男女のパーティーに絡んでおります」
ツ「いや、警察沙汰だろ!」
ボ「ですが、そんな僕を、愛さんは支えてくれたんです。だから、僕も家族として"家事"をやって、愛さんの心の支えになりたいんです!」
ツ「まぁ、最近は男が主夫をするっていうのも普通だし、そこは話し合い次第だけど……」
ボ「愛さんは、日常的にアイデアを出したりするお仕事なので、しっかり脳に栄養を届けるような食事を用意します!」
ツ「まぁ、愛は昔からとても頭の回転が早い子だったよ」
ボ「僕も右手を半回転して家計に貢献します!」
ツ「パチンコしてんじゃねーよ!」
ボ「あとは、悪い人間から愛さんのことを全力で守ります。男は、女性や子供を守るものですから!」
ツ「あ!あそこで半グレみたいな奴がしつこくナンパしてる!おい田中正雄!女性が助けを求めているぞ!」
ボ「はぁっ……!はぁっ……!」
ツ「ビビってんじゃねーよ!!」
ボ「お父さん、こんな僕ですが、愛さんと結婚させて頂けないでしょうか」
ツ「……ふむ」
ボ「……」
ツ「……ん?もしもし。ああ、愛か。今ちょうど田中正雄くんと話をしていた所だよ。……少しクセはあるが、良い子じゃないか。お父さんは愛が選んだ人なら応援するよ」
ボ「…………」
ツ「え?田中正雄くんとの待ち合わせは隣町のカフェ?え?じゃあ今、目の前にいるリザードマンは……?」
ボ「早乙女義明です」
ツ「誰だよ!!」
ボツ「ありがとうございましたー」