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とりとめのないこと 抜粋  作者: 汪海妹
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Scrap and Build













   Scrap and Build

   2013.12.12











池上彰さんを求めてテレビのチャンネルをあちこちいじってました。それで、池上彰さんには当たらなかったのだけれど、テレ東の60秒でわかるなんちゃらという番組を見ました。


それで、また、唐突に……


自民党じゃダメなんじゃないかなと思うという。


そこまで行った経緯をご説明する前に先に注釈を。

私は最近はせっせとニュースを見ていますが、以前は全然見ていない人で、政治経済にあまり強くありません。

だから、自分の判断というのに絶対の自信があるわけではないです。

ただ、感覚的に思いました。


一般的な意見とはちょっとずれている自説をここに展開させていただくと、

今の日本の政治って、大きくなって歴史のある会社と似ているような気がするのです。

中に色々な派閥があって、その派閥の求めることを約束しつつでなければトップに立つことができない。

派閥の権益を守らなければ、すぐにその椅子から下ろされてしまいますからね。


例えば、道路族というのがいるのだそうな。

日本全国津々浦々に美しい道路を張り巡らせる方達のこと。その国家予算はすでに何十年先まで下りているのでしょう。

でも、国民が生活に喘いでいる中で、ど田舎に美しい立派な道路ができて、なんか意味あるか?と。

だけど、首相としてはその予算を削って防衛費とか子供対策とか物価対策に回すことはできないんですよ。

そんなことをしたらすぐに椅子を追われてしまうからね。


こんなん、大きくなった会社も似たようなものだよ。


今まではそれで良かったけど、これからはそうは行かない。だから、すでにあるものを壊し、新しいものを作るべき段階に国も、名だたる企業も来ているのだと思います。しかし、いかんせん。改革をしようとする個人の足を集団が引っ張るのです。


政争に明け暮れる。その間に時間が経っていってしまう。


でも、政治という意味であれば、本来は国民が主権を持っていたはずで、もっと意味のある政治を政治家にやらせようと思ったら、この、国民のためになるようなことを延々とやることができなくても、なんら罰を受けない人たちから椅子を奪ってしまうべきだと思ったわけです。


ずっと自民党がやってるからいけない。国民に支持されなければ、代表にはなれないのだよという原点を思い出させるためには、他の党がやった方がいいんじゃないでしょうか。別にその後自民党に戻ったっていいけど。


私自身はどの党がとかにはあまり興味がなくて、ただ、今までを壊すことができる人と集団が、担うべきなのではないかなと。

ある意味、本当に勝手なことですが、一時的に壊す役割の人たちがにない、また、戻ったっていいのではないでしょうか。


会社もまた、管理層の人たちの手に預けているのであって、上場企業はやはり株主が、時にその鉄拳を振るった方が良い。


人間というのはおそらく、国とか会社を新しく始めた時はいいのですが、時間が経つと腐るのだと思うのです。定期的に壊さなければ時代の変化についていけないのだと思う。


また、ニュースを見ててとある経済コメンテーターが少子化についてこう語りました。

初任給を上げれば子供は増える

これもまた、男性目線な話だなと。

子供を産むのは女だぞと。子供を産んで、仕事を辞めて、家庭に入るのは男ではなくて女だぞと。

女性といっても色々な方がいると思いますが、子供を産んで家庭に入るという生き方に魅力を感じない女性は多いと思うんです。

単純に言えば、働きたいからではないと思います。

男のお金で男の言いなりになって生きることより、自分で働いて自由に生きる方が楽しいんですよ。

別に質素な生活でも構わない。現代日本なら、女一人質素に生きてゆくのなら、なんとかなる世の中じゃないですか。


初任給を上げれば子供は増える。

それは、男の初任給だよね?

そして、非正規雇用の人はどうするんですか?


思えば、国の少子化対策は、子供手当とか学校の無償化とか、そんなことが多いけど、それってやっぱり男目線の上から目線で、

ありがたいと言えばありがたいですが、そもそも結婚とかしたくない女性には響かないと思うんですよね。


それよりも、自分の手でお金を稼いで、子供を育てられる世の中を作ってくれ。

金を与えるという考え方から自由になってくれ。

与えてくれなんて多分、いってないですよ。日本人女性は。


そういう、養ってやってるっていうのがそもそもやなんですよ。

それより、保育園を増やしてほしい。それから、女性の雇用をもっと義務付けるような政策を出してください。

金をくれなんていってない。堂々と給料をもらえる世の中を作ってくれよと。


減税も支援金の支給も絆創膏のような一時凌ぎの策ですよね?

そういうことではなくて、保育園を充実させろよって話ですよ。

もっと職の多様化を進めて、子供を育てながら女の人が働きやすい世の中にすればいいじゃないか。

子育て世代が休みやすい会社を作るよう、政府が指導するとかさ。

そして、男の人は女の人にばかり育児を任せないで、協力すべきです。二人の子供じゃないですか。


結婚して子供を産むことになんら魅力を覚えない、現在の社会に問題があるんですよ。

もっと、女の人の立場になって考えてほしい。


お金をばら撒くには、財源が必要で、その部分でさらに国民から供出させる。

そんな一方で少子化のために労働力不足なんて言われてる。一度家庭に入った方に働いてもらうとなると、企業の欲しい人材とミスマッチが起こるかもしれませんが、でも、可能性はゼロではないと思うんです。


もっと子供を持った女の人が生きやすい世の中を作ることが本当の少子化政策なんじゃないでしょうか。

今のテレビの中の討論を見ていると、


「子供なんか誰が産んでやるかー」


もう産んでおいて、しかもこれから産むにはちょっとリスクがある年齢でテレビに叫びたくなるわ。


ただね、女性のみんながみんなバリバリ働きたいとかそういうことじゃないんです。

男性をはじめ働いている人より一段下の人間として自分を認識し、3歩後を歩いてついていくことがやなの。

そんなにたいした金額でなくともいい。自分の手でお金を稼いで、堂々とものを買い、旦那や他の働いている人と同じ高さに立ちたいだけですよ。誰だって自分を社会の付属物のようなものだと思いながら生きていきたくないだけ。


ニュースを見て、政治的意見を述べることすら遠慮してしまう。

自分のような人間が意見を述べていいのだろうかと躊躇する。お母さんがたって結構いるんです。

でもね、あなたも有権者ですから。

あなたの1票と旦那の1票は同じ重さですよ。


番組に12年間ほど明石市の市長さんをされていた方がいて、子供政策に力を入れられていたのですね。

その中の一つに、赤ちゃんのいる世帯に1ヶ月に一個おむつを配るというのがありました。


これ、沁みるなぁ


現金を渡されるよりも、おむつを配りに来てくれる。しかも、どのおむつがいいかと希望を取ってくれて、それを配達してくれるのは、育児経験のある先輩ママさんで、おむつを配りがてら育児の相談に乗ってくれる。


お金がなければオムツも配れないわけだけど、お金だけじゃないと思うんですよね。

子供を育てるのって大変なんですよ。そんな時に気配りしてもらえるのってすごい沁みるんですよね。


国でやるためには大きな大きな船を動かさなければならないから、難しいかもしれないけど、自治体なら……

手当のようなものを拡充させるのも大切ですし、賃金を上げることも大事ですが、家庭に入った方が社会に戻りやすい仕組みを作ることにも注力してくださる方がいてほしいですね。


日本は人材の活用の仕方があまりうまくいってないような気がします。


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