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とりとめのないこと 抜粋  作者: 汪海妹
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男と女の間には、日本海溝ほどの深い溝がある













   男と女の間には、日本海溝ほどの深い溝がある

   2023.05.02














昨日、所謂、女の人としてのテンションの低い日とも重なってたせいか、ズドーンと落ち込んでしまった。ぶつぶつと部屋がゴタゴタとしているので落ち着かないという愚痴を垂らしてましたね。


それから、少しリカバる。


冷静になって考えると、男と女は違う。


昔、友達だった心理学に詳しい男性がいて、彼が言ってたんですよ。


男と女は火星人と水星人くらい違う。


当時はよくわかんなかったんだけど、結婚して10年ほど経つと、少しわかるような気もするわ。

女の人ってさ、例外もあるとは思うんだけど、家の中は自分の好きなように整えたいものだと思うのね。花柄が好きな人は花柄に。ストライプが好きな人はストライプに、みたいな、さ。だから、例えば自分の買いたいカーテンが花柄なのに、無地のカーテンにしようとか言われると気分悪いわけ。


で、男はというと、男だって好きなカーテンの柄くらいあるだろう。


「どれがいいと思う?」


そう言われたら、指差したりするだろう。そして、奥さんに、


「え!そんなんがいいの?」

「……」


別に指差せと言われたから指差しただけ、そんな、クワっと怒らなくてもと思うだろう。


そして、男子は学習する。どうも、こちらの好みを聞いてはくるが、それは単なるポーズであり、俺の好きな柄のカーテンを買おうなどとは思っていないのだと。


そして、ここからが重要なのだが、家の中は女の縄張りである。女は普通、ここを譲らない。しかし、男は別に、家の中に黄色いカーテンがかかっていようが、水色のカーテンがかかっていようが、たいていの男子はですね、どーでもいいんです。


あえていうなら、僕は水色が好きなんだけどな、くらいは思うかもしれない。

しかし、意に反して黄色のカーテンを家にかけられたとしても、


男は、そのカーテンを眺めながら、歯軋りはしないのである。


対して、女は、カーテンを眺めながら、ぎりぎりと歯軋りをする。


私は、これじゃないのが、買いたかったのにぃ!ギリギリギリ。


チーン


だから、カーテンに始まり、家の中のものは基本、女性に任せた方がいい。


「どっちがいいと思う?」


には、


「君はどっちがいいの?」


で答え、


「私はあなたに聞いているのよ」


と言われたら、


「うーん、こっち……」


ここで、奥様顔を顰める。


「やっぱり、こっちかな、ははは」


……こうやって書いてみると、めんどくさい生き物だな。女って。


女にとってカーテンは一大事なのである。だから、なんといっても自分で選びたいのだ。だけど、自分がそこまでカーテンを譲れないのから類推して、女は、男もきっとカーテンに関しては譲れないに違いない、と思い込んでいる。


真剣っに、思い込んでいるのである。しかし、男は、女とは違う。何せ、水星人ではなく火星人ですから。


男はカーテンなんてどーでもいいのである。それよか、適当にこれがいいとカーテンを指さしたら、自分のセンスのなさを酷評され、また、どうでもいいから、素直にどうでもいいから君が決めろといったら、ものすごく、ものすごーく機嫌を損ねられる。


男はカーテンなんてどーでもいい。だけど、奥さんの機嫌が悪くなるのはどうでもよくないのである。

しかし、悲しいかな?


火星人である男性には、水星人である女性の心理が読めない。どうすれば正解なのかがわからない。


では、正解を教えてしんぜよう。


女性は、自分の趣味で家の中を整えたいのである。だから、女性の買いたがっているものを抑えて、自分の好きなものを買うのは、別にそこまでこだわりがないのであればやめるべきである。


そして、買い終わって、家具やカーテンや食器や何かが家に届いたら、嘘だと思ってこうおっしゃってください。

これが魔法の言葉だ。


「いや、お店で見た時はわからなかったけど、こうやってかけてみると僕たちの部屋にぴったりだね。君は僕より選ぶのが上手いなぁ」


本当は、別に黄色だろうが水色だろうが、濃紺だろうが、バラの柄だろうが、ボタニカル柄だろうが、っつうか、ボタニカルってなんすか?まぁったくどうでもいいのだけど、少しだけ関心がある、ふ、り、を、し、て、奥様のセンスを褒めてくださいませ。


これで、月まで安全に行けます。あ、月というのは結婚というものが持続して、行き着く目的地的なものね。比喩です、比喩。


うちの主人がわけのわからない買い物をするのは今に始まったこっちゃない。もし、おばあちゃんがいなくって私と主人のさしで暮らすことになったら、彼のお小遣いスペースみたいなものを家に設けて、その、金魚鉢のような中で意味もなく集めたもので楽しんでもらい、それ以外のエリアのいらないものは全て、我が手によって処分しますから……


チーン


ばあちゃんと住んでるとなぁ、女二人は一つ屋根の下は無理よ。私は、元々はむっちゃ凝り性だしね。

それにバリバリなミニマリストです。他人と暮らすのに向かない人間です。


断捨離の性質を持ってる人間って、知ってますか?

時々、同居人すら断捨離したくなるんですわ。


あー!一人暮らししたい……。

しかし、私は一人で暮らせるほどしっかりしておりません。

特に情緒の上がり下がりが激しいので、一人で暮らすと精神的に危ないわ。

やれやれ

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