これおもしろいよなっと
従来、出典ははっきりさせて投稿しておりますが、こちら、息子の見ている「快手」という中国版You Tubeの動画投稿でして、面白かったので日本語で拡散。ま、問題にはならないかな?と思いつつ投稿しております。
上記、本来は、不想上班 那就别上 と書くのです。
意味は、出勤したくないなら、出勤するな という意味。
8個の漢字を4つに縮めて、でも、漢字圏の人間であればすぐに元の漢字が思いつくし、中国語を理解していればすぐに意味がわかる。そして、私たち日本人にとっても漢字というものは馴染みが深い。私たちは子供の頃から漢字を完成体として自分たちに叩き込んで生きてきてますから、それを崩して遊ぼうなんて発想、実はないんです。でも、元々は漢字も大昔に無から作られた創作物だったんですよね。だから、一部を改造して遊んだっていいんですよ。
漢字圏の人間だからこそ、え、それ、いじっちゃうの?という気持ち良い意外さを得るので、二倍面白い。今、蔦重こと、蔦屋重三郎のべらぼうを見ていて、江戸時代にも絵や字を使った遊びが流行ってますよね?はんじものと言ってたかな?それとちょっと似てるなと思いました。
洒落、というのにもいろいろありますが、これはクレバーな類のシャレですね。
古今東西、西洋にもエスプリの効いた洒落の文化がありますし、イギリスミステリをこよなく愛する私。山のように古今のイギリスミステリドラマを見ておりますが、警部モースやルイス警部なんかは、劇中のセリフにイギリスならではの洒落の効いたやりとりがあるんですね。これはもう英語で聴いて尚且つそのセリフの背景がわからないと意味がわからない。だから、私は意味がよくわからない。その細部がわからなくても犯人はわかるし、その動機もわかるから、視聴に問題はない。
ただ、イギリスミステリ好きが高じて、わりとイギリスが好きでして、そういう勉強がしたいなとちょっと思ってる今日この頃です。そこまで味わってなんぼかなと。
漢字から発展して、話がいつものようにずれましたが、自分は本当に頭のいい人は必ず単純ではないクレバーなシャレが言える人だと思ってます。古今東西、気の利いたシャレが言える人ってかっこいいなと。
プラス、最初の漢字に戻りますがね、漢字ってかっこいいですよね。これ、漢字圏外の人から見たら、絵にしか見えないんですって。私たちにとっては普通のことが、外から見たら普通ではない。小学校の時に確かに苦労して身につけましたよね。
漢字を崩すということが、世の中の当たり前だと思われるルールを崩すことを暗に連想させ、更にそのメッセージが、働きたくないなら働くなというもので、それを読むと漢字圏の我々はくすりと笑ってしまう。
せっせと漢字覚えて、せっせと勉強して学校に合格して、それからいい会社に入りました。疲れましたよね?
漢字を壊して、一瞬だけ、休みましょっか。
それでもこれを見てクスリと笑った人たちの大部分が、また、月曜日になれば出勤をするのですが。一瞬だけでも解放されることは、わりと役に立つ。無駄なことではないんですよ。きっとね。
2025.07.13
汪海妹




