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とりとめのないこと 抜粋  作者: 汪海妹
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16パーソナリティ性格診断をやってみた!













16パーソナリティ性格診断をやってみた!













16パーソナリティ診断。こういうのがあるのは知ってたけどスルーしてました。すると思春期である息子に


「やってみて!!」


と強制され、私は息子の奴隷であるからして素直にやりました。どうも中学で流行っていて、息子もやったようなのです。結果、これも個人情報になるのかな?ま、いいか。INFJ Aだったんです。提唱者。さらっと説明を読んで、


うわー、ぽいぽい、私っぽいぞ


と思った挙句、あまり細かいところを読まないようにしてポチッと消した。


なぜか?こういうものを信じない人だからか?


それは逆で、私、占いとか心理学とか大好きです。でも、好きすぎて下手すると へぇ、自分って提唱者なんだ ではなくてね、 毎日を 私は提唱者だからこうすべきはず になっちゃうくらい、信じちゃうタイプです。そして挙げ句の果てに、私は提唱者で夫は⚪︎⚪︎だから、相性が良くない。離婚すべきか、なんて悶々と悩んじゃうのよ。どんだけ?って話ですよ。(主人はこれをやってないので、彼がどれなのかは知らない)


ある意味、ピュア、そして、アホ。


そういう自分を知ってるから、最近は簡単に新しい何かをやることはありません。ややこしい自分を抱えて生きてますからね。しかし、息子大王に強制されたからやりました。


それなら、お前ら、騙されてるぞ!こんなんやめとけ!と言いたいのかというとそういうわけではない。よくできている。役に立つだろう。ただ問題は距離感だと思う。120%の勢いで信じない方が良いということだ。


心が弱ってる時はなんとかして元気になりたいものだから、何かぴんとくるものがあると、すがってしまう。これさえ極めれば、自分の毎日の全ての問題が解決できるんじゃないかなんて思い詰めちゃう。そして、自分の周りの全ての人がどのパーソナリティなのか気になりはじめ、自分の苦手な人とは関わらず相性の良い人とばかり関わろうとするかもしれない。


明らかに客観的にみて、心の健康は悪化してますよ。


自分が若い時に占いとか心理学とかあちこち齧っては、なかなか元気になれなかった過去があるからこんなこと書いてます。そんな過去を思い出しつつの持論なのですが、占いや心理学的メソッドというのもそれぞれちょっとずつ違うと思うんです。だから、合う合わないがあると思うんですね。ちょっとずつあっちやこっちを試しながら違うものを比べてみるぐらいの、軽さがいわゆる距離感になるんじゃないかなぁ。


16の性格診断で言うところの提唱者って一番生きづらいパーソナリティだって書かれてたのをさらっと読んだんですが、こういうのって自分に暗示かかっちゃうからやなんだよなぁ。


人間の性格って、生まれつきなのか、それとも生育過程で育まれたものなのか、どっちもあるのかなと思いながら生きてますが、私は学校に上がったくらいの頃は非常に内気で人と満足に会話もできないようなコミュ障でした。そんな自分を変えたくて、ずっと頑張ってきている人間なんです。


私は人は努力である程度性格を変えられると信じてやってきている人間なので。でも、もしですね、私が生まれつき提唱者の性格で今もそうだというなら、努力したって人は変わらない、変われないってことになるじゃないですか。


人は頑張っても変われない


そういうの、なんかがっかりなんですよねぇ。さりとて、自分の今までの長い年月の間で、自分がどのように変わってきたかというのを紐解いて眺めてみると、小さくは変わった。でも、大きくは変わってない。いわば、16診断でいうと、私は自分の努力で、INFJ から INFJ Aに変わったくらいの変化なんじゃないかと思う。Aがつくとポジティブな提唱者なんだそうだ。


もう一度言いますが、なんかそういうのがっかりなんですよねぇ。


説明しやすいからこの16を使いますけど、人間ってね、自分とは違う自分になりたいなと思いながら生きている人もいると思うんですよ。つまりは、私は提唱者だと言われましたけど、提唱者ではないキャラになりたいなと思いながら生きている。私の人生の前半はまさにそういうものでした。そんな自分の弱いというか繊細な部分も受け止めて生きていくべきなのかと思って現在に至ってます。つまりは無理に変わろうとするのをやめました。ずいぶん楽になりました。ただ、楽にはなったんだけど、こうやって性格分析の結果を見たら、自分はその良い部分、つまりは長所ではなくて短所を繰り返し読んじゃう。普段から気にしていることがずばりと書かれているので落ち込みました。


それで、最近はあまり思うことのなかった


ああ、違う自分になりたいなぁ


という感想を持ちました。だからね、これ読んだからみんながみんな元気になるわけじゃないぞ。思うに、この16のタイプに分けられている、また全然違うタイプの人は、


「なにこれ、当たってなーい」


なんて笑いながら、次の瞬間にはその結果をまるっと綺麗に忘れてしまうと思うよ。しかし、君、周りの人にはすげえ当たってると思われてるぞ。


16性格分析が世界を席巻し、老若男女がこれをもとに生きるなんて未来が来るかどうかはしらん。これは16性格分析だけではなくて、血液型占いとか、星座占いとか、心理学とか、含めて言うが、自分の内面を知るというのは面白い、面白いから手を伸ばす反面、怖いもの見たさという部分を含んでいて、知った後にネガティブな部分を強く思い込んでしまい悪い影響が出ることもある。或いは、自分の内面という重要な項目を他人に決めつけられたくないと反感を持つ人もいるだろう。だから、これは 諸刃の剣 だと理解して使うべきである。


心を元気に、或いは安定させるために読んだり見たりしたものに、逆に足を取られて転んでもつまらない。一番重要な判断は、本の中にではなく自分の頭の中にあるのだ。それが重要だ。自分という舟を漕ぐ櫂はいつも自らの手の内に握り、決して手放してはならない。


2025.06.05

汪海妹



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