フジテレビの騒動から連想したこと そのに
フジテレビの騒動から連想したこと そのに
第三者委員会の発表を見、その後連日のように後追いの報道が出てくる。その報道を見ながら思ったことを書いておきたい。ちなみに自分はニュースは基本NHKばっか見てます。
フジテレビの幹部が中居氏サイドに立ち、中居氏の利益のために動いた被害者救済の視点が乏しかった
そして、幹部の人と中居さんとのSMSのやり取りの一部がそのまま画面に出てきて読みました。女性が退職したと告げた時のやり取りだそうです。
了解、ありがとう。ひと段落ついた感じかな。色々たすかったよ。
例の問題に関しては、ひと段落かなと思います。引き続き、何かお役に立てることがあれば動きます!
こんなものを見せられた後で、フジテレビの会見で「結果を重く受け止め」なんて言われてもな。
私は中居正広さんのめっちゃファンというわけでもないが、この方にはどちらかというと好感を持っていたので、こんなあけすけな舞台裏まで見せられたというか、見たというか、非常にがっかりである。
これは、ドラマのセリフではなく、現実のやり取りなのだ。
中居さんの長年のファンの方なんかも今複雑な気分でいるのではないだろうか。あるいは、私は割と潔癖なところがあるので なんだかなと思ってしまうのだが、おおらかな人はそれでも平気なんだろうか。
ただね、傷ついている人がいるからね。女性の方がやっぱりかわいそうだよなと思うんですよ。
報道があってから数日経っているので今は比較的落ち着いているのですが、当日は、薄ぼんやりと、ノアの方舟のような大きな船に乗って、日本の女は全員日本を出た方が良いのではないかと思ってしまった。とんでもない国だよ。日本は。
男だけでどうぞ、仲良く暮らしてくださいませ。さいなら。
その後、女は別に悪いことしてないんだから、自分の国を出ていく必要ないかと思い直す。ならば、日本を真っ二つにぶったぎって、東に男が住んで、西に女が住めばいいんじゃね?
しばらく本気でそう思った。コンクリで分厚い壁でも作るか。
世の中の男性全員が、取引先の女性の体を触ったり、出張先で部下のホテルの部屋に無理やり入り込み卑猥な行為に及ぶわけではないと、冷静になれるまでに多少時間がかかった。というのも、ニュースだけでなく流れでその後のクローズアップ現代まで見てしまい、酷いセクハラ被害を受けた女性のインタビューを見てしまったからですね。
生活していくために仕事は必要で、でもそんな働く先でそんな目にあって、負けないと思って勇気を出して会社に訴えてみても、最後までいってないから未遂だというようなことを言われたりするのだと。訴えた後に結局、会社に居づらくなって辞めてしまう人も少なくないようだ。
個人が会社と闘うというのは大変な労力のいるものである。
過去の話だが、セクハラではないのだが、やはりハラスメントを目の当たりにし、それを無かったことにしたくない自分は、自らもできる限りでハラスメントを発する相手に対抗し、そして、自分より上の 管理をするから管理職と呼ばれている人たちに、
「あなたたち管理職なんだから管理してください」
という意味で訴えた。取れる手は全部とって封じてしまえと思ったからだ。しかし、訴えは適当に流された。
その時私が守りたかったのは私の人権や尊厳だけでなく、私よりも下の中国人の子たちの人権や尊厳だ。みんな酷い目にあっていた。
しかし、何もしてもらえなかった。正確に言えば、全員が何もしなかったわけじゃない。昔はしてくれた人もいた。だけど、その人たちはもういなくなって、交代できた人たちは何もしてくれなかったという意味だ。
管理職 だから その肩書きでもって 給料が高いはずなのに、その責任は?
と正直思いました。暴虐無人なハラスメントを犯すその本人よりも、管理をするから管理職と呼ばれる人の無責任さの方が自分には腹に据えかねたのです。
私や中国人の子達がどんなに酷い目にあっても、我慢して会社で働いている限りは会社は困らないわけですよ。利益さえ上がっていれば、人権や尊厳なんてどうでも良いのだなと思う。
あの時はカンカンに怒っていたから、ここまで思っちゃったけど、少し補足をすると、どうでもよくはなかったのかなと。ただ、どうしていいかわからなかったのかなということにしておこう。少し、丸めて、丸めてね。
ま、ただね、争いごとの渦中にいたら被害者の人は感情的になるものだ。そういう時は極端なことを考えるものだし、下手をするとその負の思いは社員の間で連鎖して広がってゆきます。
結果、優秀な人から流出してゆきますよ。こういう会社は、人材に対しての感覚が麻痺しているから人権や人の尊厳に対してどうでもいい扱いをしているので、優秀な人が流出した、とも感じられないんだと思いますけどね。
フジテレビは人気の企業だから、人材の確保に苦労したことがないのかもしれませんね。だから、平気で人を踏み躙り、1人抜けてもまた雇えばいいやと思ってるのかもしれません。
そんな体質に対して、スポンサーがCMを打ち切るといっているわけで。
株価が下がるとか、利益率が落ちるとか、そういうものと結びつくまで、人権や尊厳を踏み躙ってはいけないのだと気づくことができない会社もあるということです。
今の日本で、女の人が安心して働ける会社ってどのぐらいあるのかなと思います。個人は一旦雇われると、会社に対して弱い立場です。だからこそ会社に入る前によく選んだ方がいい。ブラック企業だなんて呼び方が世に出てすでに久しいですが、女性にとってのブラック企業はその情報が流れ出て共有できて、人材の採用に深刻な影響が出るという形で問題となるべきだと思うんです。
その会社に対する批判に客観性が果たしてあるのだろうか?という懸念点はあるものの、ただ、最近の若い子は、私がいうまでもなくそういう手段で、自分という個人を守っているのではないですかね。そういう時代なんですよ。以前にはなかった手段を今は個人も持っている。万能ではないですが、決して以前のように丸裸だというわけでもない。
新卒社員が働き出し、早速退職代行会社が依頼を受け出していると聞く。会社が社員を選ぶ時代から、社員が会社を選ぶ時代へ苛烈に突入しているようだ。
労働契約書の業務内容に、顧客に体を触られたりそれ以上のことをしなければならないとか、或いは、上司が命じたら2人きりの密室で迫られても文句を言わないとか、明記されてたんかいって話です。そんなとんでもないことが起こっても、辞めなきゃいけないのが被害者の方だってなんなんですか。
それでも会社がそれをなかったことにして裁くというならば、その次の段階では、会社は個人に裁かれるようになる。そうでなくてはきっといつまでもこんなことはなくならないんじゃないかと思う。
誰もそういう会社に入ろうとは思わなくなる。そういう明確な問題が起きなければ残念ながらこういう問題は無くならないと思う。大事なのは、そういうことが社会の仕組みとして出来上がり機能することではないのかな?いわば、社会の自浄作用の一種です。
私が言わなくてもすでにそういう動きは起こっているようにも思いますが。
人権や尊厳を守るためには、株価が下がり、利益率が下がり、深刻な人材不足に陥る、残念ながらそういう明確なデメリットが必要なんだと思います。
書いては消しを繰り返し、真夜中の投稿になりました。乱筆乱文お許しください。
汪海妹
2025.04.04




