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とりとめのないこと 抜粋  作者: 汪海妹
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赤いきつねのCMを見る













赤いきつねのCMを見る













一日に二つの記事はあげないようにしているのだが、号外である。普段はイライラするからヤフーニュースを見ないようにしている。しかし彼奴は通知を飛ばしてくるので、見出しだけはいつもつい見ちゃう。そして、本日は抗いがたく、つい開いてしまった。


赤いきつね である。私、これ好きやねん。


CMがエロいということで炎上してしまったらしい。どれどれと見てみました。企業さんをまず擁護しようと思う。確かにエロいのですが、かといって、あからさまにエロいわけではなくそのアニメ映像は女の子が自分の部屋で赤いきつねを食べているだけなのだ。


法律的にこれを裁くとしたら、何を、を中心にいくじゃないですか。何を撮って流したのか?下着姿になってるわけでも、やらしい場面を撮ってるわけでもない。こんな曖昧なもので、公判は維持できないわけよ。映像が卑猥であるということで、どう撮ったか、を問題にする場合もあるのかもしれないが、どっかに明記された法的根拠があるのかね?という話だ。


しかしだな、最近は法的根拠なんてどうでもいいわけよ。この世で暮らすネットにアクセスできる民は、総裁判員なわけ。いかんと思ったら、イカーン!という判決結果を ダラダラとネットにあげてまふのよ。やれやれ。


それで、イライラするから見るな自分、と思っていたYahoo!ニュースをまんまとみてしまい、一日一本以上記事をあげるな自分、と思っているのにこんなところにどうしても書きたくなってしまい記事を書いている。情けないことである。


別に企業さんが謝罪する必要はないと思う。罪はない。私は赤いきつねを長年愛しているし。しかしだな、赤いきつねを長年愛するものとして言わせてもらうと、広告のコンセプトと出来上がった結果にズレがある。


広告のコンセプトは、一人暮らしの女性が、家で一人まったりとしている時に、ぜひ、赤いきつねを食べてくださいねってコンセプトだったはずだ。この目的に対してこのCMの演出が良くないのである。


ネット記事では、頬が赤いのがエロくて良くないという論調だったが、私が問題視するのは、カット割りである。画面の作り方だ。ものを食べる口元によりすぎだなのだ。唇の濡れている描写や色、そして、それのみをアップ気味に描写するのは、美味しい様子をアピールする描写ではない。美味しそうなのが唇になってしまうからだ。


画面の割り方は、その基本は人間が普段行っている視点の動き方や、物をどう見ているかをベースに決めるのだと思う。その赤いきつねが美味しそうだなと思う時、人間は唇は見ません。食べ物を見ているはずです。


だから、食べ物の広告はその食べ物の匂いがしそうなおいしそうな様子や、美味しそうに食べている様子をどういう画面で見せるかが重要だし、もう一ついうと、今回は お一人様が 家でくつろいでいる時間に 傍に 赤いきつねがあるというコンセプトだったんですよね?だから、家に帰った時に感じる開放感やホッとした感じを食べ物だけではなく部屋全体と画像全体と人物の様子から描くべきだったんですよ。


誰もいない自分のお城に帰ってきた女の人が、誰も見ていない時にどんな表情をしてどんなふうに生活しているか、周りに向かって色気を振り撒きながらうどん食ってるわけがないんですよ。


どうして、女の人の購買意欲を高めるべきCMで、男から見てエロいなと思うような画面を作るのか。全くもって制作費の無駄ではないかって話ですよ。


ちなみに、そんなにCMマニアなわけでもないが、やはり同系統の狙いを持ったCMでは、ビールのCMなんか美味しそうだ。家に帰ってのんびりする喜びに溢れている。家の外から始まり、家に帰り、美味しそうな料理と一緒に、プルトップを開ける時の笑顔である。こういう一日のうちに一番ホッとする瞬間がテレビのこちら側にいる人たちには必ずある。それを切り取って短く収める時、このCMは間違いなく一つの 詩 になるのである。


こ、このくらいにしておきましょうかね?一体何に向かって自分が吠えているのかわからなくなってきたし、それにしつこいようだが、わし、赤いきつね好きやねん。だから、赤いきつねの会社さんも好きやねん。やめとこ、やめとこ。


ちなみに、じゃあ、お前なら、どんな場面で赤いきつねを広告するのだと言われたら?


……うーん。寒さは必要かな?あと、残業で夜遅く帰ってくる感じ。仕事で嫌なことあった、みたいのも下手だけどいいんじゃないかな。コンビニで何を買うか迷う場面もあって、暗い夜道を寒い中帰るわけ。寒い家に一人で帰り、電気をつけて回りながらお湯を沸かそう。暗さからだんだん明るさに向かう部分ね。やかんでお湯が沸く間にテレビつけて、静かな部屋に音が入ってくる。その後にやかんの音が鳴るわけよ。視覚的にも聴覚的にも、そして、温度という触覚的にも 明るい方へ向かうということだ。その後、蓋を剥がすぺりぺりという音とお湯を入れる音とか、そういうのがめちゃめちゃリアルに響くのが良いのではないかしら、背景にテレビの音。生活音。それから、湯気と食べる音と、食べた後の人間の嘆息。それから、ここでやっと落ち込んでいた人がホッとした顔を見せる、と。


その後に、これは好みですが、実家のお母さんから電話かかってくる、とかな。ほら、出汁ってなんつうか、お母さんと繋がっている感じがするし。


意外と、おもろいな、こういうの考えるのも。お騒がせしました。<(_ _)>。それでは、失礼いたしまする。


2025.02.18汪海妹

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