表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とりとめのないこと 抜粋  作者: 汪海妹
214/345

老婆心ながら












  老婆心ながら













最近つくづくと思ふことがあり、悩んでる子に届けばいいなと思いながらこれを綴る。


ズバリ、生きがいも夢もいらねー!


海に向かって叫ぼう。ざっぱん。もう一個いこう。


楽に生きて何が悪い。くそー!


すっきりしました?ぢゃ、帰ろうか。21世紀に必要なのはこれだよなとめっちゃ、片手、握り拳にしながら思うわ。そして、例によって例の如く、妄想劇場が立ち上がる。


自分がなぜか、小学校か中学校の先生になっていて、


「いいですか、みなさん、夢なんかいらねー。ご一緒に」


中年女性、未来ある小学生か中学生に向かって叫ぶ。


「リピートアフターミー。夢なんか……」

「ちょっと先生、何やってんですか」


ガラガラピシャんと教室の扉が開いて、教頭先生と学年主任がやってきて、暴れる私をつれてゆく。


「せんせー」

「いいか、お前ら、忘れるなよ」

「せんせー」

「早くきなさい」


なんか後半、感動的だったんだけど、やれやれ。


半分、お笑いに包んでますが、半分、めっちゃ本気。この夢なんかいらねえの掛け声で、元気に健康に生きられるようになる人が結構いると思う。


別に特別な存在になる必要なんてなくね?そんなのはやりたい人がやってらいいんだよ。やりたいことないって別に普通じゃね?つうか、やりたいこと、家に帰ってビール飲むでも別にいいじゃんか!誰に迷惑かけてるわけでもねえ。自分で真面目に働いて儲けた金で、ビール飲んで満足して小さくまとまって何が悪い!


うおおおおおおおおおおお!(この人、大丈夫かしら?最近色々あったし、いよいよキレちゃったかも)


だから、青少年よ、夢はコンビニに並ぶ新商品スイーツを楽しみながらおばあちゃんになることだ、でも、孫のランドセル買うことだ、でも、ツタンカーメンの秘密を暴くことだ、でも、逆立ちできるようになることだ、でも、


いいじゃねえかああああああ!


ゼエゼエ。


思うに、叶わない夢を見て、その夢は叶わないので、延々と不幸でいるというのは、不幸遊びをしてるだけかなと思う。夢なんてなくてもいいんすよ。夢があって、人に語りたい人は語ればいいし、ない人は語らなくたっていいんじゃない?


それをまるで、それがないと通れない道があるみたく思わせている何かが忌まわしい存在であるだけなのよ。


ところで、あなたの夢はなんですか?小説家になることです!えへ❤︎


チーン……(ちなみに私はもう自称小説家です)


ガラッ


「あ、先生!」


先生、また命からがら戻ってきたぞ。


「夢なんて、他人のために見るもんじゃねー」

「ええっ?」

「夢は、自分のっ」

「ちょっと、あんた、しつこいなー」


教頭が呼び出して、とうとうマッスルな体育教師まできた。がっしり掴んで引きずられてゆく。


「いいかー、忘れるなぁー」

「先生、結局、結論はなんですかー」

「忘れるなよおおおおお」「結論はー?」


終わってしまったな。この劇。ちなみにこの中年教師、これからどうしようか?PTAで問題になる。これだな。王道の展開だ。それで、生徒に惜しまれつつ、汚い大人の世界の犠牲として学校をさるわけだ。涙涙のエンディングだ。いいじゃないか。昭和な香りだ。


しかし、もうちょっと文学的要素を加味したくね?こう、純粋な子供対汚い大人みたいなさ。かっこいいキャッチフレーズほしいな。


うーん……(→でてこない)


キャッチフレーズは出てこないけど、先生がこの後どうなったかはわかるぞ。やっぱ農業だろ。農業やろう。あの、日焼けしない立派な帽子が欲しいな。


「ほーら、おっきくできたぞー」

「せんせー」


ここまで訪ねてくるんかい!学生よっ!


やべ、終わらなくなってしまった。無理矢理ここできるか。いつか、どこかに続く。ありえない教師シリーズ。


汪海妹

2024.09.25

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ