みんなの同情
みんなの同情
2021.12.19
朝から泣いてしまいました。
神田沙也加さんのニュースを見て、泣いてしまいました。
正確に言うと、ニュースよりも寄せられていたコメントを読んでいてです。
ファンだったからではないですね。もちろんお名前もお父さんとお母さんが有名だから知ってたけど、最近どんな活動をしているとか全然知りませんでした。ご本人が亡くなって、私のような普段は彼女について興味のなかった人が興味を持つ。なんだか嫌な展開ですが、そういうこともあると思うのです。それで、彼女のファンの皆さんが書き込んでいるコメントを見て、泣いてしまいました。
有名人が亡くなった後に寄せられるコメント、一口に有名人と言ってもそのご本人によって違うと思うんですね。
簡単に言うと、愛されている人が亡くなられたら、コメントにもそういうものが現れるものだなと。
沙也加さんって愛されている人だったのだなと、私は彼女が亡くなった後に書き込まれたコメントを見て思ったわけです。
有名な親の元に生まれて比べられて大変だったろうなとか、家庭で色々苦労されたのかもしれませんよね。でも、負けずに頑張ろうとしていた姿はちゃんとたくさんの人が見ていたのだなぁと。このコメントを飛び降りる前に見せてあげたかったですよね。身近にいる人たちじゃない。彼女と直接関わる人たちではないですが、こんなにたくさんの人たちが、想っていてくれてたというのを本人に見せてあげたかったな。
大多数のみんなは彼女のファンですから、直接彼女を支えることはできないでしょうか。
やはり大事なのはすぐそばにいる方々なのでしょうけど、でも、手は出してあげれないけど、何かしてあげたかったと思うこれだけの人数の人がいる。誰もがこれだけコメントされることはないんだと思うんですよね。だから、彼女はちゃんと頑張って生きてたんですよ。周りの人が認めるくらい。本当にかわいそうに。
自分自身は、暗くて深い穴の中みたいなところに閉じこもって悩んでしまうことがあります。
人ってきっとそういう時、周りが見えなくなってしまうのかな。
周りの人の心というのは、見えてないものだよな。
自分自身もちょっと反省してしまいます。
自分を変えてくれるのはいつも、自分自身の言葉や気持ちではなくて、自分に見えていない他人の言葉や気持ちなのだと思います。
だけど、他人の気持ちはね、言葉にされないと伝わらないのですよ。
だから、やっぱり人は言葉を大切にしなければならないのだと思います。
死んでしまった後では間に合わないのだよね。
だから、このたくさんのコメントを一日前の彼女に見せてあげたかったな。
精神科の先生が、こういう報道に自分も死にたいと思っている人が動揺するから、自殺を扇動するような書き方にならないよう注意してほしいと書いてましたね。私自身も結構動揺しましたが、確かに、自分も不安定になっている人はこういうものに引っ張られるかもしれない。親のせいだと書いている人が何人かいて、毒親という言葉を使っている人もいました。
毒親という言葉に思います。親というものは毒にも薬にも本来なるものではないかと。
そして、自分という存在自体が、親であるとしてもないとしても、やっぱり毒でもあり薬でもあるのではないか。
だから、こんな辛い目にあっているお父さんとお母さんを毒親と呼んで非難するのはやめてほしいですね。
あなたが、一番辛い時にそう言って責められたらやはり辛いでしょうと。
あなたが向き合うべきは彼らではない。
向き合うべき人にぶつけられない言葉を別の方向にぶつけるのはやめていただきたい。
それでも、何があったのか何が原因だったのか気になるから、報道は続くかもしれません。
親を責める報道が。
沙也加さん自身も子供の頃から注目されて、心休まる日がなかったのかもしれません。
芸能人というのは大変なものです。
ご冥福をお祈りいたします。
汪海妹