やる気のない旅行(タイ)の記録⑥-おまけ
やる気のない旅行の記録⑥-おまけ
わざわざ私がこんなところに書かなくても旅慣れた人が書いたさまざまな情報が溢れているのでしょうが、自分の反省も含めてここにバンコク中心に旅行した感想を。
滞在したホテルは
Anantara riverside Bangkok Resort
市内 か 川沿い かで迷いました。
我が家はインドア人間が中心
↓
ホテル長めステイ、やる気のない観光
↓
川沿いリゾートへ
このアナンタラでできること
リバークルーズショーを見ながら川沿いディナー
川沿いで酒を飲む
プールがありプールバーがある
レストランがイタリアン、ハワイアン、タイ等
カフェがある
マッサージ、フィットネスがある
ホテル発オプショナルツアーがある
アナンタラの前にはショッピングモールがありセブンイレブンもある
一番近いナイトマーケットは川対岸のアジアティーク、タクシーで10〜15分
上のアジアティークでキャバレーショーが見られる
デメリット
市内から遠い
徒歩圏で行けるところに大したものがない
ホテル内でいろいろできるが高い
マッサージ屋やタイ食堂、ナイトマーケットの梯子がしづらい
電車やバスを利用しづらくタクシーしかない
チャオプラヤ川の右岸と左岸にリバーサイドホテルがあり、それぞれ滞在型のリゾートホテルで、こちらを選んだ場合は、ホテル発オプショナルツアーを申し込み、それ以外はタクシーで王宮などの定番観光を済ませ、ナイトマーケットは近場のアジアティーク、それ以外は基本ホテルで過ごすタイプの旅行になるかと。私の選んだホテルは左岸だったのですが、アジアティークに徒歩で行ける右岸のホテルの方が便利かなと思いました。マッサージ屋も右岸にはあるようです。移動はタクシー、電車やバスは使わない。
ホテルを中心に過ごすのではなくもっと出かけたい人は、市内のホテルを選び、また郊外のオプショナルツアーは、ホテル発ではなく旅行社が主催し、指定の集合場所に集まり出かけるタイプがいいと思います。
メリット:
値段が安いし、他の国から来た旅行者とおしゃべりできるかも朝から昼まで寺院等を観光したり、郊外に出かけ、午後は一旦休憩(暑いので)夕方からまたマッサージ行ったりナイトマーケット行ったりしたら楽しいかも。
仕事で疲れていたから、ホテル自体にリゾートを求めていて、本当は市内の便利な立地のリゾート雰囲気のあるホテルを予約しようと思ってました。ただ、いいなと思ったホテルは予算オーバー。これは早めに予約すればどうにかなったかも。市内で穴場ホテルを探す心の余裕もなく、結局リゾート気分を第一希望にあげたので川沿いリゾートになりました。ただ、私はもっと本場のタイ食を求めて街をふらふらしたかったので、次はやっぱり街中かなと思います。
特に今日の冒頭の写真に出しましたが、暁の寺、ワットアルンを早朝に訪れたいんですね。もう一度バンコクを訪れる機会があれば、早朝にワットアルンに行きやすい場所を選びます。今回は暑さにやられた家族のために対岸から望み写真を撮るに止まりました。写真には映っていないワットアルンへ至る街並みと対岸の家々がまたいいんですよ。一件だけ小洒落たカフェがあって、そのカフェは多分暁のワットアルンを眺める人たちのためのカフェなんですね。その小洒落たカフェが古い小汚い街の中にハマっているんです。
白と黒の構図とでもいうんですかねぇ。
美しいものや、神々しいものの対岸に薄汚れた私たちがいるというのが、非常に対照的で反対に美しく思えるんです。憧れって普通はそういうふうに存在しているじゃないですか。非常にリアルなコントラストに思う。自分たちが薄汚れているからこそ、美しいワットアルンがありがたいのだなと。
この街並みだけは綺麗になって欲しくないなと思いました。新旧が入り混じるカオスだからこそますます対岸の寺が美しい。
ま、そんなことを言っても、街というのは人と同じで生きているのですから、刻々と変化し、今見える風情もまた、なくなってしまうのでしょうけど。
今だけだと思ってみるから、だからそこに詩のようなものを見るわけで。これが未来永劫失われないのであればそれはまた、美しいとは感じない。
美しいとは感じず、儚いとも感じないのでしょうねぇ。
今回は旅感覚を忘れて自信がなかったのと、70のおばあちゃんを筆頭に家族連れなので、タイ食堂巡りやひたすらにナイトマーケットを攻めたりマッサージ屋に出没したりしませんでしたが、本当は自分はもっと歩きたかったですね。ホテルにこもっていてはタイを感じられないし。
ま、それでもトレインマーケットにも行けたし……。タイをいっぱい見られたかといえば、まだ足りなかったようにも思う。ただ、タイをいっぱい見なかったけど、我が家族の 珍 な場面はいっぱい見た。これは思い出になりますね。だから、これで良かったとしましょうか。
また、ホテル発、旅行者主催のオプショナルツアーで、アユタヤとか郊外の水上マーケットに行くのもいいですが、学生さんで時間があって語学ができる人なら、電車やバスを駆使して自力で旅するのがいいんじゃないかなと思います。安い宿に長期滞在し、他国の若い子と友達になっておしゃべりしながら自分で旅をすると語学も上達するし、いい経験ができますね。
最後に、これは中国在住の人にしか役に立たない情報ですが、バンコク市内はクレジットカードや银联が使え、また、ATMで银联を使ってタイバーツがおろせます。郊外はキャッシュしか使えないので、ATMでキャッシュをおろしておくのがいいと思います。また、支付宝、Wechatが一部使えます。但しどちらも中国人は海外で使用可ですが、外国人は不可なのでやっぱりクレジットカードか银联とATMでキャッシュが現実的。
タイでもスマホを使えるようにしておいて(旅行用Wi-Fi?)、タクシーは配車アプリがお勧め。我々はGrabというのを使いました。
なぜか → タクシーは基本的にぼったくられるから
ぼったくりイメージ↓
メーターを使う良心的な流しタクシー 100とする
ぼったくりタクシー 200になる
配車アプリのタクシー 130くらい
我が家のぼったくられ実録↓
到着 空港から市内 ぼったくり値段 800バーツ(45分)
本日 市内から空港 配車アプリ 590バーツ(45分)
行き ホテルから市内 ぼったくり 200バーツ(20〜30分)
帰り 市内からホテル 良心的 100バーツ(20〜30分)
行き ホテルからアジアティック 配車アプリ 140バーツ (15分)
帰り アジアティックからホテル ぼったくり 200バーツ (15分)
配車アプリは正規の値段より割増しかし、そもそも運転手のほとんどがぼったくり配車アプリの運転手は丁寧でサービスもいいし、快適さにお金を払うと思って配車アプリを使うのがお勧め(メーターを使う運転手さんに巡り合うとチップをあげたくなるし、降りる時に何か祝福の言葉をかけたくなります。そのくらい石を投げればぼったくりにあたる)
そんなぼったくりの横行するタクシーですが、外国人価格というのはどこの国でもあることだし、タクシーを筆頭にお土産屋さんなどでも起こりうることで、むしろ自分の交渉術を磨く練習だと思って割り切って楽しんだ方がいいかも。
ただ、そんな時に一言老婆心から申し上げますが、値段交渉はね、勝ち負けじゃないんです。外国人価格を言いやがって、日本人はそんなことしないぞ、けしからんと思い、是が非でも払わんとゴリゴリ値段交渉するのは、ちょっとなぁ……。
自分の交渉術を磨く機会になるというのは、相手がしょうがないなと苦笑して値下げしてくれた時、あるいは、こっちがしょうがないなと苦笑して折れるとき、このどちらかであるべきだよなと思う。もちろん相手が石頭で顔として譲歩しないときはサクッと切って次へ行ってもいいですし。
相手はもう会うことのない相手だから、別に気を使う必要はないのですが、ただ外国人と交渉をして相手がどこまでなら許せると思っているかを探り、ものを買うというのはいい経験になるのです。こっちがお客だからという立場で頑なに自分の要求を強要するのは交渉でもなんでもないですからね。
また別の観点から話すとですね、流石にタクシーの値段交渉で危険な目にあうことはないと思うんですが、一応ここで海外で危険な目に何回かあっているものとして言わせてもらうと、相手がふっかけてきているお金を払っても自分が路頭に迷うようなことはないでしょう?それなら時と状況に応じて払ってしまえばいい。
若い頃に友人から教えてもらって大事にしている考え方があるのですが、ユダヤ人の作家がとある時にこう書いていたというのです。
安全とはお金で買うものである
ユダヤ人である限り、他の民族と違い危険な目や嫌な目に遭うこともある。だから、その作家はその現実を受け入れ高くてもセキュリティレベルの高いホテルを選んでいるというのです。日本人として世界をゆけば、日本人だってその国によっては危険な目に遭うこともあるでしょう。
その時、耳がなくなるのとお金がなくなるのとどちらがいいですか?
極端にいえばそういう話なんです。お金なら無くなってもまた稼げばいいけど、耳はそうはいかないでしょう?相手を無闇に怒らせてはなりません。
自分が海外に慣れているとか、国際的であるとかいう基準はね、外国人料金では決して首を縦に振らない、なんてそんなとこにはありませんよ。相手から見て今自分がどういう人間として映っているか、それについては常によく考えていないと。今自分がいる国で、その相手に対して、どこまでならいけるのか、どこからはだめなのか、それを理解してやり過ぎないというのが国際的であるということです。
一生懸命バイトしたお金で旅をしていて、ホテルも食事も安いもので済ませている学生さんならまだいい、それが、タクシーの運転手から見たら一生止まれないだろう豪華なホテルに泊まっているくせに、正規値段で払えと強要してくる社会人だったらどうですか?とても嫌な気分になりますよね。
それでも、君は高いから使わないと言ってもいいと思う。ただ、極力相手ががっかりするような酷い態度は取らないほうがいい。その行為に意味はないからですね。外国の人に相対する時、酷い態度を取るのがどうしても必要な時以外は、酷い態度は取らないほうがいい。
今日もまた随分長々と書いてしまいまして。最後までお読みいただけたら嬉しいです。<(_ _)>
深圳の自宅より
2024.05.05
汪海妹