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プロローグ
「はじめて会ったのは、中学生のとき?だっけ。」
「そう、私が中学生になったばっかのとき。」
「そっか、早いね。」
「そう?いろいろあったじゃん。私からすると長すぎたよ。」
「うん、そうだね。色々ありすぎたね。」
「うん。」
鐘の音が響く。胸が高鳴る。
あの日も、あの時も、今も。
長かったような、短かったことのような。
懐かしいような、昨日のことのような。
君と過ごしてきた日々は、密度の濃いものだった。
そして、これからも続いてくのだろう。
この気持ちを。
この日々を。
この関係を。
君を。
ねぇ。
何て呼べばいいですか?