【すげどう杯参加作品】「全く役に経たない武器豆知識」
タイトル通りのすげーどうでもいいエッセイです。しかしチャリチャンも読んで欲しいので書きました。
初めましての奴は初めまして、それ以外の皆様は毎度お馴染みの稲村某だ、それで判るだろ?
さて、早速だが、あっちいけ氏との関わり合いを経てのエッセイ企画、本来ならば参加するのも烏滸がましい深海徘徊作家であるが、酔った勢いで書くとしよう。手元にある【天覧山純米吟醸・生原酒】の残りが無くなる前に。
すげーどうでもいい、が名前の由来の今企画。その題材を選ぶに当たって、様々などうでもいいネタを考えようとしたのだが、そもそもどうでもいいのなら、選定もどうでもいいのである。ならば、好きにさせてもらう。人真似文章とか無理難題なのだから、早々に諦めつつ……すまん、あっちいけ氏。俺はそーゆー人間である。
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【剣】
直線的、又は曲線的な形状を持った刃物。刺す、突く、斬るを主体とした武器。古くは動物の骨や角、石英や黒曜石の鋭利な破片から金属製まで今日まで様々なバリエーションを持った武器である。
と、まぁザックリと言えばそれだけなのだが、武器屋で買うにしても実際はこんな感じだとどれだけの作家及び読者は理解しているのだろうか?
例➡とある異世界を舞台にした物語。中世ヨーロッパを参考にした風景の中、石造りの建物の看板に促されて、一人の若者がその店にて新しい剣を購入することになったのだが……
「……ちょっと見せて貰いたいが、いいかな?」
「ああ、いいとも……待っててくれ」
店の親父はそう言いながら、包みの油紙をビリリと破いて刀身を露にする。黄色い紙の下からは、真新しい鋼の冷ややかに輝く刃先と、鈍くくすんだ鈍色の地肌の直剣が現れた。
「なぁ? なかなかの物だろう? 勿論新品の上物だ……【刃付け】も済ませてあるから、今すぐにでも使えるぜ?」
「ふむ……持ち重りも悪くないし、柄もしっかりとして握り易いな。当然鞘も有るんだろう?」
「おーおー、からかっちゃいけねぇよ!! これだってちゃんと刃付けの後に合わせた一品物だぜ?」
そう言うと親父が後ろの棚から対になった鞘を引き出すと、ゆっくりと刃先を押し当てながら仕舞い、留め具を掛けてから机の上に置いた。
刃物は最初に商品化された時には、刃零れを防ぐ為【刃付け】を最小限しかしない物が多い。そうした刃物は必ず適正な刃先の角度を出して、本来の性能を引き出さないと優れた切れ味には至らないのである。
ゲーム的な作品の大半は、購入して手に入れた剣を即座に使い始めたりするが、本来は⬆の親父のように刃付けをする必要が有ることを忘れてはならない。勿論、こうした細かい描写を重ねる事により、よりリアルな作品へと昇華させられるかもしれないが……まぁ、描写が無くても誰も困らない。
【銃】
火薬の燃焼ガスを用いて弾頭を発射する武器。近年は燃焼ガス以外を使用して射出する武器も開発されているが、小型化という面を見てもまだまだ現役であるのは間違いない。尚、弾頭底部が燃焼ガスで加熱変形し、密着しながらバレル内部に刻まれたライフリングの効果で、緩やかに回転しつつ進む際に付く傷は銃それぞれに違い、殺人事件を題材にしたドラマ等で検証の一つとして扱われる事が多く大変有名である。
ライフル、ショットガン、ハンドガン、その他……身体の大小に関係無く、敵対する相手を瞬時に無力化させられる武器の一つだ。しかし、それは相手も持っている前提になると……必要なのは【速射性能】が重要視される。つまり、早撃ちである。
日本がまだまだ海外からの娯楽に飢えていた六十年代の日本に、そのブームはやって来た。映画やドラマが発端となったウエスタン(西部劇)ブームである。「東映ウエスタン祭」といった映画興行や「ウエスタンカーニバル」等のコンサートも盛んに行われ……うん、字面で見るとすんげー時代感半端無い。
で、その流れで日本にも本場アメリカから、全米早撃ちコンテスト優勝者等が来日したり、早撃ち大会等も行われた訳である。日本国内では空砲だろうが、各種デモンストレーションが繰り広げられて、子供も大人も夢中になったそうだ。勿論、稲村某は知識として知っているだけです。当たり前だ……。
それはそれとして、若い人々には何一つ共感出来る事は無いだろうが、皆さんもよーく知っている早撃ちの達人が現代にも一人居る。……誰かって?
ドラえもんの、のび太である。
あ、キミキミ、ボケッとしない。まず、スマホのストップウォッチ機能出してみな? ……そう、それそれ。それで【0.3秒】を出してみて。
……出来た? うん、それが彼の腰に提げたオモチャの拳銃を撃ち終わるまでの時間だ。あ、笑ってる? しかし、君は⬆の時間を出すのに何回かやり直したのかい? うん、その回数分、君は撃たれたんだ。本物の銃だったら一番動きの少ない胴体に詰まった巨大な臓器、肝臓を撃ち抜かれてのたうちながら、ね。
オモチャの拳銃……だからと言って侮っちゃいけない。実際の早撃ち用のリボルバーは、軽量化は勿論、ハンマー(撃鉄を叩く部分)の背面に突起は無く、ホルスターから抜き出す際に引っ掛からないようにカスタマイズされ、火薬量も減らして反動を少なくしてあったらしい。つまり、軽くて扱い易く、撃つまでの動きは余り変わらない、と言う訳だ。
ちなみに早撃ち独特のスタイルに、膝をやや曲げながら背中を後ろに下げ、腰を突き出すようにしながら撃つ姿勢がある。これは別に身体の表面積を減らす効果を狙った訳ではなく、下を向いたままのリボルバーに、少しでも水平に近い角度を維持しながら発射する為の姿勢である。まぁ、なろう界でこれを再現するジャンルの小説は確実に無いだろうな。
【核】
核融合によって発生する熱と光(にもエネルギーは存在する)、そして放射線は人体に限り無く深刻なダメージを与える。
ちなみにざっくりだが、魔法で核融合を実現させる事は現代科学の範囲と然程変わらないだろう。勿論、プルトニウム等をどうやって手に入れるか、はこの際放置。
たまーにアニメ等で、核ミサイル付近が銃撃戦の舞台になり、「当たったら核爆発しないのか!?」と焦る姿が見受けられます。爆発?……しないでしょうね。
核融合を利用した核爆弾は、中心に向けて均等に並べられた爆薬を利用し、爆風による加速で核物質を臨界化させます。もし流れ弾が当たっても、大抵は電気着火のプラグじゃないと爆発しない高性能爆薬だったら銃弾では爆発しません。タンクローリー撃っても爆発しない理論ですね、うん。
ウランがあれば出来そうな臨界魔法、調べて小説内で再現してみては如何でしょうか?
著しいチートになるけど。参考までに人力で持ち運べる【核地雷】と言う物体も実在します。無限袋に入る大きさならば魔王も竜も怖くないですよね。その代わり核シェルターを一緒に持たないと自分も死にますが。
さて、簡単に有名な武器についてざっくりと垂れ流しましたが、お陰で自作品「ゲーム内で付いた渾名が悪業淫女だが、文句ありますか? ~ジェノサイド・モードって、何の事?~」がちっとも進みません。そんな訳でそちらも宜しくお願いします!
チャリチャンも読んで欲しいのですが『本作は「すげどう杯企画」参加作品です。
企画の概要については下記URLにて記載。
(https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1299352/blogkey/2255003/(あっちいけ氏活動報告))』
ついでにうちの作品も宜しく(稲村某のネームから作品へゴー!)