めぐりあわせ
保を送っていく途中でさきは保が絵理子を大事にしている事を尋ねた「只の幼馴染みじゃないですよね?」「幼馴染みだよ。ただのね❗」保はやけぎみに答えた
「でもそれ以上の想いが有るでしょう?」さきは冷静に続ける「どうして?」保は不思議そうに訊ねた「絵理子さんの為に色々心配しているのがわかるもの」
「そんなことはないよ‼」「お似合いなのに」「さきちゃんはどうなの?」「私?私はフリーですよ。恋愛は二の次でアチコチ歩いていたので男性と付き合う時間は無かったの」「それなら、これからできるじゃない?」「そうね…そうよね。」今気付かされた様な態度に保は少し驚く「本当に誰とも付き合わなかったの?」「学生時代はそれなりに…でも卒業してからは今の通りで…」「ふーん。今も誘う人居ないの?さきちゃんならモテそうだけどなぁ?」「全然。職場の上司と先輩がとても愉しい方達なので他の方とは挨拶程度で、近所に住んでる先輩も頼もしいけれどお付き合いするいには近すぎると言うか。可愛がって貰ってます」愉しそうにさきは答えた
「うん、分かる。大事に守られて育ったってことは実感しているよ。酷い目に合ったけれど、幸せな家族と過ごして来れたんだね❗良かったよ」「ありがとう。本当にありがとう…。」さきは、目に前に居ない自分の事をたまにでも思いだし、心配してくれていた人達が居たことを嬉しく、本当に感謝した。「僕達こそ、さきちゃんが幸せに今まで過ごしてくれて嬉しいよ。僕らの親達もきっと同じ思いだよ。」「ええ。感謝の言葉だけしか浮かばない…」「本当にめぐり会えて良かったよ。」「はい」
翌週は、保と絵理子が訪ねてきた
「さあ食事をどうぞ…」万里子と吉田が腕によりをかけて和食の膳を並べた
「本当は、洋食を考えていたの、でも出すタイミングが難しいから今日は和食の膳にしました」「結構、結構美味しそうだ、遠藤さんもどうぞ召し上がってください」宏は保を向いて「お酒はどうかな?」「ありがとうございます。でも強くないので今日は遠慮します。明日も勤務があるので…」「そうかぁ、今度はいつかな?予定を聞いて計画を立てよう。うん」「お父さん、毎回こんなじゃあ…保さんが疲れますよ」さきが心配して口を挟む「さきが男友達をつれてきたらその人と話すんだが、プライベートに遠藤さんの様な若い男性が居ないのでね」「まぁ、私のせいですか?」「彼氏を連れて来て良いなんて、物分かり善すぎですよ❗」保も大分砕けてきたようだ「彼氏は駄目だ。男友達限定だよ」宏は保を見てにこりと笑う
「成る程、僕は友達と認定されているんですね」「分からないわよ?彼氏になるかも?」万里子は笑ってチャチャをいれる「そんなはずありません。保さんは絵理子さんの事をずっと見てきたんですよ?」絵理子が携帯に連絡があり席を外して居たのでさきは断言する「決定事項みたいだけど、僕らは幼馴染みとして育っただけだよ?」「見ていれば分かるわ。絵理子さんって幸せね」さきが羨ましそうな表情をした「…違いますよ❗本当に付き合っているわけでもなんでもないです❗」保がむきになって否定した
「何をむきになってるの?」電話を済ませた絵理子が戻ってきた「何でもない」保はクールに答えた
」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」