表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/25

8 平和な生活はどこに

 王様謁見が終わり町に帰って来てから10日。

 コノハの生活も元に戻ってーーー

 いなかった。というか戻る気配がない。

 ひとたび町に出れば、

 

 「コノハちゃん、いや、コノハ様!」

 

 「本当にありがとう!!!!」

 

 「コノハ様さえいれば安心だな!!!」

 

 と、人々に囲まれ、大量の野菜やらお菓子やらとみんなが押し付け……否、くれるのだ。

 大人に囲まれて、まだ子供のコノハは逃げられる訳がなく、喋る暇も与えられない。

 というか、大人にもみくちゃになりながら、呼吸をし、逃げることで頭がいっぱいだった。

 

 (トラウマになりそう………)

 

 と考えながら、用事を果たすことができず、家にとんぼ返りする日々を過ごしていた。

 

 (……あれ?今日は靴を買いに家を出たはずだったよねぇ?)

 

 だが、彼女の周りにあるのはさっきもらった物だけだ。

 コノハはため息をこぼし、野菜が腐らないように注意を払いながら冷凍魔法をかける。

 

 (あ~あ、せめて『変身』の魔法が使えたら楽だったのに~)

 

 炎竜を倒した代償だろうか、コノハは自分自身にかけることのできる魔法が全く使えなくなってしまった。

 他の魔法も今まで片手間で使えていたのに注意を払わなければ、魔力を多く入れすぎやり過ぎてしまう。

 最初にやった時は冷凍魔法をかけた野菜が凍りつきいまだに溶けることがない。

 熱をかけることもできなくはないが食べ物に困っているわけではないので、ほったらかしてある。


 ………ていうかこの年で魔法を“片手間”で使うことなどできないのだが。

 魔法に関しては天才レベルなため、魔法を簡単に使えないという事実に少し困惑していた。


 だが、鑑定の魔道具(自作)で調べるとおよそ一年位はこのままらしい。

 

 「あ、一生じゃないのか~」

 

 このような場合は基本一生なので、一年程度ならまだましだ。

 コノハは剣も使えるし、それも天才レベルなので魔法が使いにくくなってもそこまで問題はなかった。

 




主人公チートです(*´ω`*)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ