5 王城へ
そんなこんなで数回魔物と出会った程度のトラブルで予定通り2日で王都に着いた。
…コノハが騎士の皆さんが倒す前に魔法で瞬殺してしまうので。
騎士としての面目丸潰れである。
騎士達の浮かない顔をしているのを疑問に思っていたがその事に気づくのはいつだろうか…。
そんな中、コノハは決めていた。
(王様相手でも容赦しないでおこう。面倒事を言われるよりましだ)
コノハは早く帰りたいのである。
◇◆◇
やっと王様とご対面だ。
コノハは平民のため、こんなことは初めてで、地味に緊張していた。
炎竜のあのときよりも、だ。
その事を誰かが聞いたら、「いや、絶対炎竜の時の方が緊張するだろう!!!!」と言われただろう。
だが、そんなことをいう人はいない。
「どうぞ」
今まで一緒にいた執事が言う。どうやらここからは一人で行けということらしい。
コノハはぺこりと頭を下げ、部屋に入っていった--。
(うわあ、無駄に豪華だなぁこの部屋…)
ここにお金を使うのだったらもっと別の所に使って欲しいと思うコノハ。
緊張はどこにいったのだろうか…。
そんな中、周りでは感嘆のため息がもれていた。
銀髪にラピスラズリの瞳。コノハは容姿も完璧な美少女なのである。
本人はその自覚が皆無なので周りの様子に全く気づいていなかった。
(というか人多くない?)
そう、周りには大勢の貴族がいるのだ。コノハは首を傾げながら国王の元に向かっていく。
貴族達は炎竜を倒した人に興味を抱いた者、その力を利用しようとまず見に来た者、下心を抱いた者…。
いい意味でも悪い意味でもコノハは注目されているのだ。
(さぁ、王様、面倒事は押し付けないでねっ!)
コノハは心の中でけっこう念を入れて呟いた。




