14 逃げる準備 その4 開き直ろう
することその②
生活に必要なものを買い出しに行く。
……と考えていたがその必要はなくなった。
理由は収納魔法に入っていたものでなんとかなりそうだし、町の人からもらった食べ物が大量に余っているからだ。
単純に外に出たくないというのもある。というか8割がそれである。
(食べ物が腐らないように冷凍魔法かけるのもいいけど~)
正直、面倒だった。
「よし、もういっそ時間停止魔法をマジックボックスにかけよう」
時間停止魔法はその物の時間を止める、かっっっっ~~なり難しい魔法だ。
熟練の魔法使いが20年修行して使えるかどうか…………。
コノハもさすがにこれは知っている。
だがもうマジックボックスが普通じゃないので開き直った。
更に普通じゃなくなっても問題ないだろう(コノハ説)。
「えいやぁ~」
気の抜けた声で魔法発動。
成功。
「はい、できた」
……ちなみに普通、時間停止魔法を発動させるには『神よ、天使よ、天界の者よ。今ここに………(以下略)』的な長ったらしい呪文を唱えなければならない。
唱えるのに30分はかかる。
それをコノハは四文字で。
………これを知ったら世界中の魔法使いが泣く。絶対泣く。
彼女も呪文をもちろん知ってるし、何も見ずに言えるが、言わない。
めんどいので。
「あ、鬘だ」
収納魔法の中から鬘を発見。
茶色の髪の鬘で、長さはセミロング。
「…これで出掛けたらばれないかなぁ?」
欲しい物も買えていないので、ばれない程度に町をうろうろしようと決める。
さっそく着けて、前髪で瞳の色が目立たないようにする。
瞳でコノハとバレる可能性もあるかも知れないので。
服も着替え、『その辺の町娘』風に。
「よし、出かけよう♪」
玄関から出るのはまずいので裏の窓から気配を消してそっと出た。




