1 うわぁ~……
はじめまして、柊レイです。
初めての小説です。
よろしくお願いします!!!
コノハはいつも通りの道で家に帰っていた。
(はぁー、今日は疲れたなぁ。早く帰って寝よ)
彼女、コノハは8歳にして冒険者だった。それは2年前、両親を亡くしてからだ。
身寄りがいなくなってしまった彼女は、冒険者として生活している。
最初は周りから心配されていたが、いつの間にかこの街で上位に入るほど強くなっていた。
腰まである銀髪にアメジストの瞳。彼女の存在は街でちょっとした癒しとなっていた。
だが、その平穏は突然破れ去る。
「おいっ、あれはっ!」
誰かが焦ったように言う。
「う、嘘っ!」
「まさかっあれは!」
呑気に晩御飯のことを考えていたコノハは周りの様子がおかしいことに気づいた。
みんな空を見上げ、一点を指している。
「…?」
コノハもつられるように見上げ、固まった。
(うわあ~…)
まだ日が昇っていたため、近づいてくるその黒い影がはっきりと見えた。
それは、炎竜だった。
炎竜、この世で恐れられている魔物の一つ。
今まで多くの討伐隊が組まれ、それらを全て返り討ちにした悪魔。
凶暴な口から牙が覗き、ブレスを吐く。巨大な翼は周りに暴風を呼び、それで壊されてしまった街もあるのだ。
それが今自分達向かってくるのだ。
怖くない奴などいない。
それに今、強い冒険者は依頼で外に出ており、対抗できる人はいなかった。
……彼女を除いて。
「えぇ~…」
コノハは炎竜を認めた時、そう声をあげた。
恐怖で鎮まりかえっていた街にその気の抜けた声は五月蠅いほどによく響いた。
彼女はこの危機的状況でも冷静だった。
(炎竜?確か生息地はもっと南じゃあ…)
それは彼女が対抗策を持っていたことに他ならない。そして、そのチャンスを待っていた。
(うーん、竜を倒すならあの魔法しかないよね…)
炎竜が近づいてくる。
(竜だもんね…10倍位でいってみよう)
彼女はチャンスを待つ。
(来た、もうすぐ射程距離)
そして今、コノハは軽く手を挙げ--
--降り下ろす。
「落雷、10倍増し‼」
コノハが放った魔法-雷は眩しいぼどの輝きを放ち-炎竜にドンピシャであたる。
炎竜はその動きを止め、真下に落ちていく--。
その後一拍遅れて街は歓声につつまれた--。
そんな中、コノハはその歓声をどこか遠くに聞きながらポツリと呟いた。
「…え、あんな簡単に竜って倒せるの?」




