世界平和はどんな世界?
世界平和の実現を目指して知恵を出し合うことになった。
世界平和は誰もが望む世界なのに世界平和がどんな世界なのかを知りたくなった。
本当の世界平和は過去になかった。
理想とも言える世界平和がどんな世界なのか?
戦争しない世界は軍隊を容認する思考です。
本当の世界平和は戦争も軍隊も存在しません。
分かち合い助け合いが自然とできる世界です。
あなたが思う世界平和の世界はどんな世界ですか?
世界平和が実現したらどんな世界なのか?
インターネットを活用して多くの人の意見を聞いてみることにした。
ところが
本当の世界平和を体験していないのに、
世界平和はお金のない世界だということを知ると
なおさらイメージが出来ないようだった。
そして
「平和な世界は助け合いの社会ですと言えば嫌いな人は助けたくない」
と言い。
「みんなが食べたいだけ食べれば食料はいくらあっても足らないよ」
と批判的なことも言われた。
助け合いの世界は困ったとき助け合うのは当たり前だが、
すべてが無料の社会が助け合いの社会になっている。
「僕のブログではイメージできる人のコメントは無かったけど
みなさんの所ではどうでしたか?」
と栄治がコメントした。
「僕は学校で友だちに話したら早くお金のない世界にして欲しいって
言ってました」
「私のブログでは世界平和はあこがれの世界だから早く実現して欲しいという
意見が多かったです」
と稔と美佐枝がコメントを書いた。
そこへ素子が参加した。
「私のところも世界平和とお金のない世界の実現は急いで欲しいという
要望が多かったですよ、皆さんの急ぐ理由は何でしょうね?」
「それは僕も気になりますね」
と栄治が書いた。
「チョットいいですか?」
と久しぶりに幸夫が参加した。
「いま演説の原稿を考えている最中なんですけどね、いきなりお金のない世界を
強調するのではなく世界平和の実現を訴えて補足的に
お金の流通をしないお金のない世界を提案しようと思っているんです」
栄治が
「そのほうが穏便に行きそうな気がしますね」
とコメント。
幸夫は
「でもね、お金のない世界になればいまの社会問題がどれくらい解決するの
かも多くの人に知ってもらいたいですね」
と補足した。
「そうですよね、
いまの社会問題なら誰もがわかる話だからお金のない世界の良さが
わかってもらえますね」
お金のない世界になれば
お金の要る世界の悪いところがどれくらい解決できるのか?
そちらのほうも気になりはじめたようです。
稔も自分の知らない大人の世界に興味を持ち始めた。
お金の要る世界での問題点は何なのか?
お金のない世界になったら解決できるのか?
とりあえず
自分たちが思っていたことやそれぞれのブログで意見を聞いたことを
書き出すことにした。
・やりたい仕事はお金が儲からないからお金が儲かるやりたくない仕事をしなけ
ればいけない。
・震災で壊れかけた実家に住んでいるけどお金がないから建て直しも引越しも
できない。
・結婚したいけど共稼ぎしないと生活できないし、子育てにお金がかかることが
不安だから結婚できない。
・いまの職場を辞めたいけど給料が下がると生活できないので転職がしにくい。
・子供に塾に行かせたいけど生活費を削れないので塾に行かせることができない。
・離婚したいけど離婚後の生活費の保証がないから離婚できない。
・単身赴任を命じられて家族と離れて生活をしなければいけない。単身赴任を
断ると会社に居づらくなる。
・社員が少ないから休みたいときに休むことが難しい。
・ホームレスの老人が軽犯罪を犯してまで安定した生活ができる刑務所に入り
たがる。
・お金欲しさに強盗や空き巣や詐欺が無くならない。
・保険の営業のときに長年かけた積み立て型の保険を高額保障の掛け捨て型
の保険に転換を薦めるとき罪悪感を感じました。
・取引先によって販売価格を変えることが正しいと言われたけど相手をだまして
いるようで心苦しい。
・お米を作るよりお米を買ったほうが安いので山間部の田んぼは荒地になって
しまった。
・市街地の田んぼは農家が高額で土地を売ってマンションやホームセンターが
出来てしまった。
・森林は手入れをしたいけど人を雇うお金がないので荒れてしまい山崩れもたく
さん起きている。
・空き家や空きビルが多いのにまだマンションやビルが建てられる。
・学校も病院も介護施設もお金が儲からないと閉鎖されてしまう。
・病気だと思っていてもお金がないからできるだけ我慢して病院に行かないよう
にしている。
・原発は要らないと言っているのに補助金がもらえるから原発賛成と言っている。
・経済優先だから原発は必要だと言われる。
・電化生活は理想だと思うけど、発電方法が悪いのに節電を強要される。
クリーンエネルギー発電が普及して欲しい。
・発明や実用新案などで、いくら良いものでも利益の上がらないものは無視さ
れる。
・企業や国は新しい資源を求めて自然が破壊されていく。
・資源の奪い合いで領土問題を起こして紛争や戦争が起きる。
・世界的な経済格差で移民が増えて生活風習の違いで困窮する人が増える。
「けっこうあるもんですね(笑)とりあえずこれくらいにして、
これから発言する人たちの意見も交えて紹介したいですね」
素子が区切りを入れた。
稔は学校では教えてくれないいろんな社会問題に驚いていた。




