竜狩人の軌跡
とある世界の、とある大地の、とある狩人の物語。
世界に存在する絶対強者生物、生命の王たる竜。
その竜が唯一闊歩する“竜の巣”と呼ばれる他の大地とは隔絶した小さな大陸に生きる狩人、剛烈の旅路の話。
罪を犯して大陸の外にまで逃亡する腹違いの弟を、制裁のために追い掛ける若き狩人の冒険譚。
鱗の鎧を身に纏い、牙の剣と腱を張った弓、爪の鏃を携えて、愛犬と共に旅を続ける彼は鹿を狩る者でも獅子を狩る者でも無い。
彼は、生命の王を狩る者である。
彼は、生命の王を喰う者である。
彼は人を超えた者である。
これは、人を超えた竜狩人が戦乱の中を駆け抜けながら数多の英雄と戦いながら己の仇を追い続ける物語である。