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鋼の巨神 バーニンガー   作者: 竜馬 光司
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第3話

その日。炎は突然ツィトローネに呼ばれ部屋に向かっていた。

突然だったので何か怒らせてしまったかと思ったが、炎には心当たりがなかった。

それよりも女性の部屋に今まで入った事のない炎は緊張していてその事で頭が一杯だった。

ツィトローネの部屋の前に辿り着いた炎は緊張しながら部屋の扉をノックする。

すると扉が開いてそこから左腕が伸び炎は部屋の中に引きずり込まれた。

「誰にも見られずにここまで来たろうな?」

炎を部屋に引きずり入れるツィトローネ。

「…………」

炎はいつもの紅い鎧姿とは違う部屋着姿に見とれてしまう。

白の部屋着はいつもの凛々しいツィトローネを可愛らしく魅せていた。

「炎、聞いてるのか?」

「……あ、ごめん。何だっけ?」

「だから、誰にも見られなかっただろうな?」

「あぁ、それは大丈夫。誰もいなかったから」

「それならいいだろう」

ツィトローネは以前、夜中に炎の部屋から出てくる所を 侍女の一人に見られ噂話の糧にされていた。今でも時々あの時の事を聞いてくる侍女もいるほどである。

だからこそあまり侍女達がいない時間帯を見計らって炎を呼んだのだった。

「で、ツィトローネ。一体今日は何の用?」

「そうだった。炎これを見てくれ!」

ツィトローネは炎を自分のベッドに座らせて羊皮紙を差し出す。炎はそれを受け取り目を通した。

この世界の文字は炎にはまだ読めなかったが、ブレスレットに搭載された翻訳機能により、炎の視界にはこの世界の文字を炎も読める日本語が表示されていた。

「これって、デ、デートの計画? おれとイーリスさんの?」

「そうだ。昨日いろんな人に相談して、昨日から計画を練り続けて今さっき出来た所だ!」

ツィトローネは夜通し計画を練っていたのだろう。目は赤くなり、目の下にはクマができていた。

「何でここまでしてくれるんだ?」

炎は思った疑問をそのまま口に出す。

炎のいた世界。地球ではここまで人の恋愛に手を貸そうなんて人物はいなかった。いてもテレビのバラエティでしか見たことがなかった。

「やっぱりお節介だったか? 二人を仲直りさせる為とはいえ、ここまでやるのは自分でもどうかと思うのだが」

でも炎は素直に嬉しかった。お節介だという人がいるだろうが、ここまで協力してくれるツィトローネやみんなに感謝していた。

「いや嬉しいよ。ありがとな。ツィトローネ」

「そ、そうか。そう言ってくれると嬉しいよ」

そう言って顔を赤くするツィトローネを見ていると、 炎まで恥ずかしくなってきて慌てて目を逸らし羊皮紙に目を通す。

改めて炎は羊皮紙に書かれている計画を読み込んでいくと、そこにはデートの日時と場所が書かれていた。

「えっと来週の午前中に待ち合わせして、城下町の広場で行われる花祭りに参加する。……花祭りってどんなお祭り?」

「ああ、花祭りというのはな、シュネークリスタという花を相手に贈る祭りで……」

ツィトローネはシュネークリスタを相手に贈る三つの意味。夫婦の永遠の仲の良さ、喧嘩の仲直り、恋人への告白を炎に説明する。

それを聞いて、炎の目は輝いた。

「凄い! その花があればイーリスさんと仲直りできるじゃないか!」

「落ち着け。そんなに興奮するな」

「落ち着いてなんていられるわけないだろ! やっとイーリスさんと仲直りできるんだと思うと……」

「待て。喜ぶのが少し早いぞ。喜ぶならシュネークリスタをちゃんと姉様に渡して、仲直りしてから喜べ」

「う、すいません」

「まぁ、私もちゃんと仲直りできると信じているさ。もちろん周りの者もな」

ツィトローネはそう言いながら、いろんなアドバイスをくれて、炎とイーリスを応援してくれる人達の事を思い浮かべていた。

「なぁ、仲直りできたら姉様に想いを告げるのか?」

「えっ?」

ツィトローネはつい口を滑らせてしまった。

「すまん! 今のは忘れてくれ」

「……なぁ、ツィトローネ。こんな事を聞いてどうかわからないんだけど、ひとつ聞いてもいいかな」

「何だ? 私に答えられることなら何でも答えるぞ」

「えっと、おれと、イーリスさんが、その、付き合うのはおかしい事かな?」

「ぷふっ、そんな事を気にしていたのか? ぷふふっ」

思わずツィトローネは噴き出してしまった。

「笑うなよ! こっちは真面目に聞いてるんだから」

「わかった。では、真面目に答えるとしよう」

答えを待つ間、炎は緊張して唾を飲み込む。

「炎の質問の答えだが、……私はおかしいとは思わないぞ! お前と姉様は、と、とてもお似合いだと思う!」

言いながら、ツィトローネの顔が赤くなり、それを聞いた炎も顔から火が出そうなほど赤い。

「ええい。こんなこと私に言わせるな! 恥ずかしい」

「ツィトローネがそう言ってくれるのは嬉しい。けど、でもいいのかな? イーリスさんはこの国の女王陛下だし、おれなんか、日本から来た高校生だぜ?」

「ニホン? コウコウセイ? よく分からんが、お前は勇者として召喚され、インベーダーの二度の侵略を防いだ。騎士達や民達の中にも賛成してくれるものは多いだろう」

「そうか、あーもう考えるのやめた! おれ、自分の想いをちゃんと伝えるよ」

「ああ、頑張れ! 私も応援してるから。私達に出来る事はここまでだな。後は炎お前次第だぞ」

「ああ。……ちょっと待って、イーリスさん女王陛下だよね?」

「ああ、そうだが?」

ツィトローネは何を今更という顔をする。

「その、詳しくは知らないけど、この国の女王陛下って、自由に出歩けるの?」

「…………」

ツィトローネは一種固まる。ほんの一瞬ではあったが、炎を不安にさせるには十分だった。

「ツィトローネ、やっぱり無理なんじゃ……」

「だ、だ、大丈夫! 私にちゃんと考えがあるから。心配するなっ、なっ!」

そう言ったツィトローネは炎を部屋から半ば追い出すように退室させた。

炎は少し不安だったが、ツィトローネを信じる事にした。

それに、ツィトローネ達どれだけ頑張っても最終的には炎が勇気を振り絞り想いを告げるのだ。

そう考えただけで、二度の侵略獣の戦いよりも勇気がいる事になるのは明白だった。


「うわぁ〜どうしよう。そうだよ。姉様をどうやって丸一日自由にすればいいか考えるのすっかり忘れてたー」

炎を帰し、ひとりになったツィトローネはひとり悩むのだった。


次の日の朝、イーリスとツィトローネは王国を見渡せる見晴らしの良い場所に来ていた。

「お久しぶりです。最近いろいろあって来るのが遅くなってしまいました」

イーリスは返事が返ってこない。しかしイーリスはそれを分かっていて話しかける。

「今日は今まであった事を色々お話ししていこうと思います。聞いてくれますか? お父様、お母様」

イーリスは花を手向ける。それはイーリスとツィトローネの両親が眠るスマラクト王家の墓であった。

イーリスはここ最近起きた出来事を報告していく。辛かった事、楽しかった事を。

「それで、そのインベーダーの侵略に対抗する為にニホンという世界から勇者様を召喚したんです。名前は炎というんですよ」

傍らにいたツィトローネはイーリスの話しが、だんだん炎の事が多くなっているのに気づく。

「炎は優しくて強くてとてもカッコいいんですよ。彼と話しているととても楽しいんです。 でも最近ケンカしてしまって、全然話してないんです」

ツィトローネはコレはチャンスだと思った。今この時を逃したら、炎とイーリスのデートは御破算になづてしまうだろう。

「何か、仲直りの方法ありませんかね? てっ、二人に聞いてもしょうがないですよね」

その後も色々な報告を両親にしてから、イーリスは「また来ます」と言ってその場を後にするのだった。


「姉様。少しお話があります!」

両親の報告を終え居室に戻ったイーリスにツィトローネが訪ねてきていた。

如何(どう)したのです? そんな大声を出して」

つい大声になってしまったツィトローネは意識して声を抑える。そうしないと声がドンドン大きくなりそうな気がした。

「失礼しました。姉様は花祭りを知っていますか? 城下町で行われる祭りなのですが」

「知っていますよ。確かシュネークリスタが咲く時期に合わせて開催されるお祭りですよね」

「そのお祭りを見てみたいと思いませんか?」

イーリスはクスクスと笑いながら「無理ですよ」と言う。

「確かに見てみたいとは思いますが、わたくしは女王ですよ。一日たりとも民と国の為、休むわけにはいきません。特に今は大変な時期なのですから」

それはツィトローネにも分かっていた。

今のイーリスはインベーダーと侵略獣の対応、同盟を結んだヴェスジック王国との会議。そして孤立しているゴディーオ聖王国との連日の交渉。正に超がつくほど多忙であった。

だからこそ、多忙を極めるイーリスに休息という意味でも炎と仲直りさせる為に花祭りのデートを成功させなければならないとツィトローネは改めて決意するのだった。

(ん〜どうすればいいんだ。姉様頑固だからな〜。真正面から向かっても、こっちが言い負けるだろうし)

「ツ、ツィトローネどうしました? 黙ってしまって、睨まれてちょっと怖いんですけど」

「そうだっ! 姉様」

ツィトローネは目の前にあった机に両手をバン! と力強く叩く。

「ひゃっひゃい!」

ツィトローネの勢いに思わずイーリスは変な声が出てしまった。

「ああ、そんな驚かないでください。私もそろそろ時間がないので戻りますが、えっと、そう今日の夜、お話ししたい事があるので、夕食後再び会えませんか?」

「ええ、いいですよ。どこで待ち合わせします?」

「じゃあこの部屋に夕食後訪ねますので、姉様は待っていて下さい」

「分かりました。一体どんなお話か分かりませんが、待っていますよ」

ツィトローネはイーリスの何も疑っていない笑顔を見て少し心を痛めながら、ツィトローネはイーリスの居室を後にするのだった。


その()

イーリスは夕食を終え、話しがあるからと言っていたツィトローネを持っていた。

「それにしても、今日も彼と話せなかった。早く仲直りしたいのに……」

彼とは勿論炎の事である。

事の発端はツールト母娘に迫られていた炎がニヤニヤしていたのが、イーリスには気に入らなくつい怒ってしまった事である。

あの後、イーリスは炎に対して怒ってしまった事が恥ずかしくなってしまい、炎が謝ってきても、殆ど無視のような姿勢を取っていた為、今では全く会話がなくなってしまった。

「私。あの時、何であんなに怒ってしまったのかしら? ツールト母娘にもちゃんとした事情があるのに」

ツールト母娘は魔法使いである。元々魔法使いは、百年前の戦いでかなり数が減り、その後ヴェスジック王国に奴隷のように扱われ更に数が減少していた。

だからこそ彼女達は子孫を残す為、結婚相手を探しているのだった。

「別に炎と私はそういう関係ではないのだから、彼が誰と一緒になろうとわたくしには関係ない事。なのに何でこんなに胸がモヤモヤするのかしら」

炎とは違い、イーリスはまだ自分の想いに完全には気づいていなかった。

「それにしてもツィトローネ遅いですね。一体話しって何なのかしら?」

その時イーリスの居室の扉が控えめにノックされた。

「はい。どうぞ」

イーリスはツィトローネだと思って扉を見ずにノックの主に入室を促す。

「ツィトローネ。話とは何です?……あっ! 炎」

ドアを開けて入ってきたのはツィトローネではなく炎であった。

炎はドアを閉めて両手を後ろで組んでその場で立ち尽くし、イーリスは無言で炎を見つめていた。

しばらく沈黙の時間が流れる。

その沈黙を破ったのは炎であった。

炎は早歩きでイーリスの机の前に立つ。しかしそれ以上炎は動かない。顔は下を向いたまま、何かを言おうとしているのか、口がもごもごと動くのだが、イーリスには何を言っているか聞き取れなかったし、その表情も分からなかい。

「ど、どうしました? 何かありましたか?」

炎が中々喋らないのでイーリスの方から聞いてみることにした。

イーリスは内心の動揺を隠して努めて冷静に炎に話しかける。

「一体、何のご用ですか?」

言ってからイーリスは(しまった)と思った。

この言い方ではあまりにも冷たい言い方になってしまった。とイーリスは思っていた。

炎を怒らせてしまったらどうしようと思いながらおそるおそる炎の返答を待つ。

すると炎が遂に動き出した。ガチガチに緊張しながら。

「イーリスさん! コレを受け取ってくだい!」

と、後ろ手に組んで隠していた手紙をイーリスに手渡す。

「今、開けてもいいのですか?」

「わっ、待って下さい。おれが部屋から出たら開けてください。恥ずかしいので。それじゃ失礼します!」

炎は風のように素早く去り居室にはイーリスひとりが残される。

炎が退室し、戻ってこない事を確認してからイーリスは手紙の封蠟を解き、中の手紙を読む。

手紙には、炎が書いたであろうこの世界の文字が拙い字で書かれている。

手紙の内容はこうである。

『イーリス・ヴァリス・スマラクト様へ

今度、城下町で花祭りというものがあります。この祭りはとても綺麗なお祭りだと聞きました。おれは是非見てみたいと思いました。最初ひとりで行こうと思いました。けどおれは貴女と見に行きたいです。どうか一緒に祭りを見に行きませんか。いや是非一緒に見に行きたいです。もし一緒に行ってくれるのなら、花祭り当日の朝お城の広場で待っています。

豪快 炎より』

イーリスは一回最初から最後まで読み終えてから、何回も読み返していく。

「こ、これって、……これってデートのお誘いということなのでしょうか? ど、どうしましょう!」

イーリスは立ち上がり誰もいない部屋で独り言を言いながらアタフタする。

「えっと、花祭りの日の朝に広場。城の広場で待っているんですね! 待っていてください! 炎すぐ行きます。……じゃなかった花祭りはまだでしたね。わたくしたら何を慌てて、はっ、待って下さい。その日の公務はどうしましょう」

イーリスは自分ひとりしかいない部屋の中で一喜一憂する。

「ど、どうすれば、公務は大事だし、でもでも炎と花祭りも見に行きたいし」

イーリスは机に突っ伏して右手に持っている炎から貰った手紙を見つめる。

そしてふとある事に気付いた。

「待って下さい。この手紙、炎が書いたとしたら字を教えた人がいるはず、それにこの封蠟、……これは王家の紋章。まさか」

ガバッと立ち上がったイーリスは一目散に、ある人物の部屋に向かう。

王家の紋章の封蠟に使う指輪を持っているのは、王族の血筋の者のみ。

王族の血筋は女王であるイーリスともうひとりいた。

彼女は急いでもうひとりの元へ向かうのだった。


イーリスは目的の部屋につきドアをノックする。

ドアをノックした部屋から「今開けますよ!」という声が聞こえてイーリスはノックを止める。

「こんな時間にどなたですか? ……姉様! どうしたのですかこんな夜遅くに? とにかく入ってください」

イーリスはもうひとりの封蠟を持つ者。ツィトローネの部屋を訪ねていた。

イーリスはツィトローネに勧められた椅子に座り。ツィトローネはベッドに腰掛ける。

「それでどうしたのですか? 姉……」

「あら、それはわたくしがあげたぬいぐるみ。まだ持っていてくれたのですね」

ツィトローネの質問を遮ってイーリスはベッドに置いてある幼少の頃自分が作って妹にあげたぬいぐるみがちょこんと置かれていた。

「あっ、これは……。捨てれるわけないじゃないですか姉様からもらったんですから」

そう言ってツィトローネはぬいぐるみを愛おしそうに抱きしめた。

「もう。いい子いい子」

イーリスはツィトローネの頭を撫でる。

頭を撫でられたツィトローネはまるであご周りを撫でられた猫みたいな顔をする。

「ふにゃあ〜。……じゃなかった姉様、今日は何のご用ですか?」

「そうでした! 今日炎からこの手紙を頂いたのだけど、字を教えたのとこの封蠟したの貴女でしょ?」

「……はい。私が教えました。嫌でしたか? 炎から手紙を貰って」

ツィトローネは敢えて少し冷たく言う。それでイーリスの真意を計ろうとした。

つまりイーリスが炎の事をどう思っているかと。

イーリスは持っていた手紙を自分の胸に抱き寄せる。

「そんなわけありません。炎から貰えてとても嬉しいんです。だから私は貴女を責めているわけではありません。寧ろお礼を言いに来たのです」

イーリスは立ち上がり深々と頭を下げる。

「ありがとう。ツィトローネ」

その美しい姿勢でのお礼を見て暫し見入っていたツィトローネは慌てて返事をする。

「そんなかしこまらないでください。私は二人の為を思ってしただけですから。ほら頭を上げて、座って下さい」

ツィトローネに促されて、イーリスは再び椅子に座る。

「それでツィトローネ。貴女に相談したい事があります」

「何です? 姉様」

ツィトローネは予測した質問が来ると思い身構える。

「えっとですね。その花祭りの日。わたくしも行きたいのですが、その日の公務をどうしても抜けるわけにはいかなくて、その……」

ツィトローネは心の中で(来た!)と呟いた。

「…つまり姉様は公務を離れたいという事ですね?」

「……はい」

イーリスはツィトローネが何と言うか待ち構える。

普通なら確実に怒られるだろうが、それでもイーリスにとって、炎からの誘いは公務に匹敵するぐらい大事な事だった。

「お任せください! 姉様」

「はっ、はい? どういう事です?」

ツィトローネの返答の第一声はイーリスの予想の斜め上を言っていた。

「花祭り当日。姉様がいない間私が摂政として姉様の代わりに公務を行わせていただきます!」

摂政(せっしょう)とは君主が何がしかの理由で公務が出来ない場合に代わりに公務を行う者の事である。

今回のようにイーリスが公務を離れるとき、この場合は妹であるツィトローネが摂政を務めるとになっていた。

「いいのですか? 分かっているとは思いますけど、公務はかなり大変ですよ」

「大丈夫! こういう時のためにちゃんと必要な事は学んであります。……だから姉様!」

ツィトローネは両手でイーリスの両手を包み込む。

「花祭りの日は炎と一緒に思いっきり、楽しんできてください!そして帰ってきたら楽しい話をいっぱい聞かせてくださいね!」

「ありがとう。いっぱいいっぱい楽しんできますからね」

ツィトローネの部屋から自分の居室に戻ったイーリスは花祭りの日まで、楽しみと興奮で殆んど眠れない日々を過ごすのだった。


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