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鋼の巨神 バーニンガー   作者: 竜馬 光司
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第1章 勇者誕生! 異世界を救う高校生! 第1話

この物語は平凡な高校生が異世界の勇者として召喚されます。

勇者の武器は剣や魔法ではなく、

熱い勇気と巨大なロボットを用い、次々と現れる侵略者を撃退していく物語になります。

この作品には自分の好きなものをたくさん詰め込みました。

少し読みにくいところがあると思いますが、楽しんでいただければ幸いです。

後、よければ一言でもいいので感想を頂けるとありがたいです。

『西暦二四二九年十二月三一日。今頃地球の人々は今年一年の出来事を思い出し、新しい一年の始まりを今か今かと心待ちにしているのであろう。

我々輸送船『友情号』乗組員一同も新年を迎えられることに喜びを感じつつ、任務に励んでいる。

この『時限跳躍航行』が成功すれば我々は、すべての始まりの『あの星』に到達するのだ。

今や我々地球人類にとってかけがえのない友人である彼等をく救う手助けになるならば、我々の苦労も報われるというものだろう。…………艦長 豪快 鋼士』

鋼士(こうじ)は日課である航海日誌を今時殆ど使われない紙の本に書き終え、タブレット型端末を開く。鋼士の日課は3つある。

1つは航海日誌(面倒くさいが、副艦長がうるさいので仕方なく)もう1つはパイプ(電子タバコ)を嗜む事。(煙が出ると副船長が……以下略)最後の1つは開いた

タブレット端末の中にあった。

鋼士の私室。つまり船長室のインターホンが鳴る。

「艦長入ってもよろしいでしょうか?」

「いいぞ」

鋼士は短く答える。

入ってきたのはザウアー副艦長だ。

彼女は顔を近づけ鋼士が見ている端末を覗き込む。

その時、彼女のポニーテールに纏めた金髪からフワッといい香りが鋼士の鼻をくすぐった。

軽く咳払いをしてから「どうした何かあったか?」と聞いた。

「あら、何か用事がないと夫の貴方に会いに来ちゃいけないかしら?」

更に顔が近づく。

彼女はザウアーメラニー豪快。

副艦長であり、鋼士の妻である。

「冗談よ。艦内異常なし。時間跳躍航行空間通路……相変わらず長いわね。これも異常なし。このまま順調に行けば、後二四時間で目標の時間と座標に到着するわ」

「分かった」

それきり鋼士は黙ってしまう。

ザウアーは(いつもこうなんだから)と思いながら端末を読み続ける夫を暖かく見守る。

彼女は静かに部屋を出て行った。

妻のザウアーが退室したのにも気づかす端末を読み続ける。

そこには、数百年前に書かれたノートの内容が電子データとして保存されていた。

ノートのオリジナルは今も厳重に保管されている。

このノートは最重要機密でありこれを閲覧できるのは限られた人数で、この船のクルーでも閲覧できるのは鋼士と副船長で妻のザウアーの2人だけである。

鋼士はノートの内容を読んでいく。

もう昔から何十何百と読んだが分からないが未だに飽きる事はなかった。

鋼士はノートの内容を全て読み終えてからベッドに向かった。

さあて(目が覚めたらまた忙しい1日が始まるな)そう思いながら短い休息をとるのであった。


「後5分で時間跳躍航行空間通路を抜けます」

女性オペレーターの報告が緊張感で包み込まれた艦橋のクルーたちの耳に入る。

「よし。総員後5分で目標の通常空間に復帰する。通常空間に出れば、目標の星までもう少しだ。ここまで来て失敗とかはシャレにならんぞ。各員気を緩める事のないように各員の奮闘に期待する」

鋼士はクルー達に檄を飛ばす。

「ふぅ、こういうのは慣れないな。なぁザウアー上手くいったかな」

鋼士は副艦長に感想を聞く。

「ええ、艦長にしては良く出来た方だと思います。ただ、この会話みんなに聞こえてますよ」

そう言いながら、鋼士の左手を指差す。艦内放送が入りっぱなしになっていた。

慌てて受話器を置く。全クルーに恥ずかしいところを聞かれてしまったが、そのおかげか少し緊張がほぐれたようだった。

大型スクリーンには、時間跳躍航行空間通路を航行中のこの艦の状況が表示され刻一刻と変化する状況を伝えてくる。

「通常空間まで十秒前……5秒前、4・3・2・1、通常空間復帰します」

スクリーンには通常空間に復帰したと表示されていた。

「我々がいる座標と今の地球時間は?確認急げ」

「座標、問題ありません。今我々がいる時間軸は西暦一九XX年一月一日です。成功です。我々は時間跳躍に成功しました。艦長!!」

「ついにきたわね、艦長……艦長?」副艦長の一言でついに来たという実感が湧いてきて、

「ああ、ついに来たぞ。ザウアーやっとここまで……」

鋼士は感無量だった。

「ええ、おめでとうございます。ただ艦長。職務中は名前で呼ばないで下さい」

ピシャリと一言。

「ああ、すまん」

「わかればいいのです。さあ艦長全クルーに次の命令を」

鋼士は帽子を改めて被り直し艦内放送の回線を開いた。

「諸君!ついに我々は目的地に到達した。だがこれで満足してはいけない。我々が為すべきことはまだまだたくさんあるのだからな。だが今は無事に時間跳躍航行に成功した喜びを分かち合おうではないか!」

艦内そこかしこで盛大な歓声があがる。

「艦長。目標の星が見えてきました」

いつもは冷静なオペレーターもこの時ばかりは興奮しているのが口調から読み取れた。

「シールドを解除してくれ」

艦橋の窓、特殊超硬ガラスを保護した装甲シールドが解除され肉眼で宇宙空間が見えるようになった。

そして遂にクルー達の目に飛び込んでくる。 地球に似た美しい惑星その名は惑星スマラクト。

その美しい惑星を網膜に焼き付けながら、(遂に来たぜ。俺たちが出来る事は限られてるが、これでやっとアンタの手助けができる。だから後は頼むぜご先祖様!)鋼士はひとりそう思っていた。

輸送船希望号は向かう。その名の通り地球と惑星スマラクトの希望を乗せて。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

一回投稿した物をいろいろ弄ってしまっていいのかと迷いましたが、自分が納得でき読んでくれる人が面白いと思ってくれる。そんな作品を目指しますので最後までお付き合い下さるとありがたいです。

今後はキリのいいところもしくは一万字ぐらいにまとめて投稿していこうとおもいますのでよろしくお願いします。

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。

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