王道のつくりかた
まずは材料を用意するために外出することからはじめます。
外出する際の装備など詳しい内容は『正しい王道のつくりかた』テキストP3を開いてくださいね。
では最初に、王道に相応しい素材を見つけましょう。
夜の街で不良少年達の集団の中に守られるようにして囲まれる小柄な美少年を探します。
もしくは、1人で族潰しをしている少年でもいいでしょう。単独行動をしている子の方が捕まえやすく狙い目なのでオススメです。
今回の場合手頃な条件の相手が見つからなかったので、少し発育し過ぎなのと可愛いよりも男前系という点で求めていたのと毛色は違いますがこのような不良少年を調達してみました。
素材は捕まえてすぐはキャンキャン吠えますが、少し脅して黙らせるといいでしょう。
場合によっては拳を奮うのも躊躇ってはいけません。何ごとも最初が肝心です。主導権をこちらが完全に握りましょう。
さて、ここで最も重要な素材は手に入りましたね。
お次は素材の下ごしらえです。
この過程が王道を作る上で最も大切な行程となりますので、充分注意してくださいね。
まずは素材である少年にこれから自分が『王道』になるのだという事をみっちり理解させるために王道の生い立ちから性格思考動作一通り説明します。
少年の反応が悪く混乱した様子だと思いますがそれは教育の第一段階なのだから仕方ありません。大きな心で許してあげましょう。
その後も度々こちらの教育に対して拒絶反応を示すかと思いますが、その都度きちんと間違いを正しましょう。
反抗するようであればお仕置きをして悪いことは悪いと叱ってあげるのが我々の役目です。
個体により差はありますがおおよそ2~3ヶ月程で教育の甲斐もあり徐々に彼も王道と自分のやるべきことを理解してくれるようになってきます。その頃になると反抗する事も無くなり常にこちらの様子を伺い従順な態度を示すようになるので言いつけを守れた時には適切なご褒美をあげることも忘れてはいけません。
いよいよ終盤ですね。勿論皆さんこの『王道のつくりかた』実施は学園の入学少し前から始めていると思うので、恐らくこの頃には程よく新学期からも日が経ち定番の『時期外れ』に最適の頃合いかと思います。
となれば最後の仕上げです。少年の外見を整えましょう。
まずは少年の根元が黒くなっている金髪をもう一度綺麗に染め直し、カットをします。『王道』といえば息を飲む程の美少年と相場が決まっていますからこの身だしなみの段階で手抜きをしてはいけません。唇にもリップクリームを塗り丁寧に仕上げましょう。それができたら黒もじゃのカツラを被せその次に瓶底眼鏡を着用させます。折角整えたのに意味が無いじゃないかと思った方がもし居たなら、貴方はまだ甘いですね。見えない部分も手を抜かないことがどれだけ重要か…ましてや『王道』においてどれだけの鍵を握っているかはおわかり頂けますよね。それすらわからない人はテキストの最初から読み直して出直しなさい。
さて、とにもかくにもこれで下ごしらえは完了です。
言葉遣い、好物、コミュニケーション術、すべてをもう一度おさらいしたら、明日の入学の為にもゆっくり休ませてあげましょう。
これで明日から『王道』のはじまりです。
え?もう何もすることは無いのかって?いえいえ、まだまだやることはたくさんありますよ。
学園に入ってからのキーパーソンとの接触と相手を確実に魅了することは当然できるように教育はしてきましたが、慣れない生活に素材がいつ怖じ気づくかはわかりません。
ですから常に素材を管理できるよう同室になるよう情報を操作しましょう。
同室者になれば部屋に居る間はいつでも素材の調整が可能になります。より一層力を入れて監修したいのであれば王道展開に合わせて素材の友人を装い行動を共にし素材の仕上がりを間近で観察するのがよいでしょう。
そうすれば素材が少しでも行動を疎かにした場合すぐに修正が可能になります。
自分の作り上げた素材のお相手はじっくり吟味してもいいですし流れに任せてもいい、それか直感で決めるのもアリだと思います。
素材がノンケの場合同性同士の行為に嫌悪を見せるものも居るかもしれませんがその場合は躾の必要があります。同性愛を拒否する権利など素材には無いのだとしっかりとわからせてさしあげましょう。
ちなみに私はそういった問題が生じないよう事前に下ごしらえの段階から性的な方面での教育もしっかりしていたので、ノーマルプレイからマニアックな玩具使用までオールオッケーの万能素材に成長させてあります。
嫌よ嫌よも好きのうち、という具合に身体は快感に弱く躾済みなのでどんなお相手にも対応可能かと思います。我ながらいい仕事をしました。
というわけで暫くは王道展開を楽しみながら、私の育てた『王道』に相応しい伴侶を見つけてあげるのが今の所目標ですかね。
さて、王道のつくりかたご理解頂けましたでしょうか?
今回はシーズンに乗り遅れない為に急ぎで用意してしまった部分もありましたが、皆様が実践する際にはしっかり時間をかけ吟味した上で最高の王道を育成することをおすすめ致しますよ。
まあ、少し男前な王道受けというのもたまにはいいですけどね。
では私はこれから会長様に襲われた癖にその場を逃げ出し部屋に戻って来た愚かな彼をしっかり再教育してあげないといけませんので、失礼しますね。
なんか似非王道書きたいなってカッとなってやった
後悔はしていない反省はしている
王道くんが実は同室平凡に調教済みの似非王道(しかも見た目可愛い系じゃない)で飼い主に脅されて無理して王道してて飼い主の思惑通りに役員に手込めにされかけるんだけど逃げちゃってそれがバレてすっっごいお仕置きされちゃって翌日また王道として必死に頑張るみたいな話だれかください…