神強開錠
䨩「そういや、前に俺達を狙ってきた政府の奴らは何者なんだ?」
レマ「あの方達は、悪い者ではないはずよ。
1つの宇宙のことを『存在』と呼ぶんだけど、こことは違う別の存在があるらしくて、そこの支配者が、こっちに攻めてくるかもしれないから、どんな手を使っても守ろうとしている人達らしいよ。つまり防人?とでも言いましょうか。」
悠二「ふーん…でさでさ、俺の神風獣とはいつ会えるんだ?」
レマ「もともと神風獣は数少ない絶滅危惧種の中でもトップクラスに位置するの。そうそう会えるもんじゃないし、さらに自分と同じ能力を持った魔獣と会えるなんて、奇跡と言っても過言じゃないし…」
䨩「ん?あそこにいるのは?動物?にしては全く見たことが無いんだけど…」
レマ「えっとね、あれが今話してた神風獣なの。もぅ。びっくりさせないでよ…えっ⁉︎神風獣っ⁉︎」
悠二「あいつ、政府の奴に追われてる‼
助けなきゃ‼」
と言っていたときにはとっさに後を追っていた。
䨩「ちょっ、おい‼待てっ‼」
???「おや?誰かと思ったら前に手下どもがお世話になった方ではありませんか。どうかなされましたか?」
䨩「その神風獣を離せ‼」
???「それは出来ない相談ですね。
こいつは私たちの計画に必要ですから。」
䨩「計画?そんなのどうでもいいんだよ‼
レマ、行くぞっ‼」 レマ「おーけー‼」
「天地海をなぎはらう軸よ。」
「我、中心の扉を開けしもの。」
「汝、その答えに応え、」
「新し次元を表せ‼スプリットチェンジング
ザ・ワールド‼‼」
???「おやおや。私と戦うつもりですか?」
䨩「あぁ。そいつを守るためならな。」
䨩は殴りかかった。1発目はかわされた。そして連続して回転蹴りをするが、ひらりと抑えられた。
???「おっと。自己紹介がまだでしたね。
私、ジョバルと申します。私と下僕共と一緒にしないでいただきたい。私はちゃんと神風獣と契約している強覚者なんですよ。私の能力は、
『矛霧葉』霧と葉を使う者です。
言葉ではわからないでしょう。実際に、ご覧に入れましょうかね。」
と言った瞬間、周りは急に濃霧に包まれた。
近くにいた悠二しか確認できない。
そのとき、何かが斬りつけてきた。1枚の葉だ。
前に刀で切られたときにはびくともしなかったのに、するどい陣痛が全身にほとばしる。
ジョバル「おわかりいただけましたか。霧で囲んでしまえば身動きが取れない。そこに葉の斬撃を飛ばす。見事な能力でしょう?」
流石にこれはまずい。相手が全くわからない。
これでは、一方的にやられるだけだ。
そのとき悠二にふとささやいた声があった。
???「悠二さんとやら。僕と契約しないか?」
悠二「えっ?誰だ、あんたは?」
???「僕と悠二はどうやら能力が一緒のようだ。僕達の能力を使えば倒すことができる。」
悠二「お前だったのか…くっ。悩んでる暇はなさそうだな。レマ‼神風獣と契約するにはどうすればいい⁈」
レマ「え?なによこんなときに…わかったわよ。契約したい神風獣に触れながら、さっき教えた言葉を言って‼」
悠二「おう、さんきゅーな‼」
悠二は颯爽と捕まっている神風獣のもとにかけより、手を添えた。
悠二「我に眠りし強よ。」
「封印のもと、中心で解き放ち、」
「我に大いなる力を授けよ。」
『神強開錠‼‼』
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