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白銀の鎧と黄金の剣  作者: あかつきいろ
~過去語り編~
132/137

その人となりは?

 千葉家を離れて俺達はもう一つの実家、『乾』家に訪れようとしていた。車の中ではこんな会話がくりひろげられていた。


「それで二人の御爺様ってどんなお方なのですか?」

「お祖母ちゃんもそうだけど、良くも悪くもどっぷりと魔術に傾倒した人達かな?」

「なんで疑問形?」

「私はあんまり交流が無かったから。どちらかと言えば兄さんの方が知ってるよ。あの二人と一緒に過ごしていた時間は兄さんの方が長いんだから」

「へえ……。それで慎也から見たらどんな人たちなの?」


「凄いよ。確か三年前に発明された超魔導電磁砲(グラニスク)を造ったのだってあの二人だしね」


「え!?あの兵器を?」


 超魔導電磁砲――――それは三年前に唐突に襲ってきた約三万以上の魔物の軍勢の過半数を、一気に消失させた兵器の事だ。


 まあ、その構造はほぼ超電磁砲(レールガン)と一緒なんだが。だが侮るなかれ、その威力や範囲は通常の超電磁砲(レールガン)の約十六倍。


 たった二発で相手の八割以上を殲滅ってただの悪魔にしか思えないもんな。実際あの二人は『雷の悪魔』とか呼ばれていたけど。


「気にしてないからな。世間の評価なんざどうでもいいのさ。自分達の研究を試せる場所があって、その為の時間や道具さえあればな」

「なんていうか……」

「結構激しいお方なんですね」

「まあ、他の人達の反応のそれはまるでマッドサイエンティストに触れてるみたいな感じだけど。それでも魔術師協会の中では巨匠と呼ばれているから」


 ……とはいっても祖父ちゃんの方は『轟雷の魔導士』。祖母ちゃんの方は『氷獄の魔導士』なんだけどな。一回戦争みたいな物が起きた時に、戦った時に付いた二つ名らしいけど。


「一体何をしたんだろうな……」

「へ?何か言いました?」

「いんや。それよりもそろそろ着くよ」


 俺達の視線の先には豪邸が広がっていた。相変わらず家の中は広いんだよな……。そのまま車を進めて家の中に入っていった。

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