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白銀の鎧と黄金の剣  作者: あかつきいろ
~過去語り編~
112/137

過去話の始まり

 俺は明美にも怒られた後、二人と約束させられた。『最後の時までは一緒にいる』という約束を。最後の願いぐらいは叶えたいと思ったから、俺はそれを了承した。


「とはいえ、深夜零時だっけ?それまでどうするの?」

「ん~、特に何も考えてない。何をしてもいいんだけど……。過去話でもしてやろうか?」

「いいですね!それ!……それじゃあ、花蓮と慎也の出会い話を。どうぞ!」

「どうぞって……お前なあ」

「それ結構簡単に話せる話じゃないんだけど?」

「へ?何でですか?」


「なんせ最初にあったのが戦場だからな。しかも、俺も花蓮も敵同士。それに俺は神喰狼(フェンリル)に身体の制御を奪われてたし」


「それに、そこまで語らせるほどの話じゃないわよ?その後だって、私が入院してた慎也にお見舞いしたことが数回ある程度だし」


「それは……なんというか」

「語りづらいんだよ」


 あの時の事は思い出そうと思えば、思い出せるんだがな……。あんまり思い出そうと思えるほど愉快な話じゃないしな。


「それでもいいのか?」

「……構いません。というか、むしろなんで花蓮が慎也に惚れたのかを知りたいんです!」

「ええ?……それを今更語らせるの?二年も経った今になって?」

「勿論じゃないですか!寧ろこんな時期だからこそ、ですよ!」


「しゃあないな。悪いんだが、当時の事は花蓮が語ってくれ。その間に料理でもしておくから」


「ん。分かったわ。それじゃ、とびっきり美味しい料理を用意してね」

「了解。それじゃ、任せた」


 俺は研究所に移しておいた材料を見て、一体何を作ろうか考え始めた。その間にか連は俺と、あいつが最初に出会い戦った時の事を語りだした。

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