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おまけ<雑談&過去拍手~帝の過去編~>

 魔法じかけのテーマパーク、最後までお読み下さり、ありがとうございます。

 ここはおまけのページです。

 本編とはまったく関係ありません。

 お時間のある方、どうぞお付き合いください。



 20年前、この物語を書き上げてブログで連載していた時に、ブログ拍手なる機能を設置していました。

 これは作者を応援する仕組みで、今でいうYOUTUBE の「いいね」やTIKTOK のハートみたいなもので、クリックすると作者が設定した特別なお礼イラストやメッセージが見れるようになっています。

 5回まで連続クリック出来るので、応援して下さる読者の方にお礼として、ミニドラマ風キャラコメントを載せることにしてました。

 もうブログは閉じましたが、せっかくなのでおまけとして、こちらに掲載させていただきます。

(ささやかですが、読後のお礼としてお楽しみください。当時の作者コメント付きです)



<ブログ拍手コメント 帝の過去編>


[ブログ拍手1 帝]


 貴様の拍手に感謝する。

 雅人に言わせれば、もっと気の利いたお礼をしろということなんだが、今の俺はそれどころではない。

 ちょっと窮地に立たされているんだ。

 別に命に関わることではないのだが、俺にとっては大問題でな。

 実は美術の教師が、子どもの頃の自分をスケッチするというはた迷惑な授業を行うと言ってきた。

 それで明日の授業の時に、子どもの頃の写真を持っていかねばならなくなったのだ。

 俺は存在自体が特別なため、幼い頃の写真で公開出来る物は一枚もない。

 だがそれでは明日の授業で忘れ物をすることになってしまう。

 クリスティ総帥たるこの俺が、忘れ物など許されるわけがない。

 大至急対策を練らなければ――。

 悪いが、今日はこれで失礼させてもらう。


 作者(帝様、お忙しそうですね。それにしても忘れ物など許されないなんて、ちょっとプライドが高すぎなのでは――拍手、ありがとうございました)



[ブログ拍手コメント2 雅人]


 花のように愛らしい君からの拍手が、僕の心をかき乱す。

 いけないレディだね、本当に。

 今日も君の唇には、薔薇色の微笑みが浮かんでいる。

 僕をそんなに見つめて、誘惑しないでくれたまえ。

 昼も夜も君のことしか考えられなくなるじゃないか。

 ふふ……拍手のお礼に、スペシャルな物をお見せしよう。

 これはね、超ウルトラレア級の秘密なんだよ。

 僕だけが持っている、帝の子どもの時の写真。

 絶対に帝は幼少時の写真の公開は拒んでいるんだ。

 だから今まで誰も帝の幼い頃の写真を見たことないんだよ。

 なにせ同じ幼稚園にいたってのに、直樹や英司でさえ気付いてないんだからね。

 では、じゃーんっ。初公開。

 帝の幼稚園時代の衝撃写真。

 どう、可愛いだろう。 

 これが帝なんだよ。

 ほら、凛々しい僕の横に写っているだろう。

 え? この拍手メッセージじゃ写真は見えないって?

 あーっ、そうか、僕としたことが。

 ごめんよ、レディ。君にこの帝の姿は届くことはないんだね。

 こんなに悲しいことがあるだろうか。

 僕は今、心の底からこみ上げる悲しみに打ちのめされてしまったよ。

 どうすればこの想いを君にわかってもらえるだろうか。

 ねえ、レディ。

(悲劇のポーズ+紫の薔薇の花吹雪付き)


 作者(あ……雅人先輩、ポーズ決めたまま動かなくなってしまいました。きっと悲劇の自分に酔いしれてるんだろうなあ、本当にもう。拍手ありがとうございました)

 


[ブログ拍手コメント3 直樹]


 いつも俺たちに期待してくれる君に、心から感謝する。

 俺は今、帝の指令で合成写真を作っているところだ。

 帝の今の姿から幼い頃の姿を想定し、適当な服と背景を添えてスナップ写真にしておけという。

 美術の授業で使うそうなんだが、あいつ、小さい頃の写真がないのだろうか。

 俺が作るのは簡単だが、どうにも引っかかる。

 英司を過去へ飛ばして、幼い頃の写真を一枚撮ってくるようにと言えば済むものを、何故か今回は英司を使うのを拒むのだ。

 一体、あいつの過去には何があったんだろう。

 調べてみる余地はありそうだ。

 この俺の情報に漏れがあるのは後々よろしくないからね。

 ここはこっそり英司に依頼して、過去の帝を調べてみることにしよう。

 そうと決まったら、さっそく思念で英司に頼むとするか。

 どんな過去が帝にあったのか――。

 これは面白いことになりそうだぞ。(黒眼鏡をキラリとさせる)


 作者(あらら、帝様の過去を調べるなんて大それたことを――直樹君、どうなっても知りませんよ。世の中には知らないほうが幸せということもあるんですからね。拍手、ありがとうございました)



[ブログ拍手コメント4 英司]


 やあ、拍手をしてくれてありがとう。

 いつも俺たちを応援してくれる気持ちが伝わってきて、俺もがんばらないとって思うんだ。

 今はね、俺たちの過去の時代に来ているんだよ。

 直樹先輩から頼まれて、帝の小さい頃の写真を一枚、撮ってきて欲しいそうなんだ。

 帝は俺と同い年だから、ついでに過去の懐かしい景色も覗いてこようかなあ、なんて。

 そういえば帝ってクリスティ本家だから、幼稚園はクリスティ学園幼等部じゃなかったのかなあ。

 考えてみれば俺と歳同じなんだし、俺もクリスティ学園幼等部だったから、同じ組になっても良かったはずなんだけど、全然記憶にないな、変なの。

 あ、懐かしい幼等部だ。

 ふふっ、この頃の俺たちって、本当に小さくてガキだったよなあ。

 直樹先輩も雅人先輩も、ミニサイズでスモッグなんか着て、可愛いの。

 そういえば俺、確かこのとき気になる女の子がいたっけ。

 はずがしがりやで泣き虫で、でもとっても優しい子でさ。

 俺だけじゃなく、花組みんなのアイドルだった。

 ちょっと久しぶりに会っちゃおうかなあ。

 あ、いた。あの子だ。

 黒いショートカットの髪、大きな黒い瞳。

 肌も白くて、いつも恥ずかしそうにしてて、なかなかみんなと遊ぼうとしなかったっけ。

 でも本当に今見ても可愛いよなあ。

 あ、あの子の側で手をつないで砂場に行こうって言ってるの、小さな頃の俺じゃないか。

 懐かしいなあ。

 よくああやって誘ったっけ。

 でもそこですぐに雅人先輩がやってきては、俺とあの子の仲を引き裂こうとするんだ。

 だから誰もあの子となかなか遊べなかった。

 いつもいつも雅人先輩が、あの子を独り占めしてさあ。

 あ、雅人先輩がやってきたよ。

 俺を押しやって、あの子を自分の方に引っ張って抱きしめちゃって――強引なんだから。

 あの子、雅人先輩のこと、涙目で睨んでる。

 俺と遊びたかったんだろうな、きっと。

『駄目だよ。英司君、この可愛い帝は僕のなの。君とは絶対に遊ばせてあげないからね』

 いつもそう言われて、あの子を取られて、俺、とっても悔しかったっけ。

 今、見ても悔しいよなあ。

 ……って、あれ?

 ちょっと待って。

 今、雅人先輩、あの子の事、なんて呼んでた?

 確か――みかどって……。

 …………。

 う、うわああああーっ!

 マジですか、まさかまさかまさか。

 そう言われてみれば、あの子の顔、帝に似てなくもないっ!

 黒髪に黒い瞳。

 涙目で悔しそうに雅人先輩睨んでるとこなんて、面影ありすぎっ!

 ど、ど、どうしよう、こんな写真を撮ったら――撮って持っていったら、あとが怖いぞ、俺は。

 絶対帝に異次元か宇宙に飛ばされること間違いない。

 それより何より俺の初恋の女の子って帝だったわけ? 

 女の子だとばっかり思ってたのに……男の子? 

 うわあっ、そっちの方がショックだあああっ。


 作者(ああああーっ、英司君、ショックで固まっちゃいましたよ。だから知らない方がいいこともあるって言ったのに。拍手、ありがとうございました)

 

[ブログ拍手コメント5 斎]


 たくさんの拍手、本当にありがとうございます。

 今日も僕のまわりでは、わけのわからない事(くだらない騒動)が起こってます。

 昼休み、青い顔をした英司先輩が僕のところにやってきて、

『斎、俺はもうショックだよ。初恋の女の子が帝で、男だったんだ』

 いきなり言われて、何がなんだかわかりませんでした。

 それだけつぶやくと、英司先輩は気が抜けた顔で、自分の教室に帰って行っちゃうし。

 もう少し説明があってもいいと思うんですけど、どうもそれ以上は言いたくないみたいでした。

 更に放課後、わざわざ雅人先輩がやってきて、僕に小さい頃の写真を見せてくれました。

 幼稚園の園服を着ている雅人先輩と、年下らしい女の子が写ってます。

 ちょっぴりうらやましくなりました。

 だって僕には小さい頃の写真なんてありません。

 体が見えなくなってたから、写真には写らなかったし。

 雅人先輩はいたずらっぽく微笑んで、これは秘密の写真なんだと僕に言いました。

 雅人先輩の初恋の子なのでしょうか。

 とても可愛い子で、園服のスカートから白い足がちょこんと出ています。

 でもなんだか涙目で、写真写すの嫌だったのかな。

『これはね。帝なんだよ。わかる?』

 雅人先輩の言葉に、僕は耳を疑いました。

 この可愛い女の子が、帝先輩!?

 目を丸くしてしまった僕に、雅人先輩が説明します。

『この頃の帝は男の子でも、すっごく可愛くてね。からかって遊ぶの、楽しかったんだ。

 毎日、魔法勝負をして、負けた方が罰ゲームとして女の子の格好で幼稚園に行くってことにしたんだけど、帝ったら全然僕に勝てなくてね。

 ふふっ、いつも僕が勝っちゃって、ほとんど幼稚園には帝は女の子の服装で通ってたんだ。

 とっても可愛くて、先生でさえ、帝のこと女の子だって思っちゃってね。

 面白いから、そのままで通しちゃったんだ』

 ……やっぱり雅人先輩、あなたのせいですか。

 帝先輩、かわいそうな幼少時代だったんですね。

 あなたのせいで被害にあったの、帝先輩だけじゃない気がします。

 英司先輩の意味深なセリフの意味が、今僕にもやっとわかりましたよ。

 その性格、なんとかしないと、いつか天罰が当たりますよ、雅人先輩。


 今回もくだらない事で拍手メッセージが終わってしまいますが、ここまでたくさんの拍手、どうもありがとうございました。

 これからも生徒会メンバー一同、個性を活かしてがんばりますので、よろしくお願いします。


 作者(はい、これですべての謎が解けました。帝様の幼少時代の写真って、女の子の服着てるのばっかりだったんですね。不憫といえば不憫かも。ここまでたくさんの拍手、どうもありがとうございました)


 <終わり>

 ここまでお付き合い下さり、どうもありがとうございました。

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