第4話 秘密結社ベルゼブブ
※※※前回まで※※※
エステブルク国内にも関わらずあまりにも多いザースデン神聖帝国からの刺客。政府から黙認されていなければ有り得ないと気が付いた聖女レイコはジルエスタ領主シフォンティーヌを問い質した。
そこで語られたのは、この街の秘密。ジルエスタは大昔に大悪魔を封印するため、地下の大墳墓に蓋をする様に建てられたのだと言う。しかしそれは伝説となり、管理が忘れ去られた中でベルゼブブと名乗る組織に封印の要を奪われてしまっていた。
シフォンティーヌは領民全員の命を人質に取られていたのであった。
※※※レイコ視点※※※
大穴から見える大墳墓は、この街と同じ程の大きさがあった。
深さは百メートルを軽く越えている。
死者の街、ネクロポリスに相応しく静寂が支配した筈のそこには、いくつかの灯火が灯されていた。
その周りには黒ローブの連中。
ここに、貴方達も埋葬してあげる。
私は大穴へと飛び込んだ。
地下の冷たい風が……。
『ギュルル♪』
嗚呼っっっーーーーーー、波がぁーーーーーー、波がぁーーーーーーーー!!
いやぁぁーー、お腹が冷えるぅぅぅーーーーーーーーーー!!
絶対下にトイレ無いのにぃぃーーーーーーーわーーー!!!
※※※以下略※※※
《次回予告》
秘密結社ベルゼブブの拠点を壊滅に追い込んだレイコであったが、アラガミーアは手段を選ばなかった。
次回:生け贄の街ジルエスタ




