第12話 旅の仲間シフォンとスレイ
※※※前回まで※※※
シフォンティーヌが目覚めたという知らせに、喜ぶレイコと家令ジルコ。
しかし、大悪魔復活の原因となったシフォンティーヌは捨て身の献身を考慮しても生涯幽閉される事が確定していた。
※※※レイコ視点※※※
「良がった……、本当に、良がった…………」
「レイコ? ……ありがとう、本当に、ありがとう………」
私達の涙は決壊した。
あっ、油断したら、お腹が…………。
お腹の方が……………。
まだ、我慢しているところだった………。
嬉しい、とっても嬉しいんだけどシフォン、ちょっとハグが強過ぎてぇ………!!
嬉しい、嬉しいよぉ!!
目が覚めて良がったよぉ!!
でも、でも、ちょっと待ってぇぇぇーーーーーーーー!!
一瞬、トイレに行かせてぇぇぇーーーーーーーーーーーーーー!!
※※※以下略※※※
「さあ、行きましょう!」
「ええ!」「はい!」
《次回予告》
領民の助けを借りてシフォンティーヌの死を偽装する事に成功した聖女レイコ。
シフォンティーヌはシフォンと名を変え、レイコと共に旅をする事になった。
そこにスライディング土下座で飛び込んで来たガレッジフォール伯爵嫡子スレイン。彼も便乗して共に一行はエステブルクを旅立った。
次回:運河の街フローンメル