【Two Hundred Party Pt.3 -200文字小説-】
「ねぇあなた。赤と青――どっちが好き?」
女子トイレでいきなりぶしつけなことを聞かれた。
いわゆるトイレの花子さんというやつだ。赤と答えれば血まみれに、青なら血を引き抜かれるという面倒な幽霊。
とりあえずあたしは答えてやった。
「じゃあ、ギャラクシーシルバー」
「え?」
「クールパープル」
「??」
「フロスティピンク」
「あの、ちょ……」
ドアの向こうから泣き声が聞こえ始める。
ふん、美大出身をなめんなよ。