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またね本屋さん。

作者: 茶屋ノ壽

 お気に入りの本屋が無くなりまして、それに関して連想したことをつらつらと文章にしておこうかなという、ただそれだけです。


 別に業績不振であったということではなさそうではあるのですが、小さめの複合商業施設でその店舗刷新の煽りを受けて本屋のスペースが無くなってしまったという流れなのですね。


 商業的な利益追求の話であるので、まあ、分かると言えば分かる内容ではあります、非常に残念ではあるものの。


 広めの駐車場があるので便利ではありました、安全に車が止められるというメリットは、あまり運転が上手ではない方としては、かなり助かっていたわけです、周囲の交通量も多くなく落ち着いて辿り着けるスポットであったのですよね。


 徒歩圏内であるにもかかわらず、車でいくくらいには快適な交通環境でした。


 品揃えはそこそこでした、広さも都市部の大型書店と比べると物足りないものではありましたが、(小学校の教室二つ分くらいはありましたが)それを差し置いても、近所にある、気軽に訪れることができるという利点が、大きかったですね。


 何をおいても、20年くらい通っていたところであったので、どこに何か置いてあるのかがほぼ本能に近い形で把握できていたのが心地良かったわけです、テリトリーというか、安心できる狩場であったとかそんな感じでしたね。


 店員さんとも顔見知りになっていまして、気軽に、書籍の取り寄せができ、小粋なトークを交わせるくらいには、仲良くなっていた、と、私は思っていました、いやまあ、その辺りはこちら側の一方的な思い込みであったかも知れないですが。


 定期購読をしていた雑誌とかも多かったですね、毎月、毎週、決まった曜日や日に訪れて、本棚を一通り眺めて、琴線に触れた本や、買いそびれていたコミックスやら何やらを見つけてついでに購入したり、いつか買おうと思っていた本がまだそこにあることを確認して安心していたり、ちょっとした、いや、かなりの娯楽施設として、楽しませてもらったわけです。


 感謝の気持ちでいっぱいですね。

 思い出の多い本屋さんがいなくなって、寂しくなります。


 今まで何軒か本屋の閉店を見送ってきたわけですが、何度経験しても、物悲しいものです。


 本屋さん、今までありがとうございました、またどこかで、お会いしましょう、では。

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