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掌編小説集4 (151話~200話)

依存

作者: 蹴沢缶九郎

ある男が殺し屋の(もと)を訪ねて言った。


「凄腕の君に是非殺してもらいたい相手がいるんだ」


男はそう言うと、ポケットから標的の写真を取り出し殺し屋に見せた。


「こいつを君に殺してもらいたい。期限は一週間以内だ。方法は任せる。もちろん報酬ははずむよ」


「よし、その依頼引き受けた」


殺し屋はターゲットとなった男の頭部をライフルで撃ち抜き、見事依頼を完遂してみせた。結果を知った依頼人の男は喜び、約束通り殺し屋に大金を払ったのだった。


続けざまに男は殺し屋に依頼する。


「今度はこいつを殺してくれ」


そして殺し屋はその依頼も完遂させ、報告を聞いた依頼人は、まるでオモチャを買い与えられた子供の様に言う。


「じゃあ次は誰にしようかな…。駅でたまたま見かけたあいつにしようか…」


もはや依頼人である男と標的となる人物に関連性はなかったが、殺し屋依存性となっていた男の依頼を殺し屋はただ黙々と遂行するのだった。

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