少しだけ
経済の事など分からないけど
お金の大切さは 札束を見ればわかる
良い生活をするのも ヒルズに部屋を買うのも
それが一番大事なこと 現実的ですね
悲しい人がいて 不幸な人がいて
それは地球上に 何人もいて
手を差し伸べるのは 今は勘弁だな
まだ、人生のゴールは遠いもの そんな偉さは要らない
純粋であることは 傷付けられやすくなる
少しの裏切りが 大きな出来事になる
人々は戦いの最中なのだ それを忘れてはいけない
夢や希望を踏み砕いて わたしは歩いていく
愛や優しさを踏み砕いて 明日へ歩いていく
「明日の頁」
柔らかな微笑みで 上手く行けば良いけれど
疑いの中で傷つけられて 他人を信じなくなった
変わっていくのがいいのだけど 立ち止まる
この先を見つめても 何もないのだからと
密かに語られる孤立死 可能性がないとは言えない
密かに語られる孤立死 そう、私にだって
生きていくことは、綺麗事ではない いつの時代も
大人ぶって正しい言葉を吐いても 嘘になる
敗れ去って残った者達の方が 遥かに多いと思わないか
最期まで走り続けて 道の果ての影にとなるのだ
「孤立死」
優しい午後 教室のカーテン
消し忘れられた公式が 黒板にしがみついて
僕たちはクラスの下層民で ひねくれていた
僕たちは学校の下層民で 退屈だった
不幸な家庭の子供もいた 裕福な家の子供も
傷付けられるのに怯えて 仲間たちで閉じこもっていた。
語られない愚かなる学生の 冴えない話
仲間が真似たマンガの模写 稚気に満ちたSF気取りの雑文
愛や夢は あまりに似つかわしくなく
すごく上等のもので レベルが違うと思った
華やかな時間を過ごす 同じ年の人々は眩しく
その言葉も そして存在さえも
そのコンプレックスでさえも 遠い事だね
あの日の風に あってみたく
だからカーテンを 開けたのさ
「カーテン」
大阪の梅田の辺で 横断歩道で止まっているとき
日曜日だからか 警備員の人がいたのです
どこかアジアの国から来たらしい 二人連れに
英語で話しかけられて 天丼屋の場所を英語で答えていた
全く英語がダメな私は 英語を横文字と言ってしまう私は
日本の未来に光がさしたと思いました
最低でも100歳にはなりたいと思いました
最低でも十二億円は稼ぎたいと思いました
そのお金で ヒルズに部屋を買ってみたいなと
その部屋で プリングルスを食べるのです
ポテトチップスの王様 プリングルスを食べるのです
因みに、ビルゲイツは嫌いです
「天丼屋」
見つけにくい淋しさが テレビの音にかき消されて
男は父親を演じて それがいいのか
ダイニングテーブルにグラス カーテンが映る
女は母親を演じる それでいいのか
料理の鍋と、皿 うそをつきましょう
自分を飾りながら 他人を求めている
子供たちは もっと冷めていますね
正直者は孤立しますから 少し、うそを
それぐらいで 家族になります
それぐらいで 家族なんです。
「家族の真実」