鏡
「鏡は嫌いです」
とあなたは言う。
「どうしてです?」
とわたしは尋ねる。
「だって鏡はいつだって嘘を吐くのよ? そんな相手を好きになれる?」
嫌悪感を露わにわたしを睨む。
「本当に?」
わたしはあなたと全く同じ表情で睨む。
あなたは急に無表情になり、右手に持った木槌を振り上げる。
わたしも左腕を振り上げる。
「だって鏡はいつだって左右反対のわたししか映さないですもの。そんなの真実じゃないわ」
あなたは、わたしを砕いた。
「鏡は嫌いです」
とあなたは言う。
「どうしてです?」
とわたしは尋ねる。
「だって鏡はいつだって嘘を吐くのよ? そんな相手を好きになれる?」
嫌悪感を露わにわたしを睨む。
「本当に?」
わたしはあなたと全く同じ表情で睨む。
あなたは急に無表情になり、右手に持った木槌を振り上げる。
わたしも左腕を振り上げる。
「だって鏡はいつだって左右反対のわたししか映さないですもの。そんなの真実じゃないわ」
あなたは、わたしを砕いた。
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