ターニングポイント
よう待たせたなクズども
いや、ほんとにすいませんした!
待ってる方はいなかったと思いますがそれでもこの出だしはないと思いました
まぁ、勢いで全てを誤魔化してイキタイ
ひひひ
待たせたなクズども
ベルゼだ
いや何事もなく10さいになったんだけど
何をしていたかというと体の様子がおかしくてその
対応に苦慮していたのだ。
6さいになったくらいから毎日数時間発作に苦しむようになってしまった。
動悸が激しくなる
手足が震え、体に電流を流されているような痛み、痺れ正直きつすぎて修業どころじゃなかったのよ。
家族は原因不明の病だとおもっているみたいだが、人前ではかなり押さえてるからあまり大事だとは思われてないみたい。
原因は成長速度に体がついていけないって事なんだよね、今は自分の成長系スキルを封印して騙し騙しやってるけどさ。
発作は少しよくなったけど無くならない。
はぁ、なんかいやな予感がするぜ。
妹のルナは可愛らしく育ってる
天使ってほんとにいるんだよな、
そう思わせてくれる
そんなロリです。
弟のリハエルはきれいな顔してるんだが、なんというか常に難しい顔をしてらっしゃる
さらに大人しい、なんか色々押し付ける予定だし
これからの苦労を既に予知してるんだろうか?
なんか悪いな。
ここ五年で修得できたスキルは予想よりは少なかった
並べると
槍術
弓術
錬金術
空間探知
この4つだ、レベルは一応錬金術以外は最大
錬金術はレベル8からなかなか上がらない、まぁ成長系スキルを止めてるからなんだろうが
とにかく発作をどう止めるか研究しないと、はぁ…
夕食を食べてるときに珍しく親父が口を開いた
「なあ、ベルゼお前は家庭教師も必要ないほど優秀だが友達は少ない、貴族の嫡男としては人脈の大切さも理解して欲しいんだ、というわけで王都にいく途中にある学園都市にいく気はないか?」
学園都市か…
正直何度か断ってはきたが、いかないと変かな?
この国の貴族の子達はどこかしらの学舎には入るんだよな、文官とかも何処に通っていたかで派閥があったりするらしい。親の顔を立てるのも子供の仕事なのかもしれん、今までが自由過ぎたしな。
「…分かった。寮にはいるんだよね?人脈とかはわかんないけど友達はできたら作るよ」
「おお!そうか!学園都市は8
才から16才まで、その後の高等院には学者になるもの以外はいく必要はないしお前の実力なら飛び級もできるだろう。うん、私も学園都市出身だがなかなか楽しいものだぞ?」
というわけで俺も学生か、ルナやリハエルを洗脳するのも中途半端に終わってしまったのが心残りだが
まぁ、なんとかなるだろ。
夜更けすぎに屋敷の中庭で一息ついているとまた発作が始まる…
これだけはいつまでたっても慣れない、全身が侵食されていくような不快感がたまらない
今日はかなり強いな…
なぜ発作がなくならないんだ?
なぜ自分がこんな目に…
イライラする
全てを破壊してやりタイ
この屋敷も家族も壊シタイ
それだけではタリナイ
…なんだ?この破壊衝動は、
うずくまり呼吸を整えようとするが上手くいかない…
周りが明るくなった、なにかの気配を感じると
「また会ったね、今回だけ介入させてもらうよ?
君は望みすぎたのさ、過ぎた力に飲まれ人間から魔人になりかけている。対価と引き換えに直してあげようか?」
あのとき会った神か、いや今は悪魔にも見える
「対価は?」
「ふふふ、もう払う気なんじゃないか。大丈夫だよ
些細なものさ」
最後まで交渉することもできずに意識は暗転した。