三つ子の魂、永遠に
もうすぐ1才になる。
たしか赤ちゃんは早いものだとこのくらいに歩くようになるんじゃなかったか?せ前世で両親にお前は歩くのが早かったていわれてたのがこのくらいじゃないかな。
俺には個室が割り当てられていて大体母のルネーか、メイドのキャサリンが俺のお守りをしてくれてるんだけど最近は暇すぎて人がいない深夜になるとベビーベッドから降りて動物園のせまい檻の中でノイローゼになった豹のように部屋の中を逆時計回りに回っている。
最初はつかまりだちだったのがもう完璧に歩けるよ。そこでいつ俺のウォーキングを披露してやるか悩んで、1才になる前あたりにしようと決めた。
今日両親が揃ったときにかましてやるぜ!
母にミルクをもらってげっぷさせてもらい、絵本を読んでもらっていると親父が帰ってきた。
親父は正直できる男ってかんじだね。
ステータスみたら予想外にLvが高かった、
Lv45だぜ。因みに魔眼で透視してみた屋敷の警備兵の平均が18くらいで母のほうが強かったのにはおどろいたね。
まぁ、それはおいといて親父はかなりクールだね、常に冷静沈着であわてない。まだ30前なのに風格が備わってる。
そんな親父のポーカーフェイスを崩すのが今回のサプライズの目的だ。
さぁ、親父が入ってくるぞ。
「ただいま、ルネー。ベル
はどうだ?」
「アイン!お帰りなさい♪この子って天才だと思うの。何て言うか眼に知性があるっていうか、わかるでしょ?」
ママは見る眼があるね、それか親バカかだな。
「ん、ああ、そうだな。
たしかに普通の赤ん坊とは違うな、ほとんど泣かないし、手間もかからない子だ」
おい!眼に知性ってくだりするーすんな!ボケぃ! まったく。仕方ないさっさとやりますかね。
「あーぃ!ぶぅー!」
「うん?どうしたの、ハイハイ見せてくれるの?」
すくっ…
「え?!」
「な!?」
シュバッ!!
立ち上がり様に右手で天を指し左手で地を指す!
「天上天下唯我独尊!!!」
悟りの境地にたっしながら両親を見ると
ぽかーん…
ヤバい、完全に時止まってるんだが。
しかしポーカーフェイスな親父も眼をひんむいて驚いて
な、うーん、どうしよ。
親父がやっと口を開く、
「立ったぞ!めちゃくちゃ綺麗に立ったぞ?!
というかあのポーズなんだ?なんか喋ったし!!」
おお、結構突っ込むね。
ぎゅうー!!!
うお!
「天才だわ!やっぱりこの子は天才よ!
いまのみたでしょ?意味はわからないけどなんかすごい言葉喋ったし!!」
母さん、興奮しすぎ!
息が出来ないくらいきつく抱きしめられてる。
とりあえずなんとかしなきゃ!
「ママぁ!ママ!苦しいょ」
「キャー!!ベルちゃんいつからそんな喋れるようになったの?すごーい!」
なんかめんどくさくなってきたな。
「今日から喋れるようになったょ、天才?」
「むはー!超天才よ!超天才!」
「パパはお喋りしないの?」
「あ、ああ、そうだな。パパともお喋りしよう。
あのさっきの言葉はどういう意味なんだ?」
「あれはね、この世に自分より尊いものはないっていみだよ、まぁ自惚れとして使う場合もあるけど本来は個それぞれの尊厳を現してると考えてもらいたいね」
親父が口あんぐりさせてる!
一年ぶりに人と喋って饒舌になってるな。
自重しよう。
てかお釈迦様のパクり黒歴史作ってしまった気がするが異世界だしセーフか?
なんか墓穴掘っていきそうだし必要以上のお喋りは気を付けておこう。
まあ、これで家の中を歩き回っても変に思われないだろう。今日のインパクトで多少のことはやらかしても耐性ついたろうしね。