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引っ越ししたら殺されて

うーん、良い天気だ。

越してきたばかりの町を散策しながら思う。

やはり海辺の町にして正解だったな。

元々港町で生まれ育ったせいか潮の香りが懐かしい気持ちにさせてくれる。

カフェが多い町は良い町だ、名言だね。

実際に新しく入居したマンションから歩いて

数十分だがすでに良さげな店を七件は見つけた。

ますまず良い感じだ、少しずつ自分のテリトリーを広げていこう。

茜色の夕日が目に眩しい、いつもは侘しい夕焼けが何だか暖かく見守って暮れているような気がした。俺が芭蕉なら一句読んでるとこだよ。


ゴシャャァ!!


その日、逆光で包み込まれた俺を視認出来なかったトラックが俺をミンチにした。


「おかしいだろ!!!!」


あれ、突っ込めた!? いつの間にか周りは真っ白な空間に変わっていた。

同じく真っ白な服とひげを生やした背の高いじいさんが目の前に立っている。

目と目が合う、うーんと


「もしかしてだけどこれってあのー、」


「うむ、すまん。手違いで殺してもうた。」


まじかよ、テンプレきた!どうしよ、そうゆうジャンルの小説は読んだことあるけどさ。はぁ、どうしよ。てか親孝行出来なかったな。父さん、母さんごめんね。でも全部目の前のじいさんのせいだからね。


「おい、大丈夫か?お主、とりあえず説明するぞ?」


「あ、はい。どうぞよろしくお願いします」


爺の説明を簡単にまとめると

爺は神

手違いで俺を殺害

ちょっと悪いからなんか埋め合わせするわ

てことらしいわ、結構上から目線で説明されたよ。

あと生き返すのはこの世界じゃ無理とか。


「てことなんでな、異世界転生なんてどうじゃ?」


「うーん、世界って選べます?」


「ああ、大丈夫じゃよ?似たような世界を望むか?」


「うーん、どうしよ?あのーいきなり違う世界に飛ばされても上手く生きられるか心配ですわ」

つまりチートくれよつってんだよ、くそ爺!


「ああ、そゆことか。多少のちからは与えてやるから心配するでない、して何を望む?」


心読まれた!!

くそ爺はあんまし気にしてなさそうだ。

やっぱ神は心広いな!!


「とりあえず、成長限界突破的なものと不老不死、あと経験値×500みたいなものと、そうだな。

魔眼とかくれよ!下さい!」


「お主、めっちゃ欲張りな?神ドン引き、まぁええけどー」


ヤホーイ!


「で、どんな感じの世界なんすか、ファンタジーぽいのがいんだけどね。あとここみたいに神様に殺されない世界で頼むわ」


「うるさいやつだのー、わかったからもう行け」


「あー!あと見た目はあんまし変えないでね、多少はいいけど黒髪も気に入ってるし」


「はいはい、じゃあの♪さらばー」



こうして俺は異世界に飛び立ったのである










「オギャァ、オギャァ、ぶー!!!」


って、うぉーい!!くそ爺!

赤ん坊じゃねぇかよぉ!!!!!


はぁ、鬱に成りそうだわ








1ヶ月後…


赤ん坊生活にもようやく慣れてきた

まぁ、何もしてないけどな

寝てミルクのんでくそ漏らしての繰り返しですわ

そういえばいくつかの発見もあったな


まず両親が美男美女だったわ

父が黒髪の男前で母が金髪美人だった

年は前世の俺が28だったわけだけど、なんか年下臭いね。父はそのくらいだと思うが母親は20くらいじゃないだろうか?まぁ二人とも年の割りには大人ぽい感じだな。落ち着いてるというか。


さらにメイドを数人見かけるので結構家柄が良いのかもしれない、といっても俺は部屋からでないので使用人全てを把握してるわけじゃないんだが。

まぁ、環境は良いに越したことはないね。


そしてそして、一番の発見はなんといっても

「ステータス」が見れることが分かりました

多分魔眼のちからの一部と思われる

ちなみに母のステータスはこんなかんじだった



ルネー・ミリアン

21歳

Lv 25


力 52

守 65

速 72

器用94

知力124

精神167


スキル


属性魔法 光 水

回復魔法

生活魔法


短剣術 Lv2


スキルpt 3


固有スキル

無し


そして、俺は


ベルゼ・ミリアン

0歳 1ヶ月

Lv 1


力3

守6

速5

器用8

知力145

精神200


スキル


魔力操作

闘気操作


スキルpt1000


固有スキル


不老不死

経験値×500

天才

真理の魔眼


こんなかんじになってる、因みにステータスは

意識するとウィンドウみたいに浮かびあがって

見ることが出来るんだけど各項目の詳細もあった

固有スキルの不老不死は完全な不死ではないぽい。

再生能力(中)がついてるみたいだが首を飛ばされれば死ぬみたい、寿命がないって意味での不死だね、

まぁ死ねないってのもある意味地獄だし。

これは救済措置だろう、助かったぜ。


天才ってのは物事の習熟度、習得速度に補正がかかるぽいね。これが経験値×500の効果を使いこなすために必要なんだろうな、これも救済措置かな。


真理の魔眼は

詳細に「最高の魔眼!使いこなすまで1000年はかかるぞ!色々試してみよう♪」とだけ書かれていた。ま、すでに使い方はわかりつつある。経験値と天才の補正が効いてるね。あと10年くらいでマスター出来そうだ。



この世界に生まれてから2つのちからが体のなかで渦巻いてるのが感じられる、それが魔力と闘気で間違いないだろう。魔力は魔法を行使するためにの力で闘気は身体強化とかに使えるみたい。とりあえず2才か、3才まではこの2つを練り練りして極めていくよ。


スキルポイントはサービスしてもらえたようだね。

これは暫くは使わずにいくよ。


おっとそろそろ母親がくるね。


「ベルちゃん♪ミルクの時間でちゅよー♪」


「あーぃ!ばぁぶぅー!」


レロレロレロ


「あっ!もぉーぅ!この子ってすごいプレイボーイになるんじゃないかしら?」
























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