Ⅰ 『死』
ライトノベル小説第一弾。
三日坊主でおわるかもしれないけど応援してね作品
※11,01,31 感想で指摘があった部分を修正
それは………ひとりの短くて、長い物語。不幸な少年は何がおこるのか知りもしない。それを知っているのはいるかもわからない神様だけなのかもしれない。
序曲『死』
ボクの名前は瀬戸零。ふりがなは必要ないよね。性別はこんな名前だけど男。お母さんによく抱きしめられるし看護さんにもよくなでなでされる。理由を聞くと癒されるらしい。なんでかよくわからないがもう慣れてしまったのでとくに気にしない。
ちなみに今は病院。今日来たわけじゃなくて生まれてからずっとらしい。よくわからないけど。何故入院しているのかと言うと、心臓が生まれながらにして弱いらしい。たまに痛くなる。最近はその回数が増えてきた。
お母さんに心配かけたくなかったので苦しいときも耐えてきたが、偶然見られてしまいそのあとボクの前に来て泣かれてしまった。『こんな体に生んでゴメンね。』って。
男にしては白い肌。やせ細っている体。そろそろボクは限界に近いんじゃないか…。そう思ってる。だってこんなに泣かれてしまってるんだもの。
運命は変えることなど出来ない。そんなこと分かってる。だけれどもせめて残り少ない時間を有意義に使いたい。そう思ってた。
しかし運命は非情にもその期待を裏切った。翌日常態が一変し、長い手術の末ボクの心臓は吹き返すことなく物音が無くなっていた。この場所で死を告げる音だけが鳴り響いていた。
その日は少年が夢見ていた快晴のある夏だった。
「レイいいいいぃぃぃぃっ!」
お母さんに心配かけたくなかったので苦しいときも耐えてきたが、偶然見られてしまいそのあとボクの前に来て泣かれてしまった。『こんな体に生んでゴメンね。』って。
男にしては白い肌。やせ細っている体。そろそろボクは限界に近いんじゃないか…。そう思ってる。だってこんなに泣かれてしまってるんだもの。
運命は変えることなど出来ない。そんなこと分かってる。だけれどもせめて残り少ない時間を有意義に使いたい。そう思ってた。
しかし運命は非情にもその期待を裏切った。翌日常態が一変し、長い手術の末ボクの心臓は吹き返すことなく物音が無くなったこの場所で死を告げる音だけが鳴り響いていた。
その日は少年が夢見ていた快晴のある夏だった。
「レイいいいいぃぃぃぃっ!」