公爵家の第二子、ウィリアム・ソーレン
こんにちは!Willです!!
今回初めて小説を書いてみました。
誤字や脱字があるかもしれませんが大目に見てくだされば幸いです!
コメントお待ちしております!
それではどうぞ!
まずは昔話から行こうか。
これはこの世界とは別の世界、別の時代に起きた葛藤とすれ違いの愛の物語。
今より遥か昔中ノ世の頃のことだ。
当時は、戦乱の時代であり様々な国の間で多くの陰謀が渦巻いた。
その中でも明確に対立していたのは西のミリテス帝国と東のヴァルシュタイン国。
この大国同士の闘いはここ数年増してきた。
男は戦争に駆り出され、
女子供は武器などを作ることが義務化され、
国の奴隷にされた。
そんなある時ヴァルシュタインに若き王が即位した。
偉大なるヴァルシュタイン王国99代国王 ロナード・アルフォード・ヴァルシュタインである。
ロナード国王はミリテス皇国と交渉を進め同盟を締結した。
そしてそれから約6年後この世には世界の命運を司る4つの魂が誕生する。
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私は公爵家の“娘”として生まれてきたはずだった。
だが、両親は私を男の子として育てようとした。
病弱な私の兄の代わりとして。
「いい?貴方は病弱な貴方の兄ユリウスの代わりに将来公爵家を継ぐのよ。それらしい振る舞いをなさい」
「はい、お母様」
私はそれを当然だと思っていた。
だって、生まれてきたときからそうだったから。
それに、そんなに男の子扱いが酷かったわけでもなかったから。
でも私が5歳になったころ更に酷くなった。
「今日からあなたに家庭教師を付けるわ」
「剣術の講師を用意しといたから」
「「私は」じゃないでしょう?あなたは男なんだから」
気付いた時にはもう自分がなくなっていた。
「こんなの私じゃない…なんで」
翌日から私の生活はガラッと変わった。
毎朝、毎朝、日の出前に起こされて
読み書き、歴史、古典、数学
そして昼は礼儀作法と社交ダンス
そして毎回影で言われる。
「ユリウス様が病弱じゃなかったらよかったのに」
「ユリウス様ならもっとやれた」
「ユリウス様さえ元気だったなら」
誰も自分のことなど見てくれない。
皆私じゃなくって兄を求めてる。
そう考えながらトボトボ庭に出ると鉄の匂いと皮の匂いが鼻についた。
そちらの方を見ると一人の青年と母が話してる。
「あら、ウィリアム!いいところに来たわね。これから貴方の剣術教師をしてくださる方よ」
「これから剣術の指導をする、これからよろしく頼む」
剣術の講師は、無口で、感情を顔に出さない男だった。
「それじゃあ、早速お願いね!私は少しお父さんと話があるから」
「構えろ」
短い命令。言われたとおり渡された木剣を構える。
「っ!」
重すぎて腕が痺れて痛い。
「力が入りすぎてる、そう緊張するな」
「……はい」
訂正されるたびに「私」が削られていくような、そんな感じがする。
剣を振るほど、
“兄が病弱じゃなければ良かったのに”
という視線が私を貫く。
転んでも、泣くことが許されなかった。
どんなに辛くても、弱音を吐くことが許されなかった。
全部、全部、全部
「男だろう」
「公爵家の人間だろう」
そんな言葉が全てを封じた。
夕食を終えて、自室に帰るとようやく一人になれる。
鏡の前に立つ。
長くすることすら許されなかった短く整えられた髪。
しっかり整えられたシャツ。
公爵の光景にふさわしい“少年”。
……それでも。
鏡の中の私は空っぽだった。
「僕は……だれなんだろうか」




