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8.情報と引き換えに
書き足し予定です。
「マノン、ライオネルを避けてるんだって?」
「ひっ!」
マノンはひさしぶりに図書室にやってきて、ウィルの手伝いをしていた。
彼がそういえばライオネルを彼女に紹介したんだった……と、ようやくマノンは思いだす。すっかり忘れていたけれど。
ウィルはいたずらっぽく微笑んだ。
「まぁ、ライオネルも物好きだよな。雑用係のどこがいいんだか」
「いいとか悪いとかじゃないと思います」
マノンは雑用係だし、たぶん困った時の相談が仮で、ライオネルの趣味である料理の試食係なのだ。そんなに量も食べないし、たとえ食べた物が原因でお腹を壊したとしても、ライオネルが責められることもない。
いったんこれでアップしておきます。