表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化決定】 ダンジョンのお掃除屋さん〜うちのスライムが無双しすぎ!?いや、ゴミを食べてるだけなんですけど?〜  作者: 藤村
第8章 最中と三竦みの策謀編②

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

88/126

第84話 ダンジョン飯パーティ!①

 第3層にやってきて数分が経った頃。

 

 私は、何とも言い知れない違和感を覚えていた。


 だってさ、第1層と第2層には結構な量のゴミが捨てられてだんだよ? それなのに、第3層では、全然ゴミを見かけないよ。


 それどころか――。


「妙だな。モンスターとのエンカウントも極端に少なくなったぞ?」


 ギルさんが言うと、他の皆もうんうんと頷く。


「こんなにサクサク進めるの……なんかヘン……」

「もしかしたら、イレギュラーが出現しているのかもしれないですね。イレギュラーから逃げる過程で一定の箇所に多くのモンスターが密集した――?」


 確かにケンジくんの言うことは一理あるね。

 でも、それだとゴミの量が減ってることについては説明がつかないよね?


「ま、考えても分からないことを考えても仕方がないし、とにかく今は前進しよう。なに、これだけのメンバーが揃っているんだ。イレギュラーが相手でも後れは取らないさ。いざとなったら楔を使って逃げればいいだけだしね。とはいえ、用心はすしておいたほうがいいかもね……」


 伊藤さんの言葉を受けて、私たちは探索を続けたよ。


 ギルさんの提案で、まずは休スペースを目指すことになった。


 仮にイレギュラーが現していても、休憩エリアに逃げれば身の安全を確保できるからね。


#


 第3層にやってきてから約20分後。

 私たちは休憩スペースにやってきた。


 そしてそこに待ち受けていたのは――。


「「「テッテレーッ!! ドッキリ大成功~~~~ッッ!!!!!」」」

「えっ、え? えぇぇええええええええ~~~~~~~ッッ!?!??」


 そこには、フーラちゃんと咲ちゃん、そしてふらんちゃんの姿が!


 ど、どうして!?

 なんでこんなところに!??


 まさか偶然でダンジョンが被ったなんてことは無いよね?


「はははっ、なるほどな! だからゴミが見当たらなかったワケだ」

「マジでビビったぁ~~。そりゃ、モンスターもいないわけだねぇ」


 ギルさんとミレイちゃんはうんうんと納得した様子だけど、なんでそんな冷静でいられるのさ!?


「最中ちゃんの顔……撮っちゃった……ふふっ」

「ちょっ、ユーリちゃん!?」

「いやー、中々にいいリアクションだったね。最中ちゃん、案外こういう路線もありなのかもしれないね?」

「伊藤さんまでなに言ってるの!?」

「ねーねー最中ちゃん、見て見て。これ、最中ちゃんのビックリした顔! ふらんね、この写真お気に入りになっちゃったよ!」

「あーんも~。ふらんちゃん、それ消してよ~」


 っていうかコレ配信しちゃってるし、消したところでなんの意味も無いんじゃ……。

 

「ふふふ。最中ちゃんがまんまと驚いてくれて、私としても嬉しい限りだよ。仕掛け人冥利に尽きるね!」

「伊藤さんも言っていたが、本当に良いリアクションだったよ。あとで自分の配信を見返してみるといい」


 こうして、私はまんまとドッキリにかけられたのだった。


 なんだか嬉しいような悔しいような不思議な感じがするよ。


 ドッキリの後は、私たちもダンジョン飯に参戦することになったよ。予想外の出来事にコメント欄も大盛り上がりで、正直、ちょっと美味しいなと思っちゃったり。


 それに、形はどうあれ、フーラちゃんたちがダンジョンをお掃除してくれたっていうのは嬉しいよね。


「えーそれじゃ、ドッキリ大成功を祝して、乾杯!!」


 フーラちゃんの音頭で、私たちは乾杯したよ。

 私はプラのコップに注がれたビールを一気に飲み干して、大きく息を吐いた。


「ぷはーっ! こうなったら、とことん楽しんでやるんだから! ライムスも遠慮しないでグイグイ食べちゃおうね!」

『きゅいっ、きゅいー!』


 こうして、大人数でのダンジョン飯パーティーが幕を開けた!


ここまで読んで頂きありがとうございます!

面白い、続きが気になる、期待できそうと思って頂けた方には是非、ページ↓部分の☆☆☆☆☆で評価してほしいです。☆の数は1つでも嬉しいです!そしてブックマークなどもして頂けるとモチベーションの向上にも繋がりますので、なにとぞ応援よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お読みいただき有難うございます!
ダンジョンのお掃除屋さん〜うちのスライムが無双しすぎ!?いや、ゴミを食べてるだけなんですけど?〜
連載中です!
気に入ってくれた方は『ブックマーク』『評価』『感想』をいただけると嬉しいです こちらも覗いていただけたら幸いです
ダンジョンのお掃除屋さん〜うちのスライムが無双しすぎ!?いや、ゴミを食べてるだけなんですけど?〜
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ