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【書籍化決定】 ダンジョンのお掃除屋さん〜うちのスライムが無双しすぎ!?いや、ゴミを食べてるだけなんですけど?〜  作者: 藤村
第8章 最中と三竦みの策謀編②

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第83話 いざ、第三層へ――!

「ぜぇ、ぜぇ……」

「はっ、はあ、はぁ……!」


 第3層へと通じるホールの目の前。

 お掃除バトルを終えた私たちは、休憩の傍らで、感想戦を始めたよ。


 「それにしても、こんなに鋭いガラス片が多いとは思わなかったなぁ。F難度と比べるとE難度は1段階レベルが上がるから、ポーションの消費量も増えるのかもしれないね?」


 これがBランクやAランクのダンジョンだったら、もっと多くのゴミが捨てられてそうだよね……。


「ふぅ…、これはなかなかの激戦だったね」


 伊藤さんが汗をぬぐいながら、大きく息を吐いた。

 伊藤さんの足元には、きれいにまとめられたゴミ袋が山積みになっている。


 数は、全部で3袋もあるね。


「ギルさん、そっちはどうですか?」


 私が尋ねると、ギルさんは腰に手を当てて満足げに頷いた。


「俺たちは5袋だ、悪くないな。金属系のゴミが多かったから、集めるのにちょっと時間がかかったが」

「ところで、ライムスくんはどれだけ食べたの?」

「んー。感覚的にはゴミ袋10袋分くらいかな?」

「えっ、そんなに!? ライムスくん、自分の体形が気にならないの?」


 ミレイちゃんが苦笑いしながらライムスを突っつく。


 すると、ライムスはくすぐったそうにぷるぷると震えたよ。


「ライムスのおかげで、すっごく楽になったよ。でも、まさかこんなにゴミが散らかってるなんて思わなかったなぁ」

「まったくだよ。ゴミの量もそうだけど、中身がひどかったね…」


 伊藤さんが遠い目をしてため息をついた。


「空き瓶やボロ布ならまだしも、壊れた剣や盾まで転がってるとは。中には呪われたアイテムまで混じっていたよ」

「えっ、呪われたアイテム!?」

「うん。ちょっと触ったら、指先が痺れてしまったよ」


 伊藤さんがそう言いながら指先を見せる。

 よく見ると、ほんのり黒ずんでいたよ。

 うう、なんだか痛そうだけど、大丈夫かな?


「それ、ちゃんと処理しましたよね?」

「もちろん、聖水で浄化しておいたよ」

「はぁ、危なかったですね」


 掃除していただけなのに、呪われる可能性があったなんて。やっぱりダンジョン掃除は侮れないね。


「この調子で行けば、第3層もすぐに片付くんじゃないですかね?」


 ケンジくんが、眼鏡のブリッジに指を当てながら言う。その足元には、6つのゴミ袋が置かれていた。


 ケンジくんとユーリちゃんは、二人でこれだけのゴミを掃除してくれたみたいだね!


「私、まだまだ頑張れるよ……!」

「もちろん、僕もまだまだ余裕がありますよ」


 どうやら、どのチームもやる気満々みたいだね?

 

「よし。それじゃあ、休憩が終わったらすぐに第3層のお掃除に取り掛かりましょう! ライムス! 私たちも、もっともっと頑張るよ!!」

『ぴきゅっ、きゅいーーっ!!』

「え? まだまだいっぱい食べられるよって? ふふっ、流石はライムス! 頼りになるね!」


 よーし、この調子でもっともっとお掃除を頑張っちゃおう!


 だってお掃除バトルは、まだまだ始まったばかりだからねっ!

ここまで読んでいただきありがとうございます!!

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お読みいただき有難うございます!
ダンジョンのお掃除屋さん〜うちのスライムが無双しすぎ!?いや、ゴミを食べてるだけなんですけど?〜
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