表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化決定】 ダンジョンのお掃除屋さん〜うちのスライムが無双しすぎ!?いや、ゴミを食べてるだけなんですけど?〜  作者: 藤村
第8章 最中と三竦みの策謀編②

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

84/126

第80話 みんなで大掃除!⑤


 ――ダンジョン消滅後、ダンジョン内の人工物は全て一時的に消滅する。でも、ツケは必ず払わなきゃならないものさ。そうだねぇ、いつかは『空』からゴミが降ってくるなんてこともあるかもな。


「これは、ある科学者が遺した言葉だ。そして僕は、この言葉には一定の信ぴょう性があると考えている」


 私とチームを組んだ伊藤さんは、ゴミを拾いながらも、時々はカメラ目線に神妙な面持ちを向ける。


 伊藤さんはカメラを前にしても動じる様子が無くて、むしろ、私よりもよっぽど自然体。


 緊張した様子が無いから、すっと言葉が入って来るよ。


 この分だと思ってた以上の効果が期待できそうだね!


「なぜなら、ダンジョンが消滅してもモンスターは消滅しないからだ。正確には、モンスターはダンジョンの消滅に伴い転移(・・)するのさ」


 この説は私も聞いたことがあるよ。


 ある科学者が、F難度ダンジョンに出現したゴブリンにタグを付けた。


 そしてダンジョンが消滅した。


 すると、別のF難度ダンジョンにタグのついたゴブリンが出現した……。


 なんでそうなるのかは分からない。

 けれど、モンスターに限ってはそういうふうになるみたいだね。


「だが、人工物だけは消滅してしまう。はて、そんな都合のいいことがあるだろうか? ダンジョンの消滅=ダンジョン内の人工物の消滅。こんな等式が成り立ってしまっては、質量保存の法則への裏切りだ」

「つまりね、ダンジョンではなるべくゴミを捨てないで欲しいなっていう、そういう話だよ! もしも本当に『空』からゴミが降ってきたら、みんな困っちゃうもんね」



――――――――――――――――――――

No.13

<確かに、そんなことになっちゃったら大変だよね。私たちも、ダンジョンにゴミは捨てないように気を付けなきゃ!


上ちゃん

<なんか、某短編SSを思い出したよ。「でてこーい」だっけ?


tomo.77

<ゴミの問題は難しいよなぁ。でも、一人一人が気を付けるだけで全然違うかもね


村人B

<伊藤さんまで言うとなると、ちょっとおっかないですね


通りすがりのLv.99

<ダンジョンの不法投棄問題って意外と根深いんだよなぁ。中にはダンジョンをゴミ捨て場(・・・・・)にしてる人もいるくらいだし

――――――――――――――――――――



「ダンジョンをゴミ捨て場に、か……。穏やかじゃないね」


 そう呟いて、伊藤さんが足元に転がる空き缶を拾った。


 伊藤さんのカリスマ性もあって、たくさんのリスナーがゴミの問題について考えてくれているね!


 それに、人数が増えたおかげで思ったよりも早いペースでお掃除が進んでいるよ。


「ライムス。私たちも伊藤さんに負けないように、もっともっと頑張るよ!」

『きゅいっ、きゅぴーーっ!!』

「ふふっ。ライムスったら、まだまだ元気いっぱいだね?」


 この調子でいけば難なくダンジョン飯配信もできそうだね。

 頑張ろうね、ライムス!

ここまで読んで頂きありがとうございます!

面白い、続きが気になる、期待できそうと思って頂けた方には是非、ページ↓部分の☆☆☆☆☆で評価してほしいです。☆の数は1つでも嬉しいです!そしてブックマークなどもして頂けるとモチベーションの向上にも繋がりますので、なにとぞ応援よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お読みいただき有難うございます!
ダンジョンのお掃除屋さん〜うちのスライムが無双しすぎ!?いや、ゴミを食べてるだけなんですけど?〜
連載中です!
気に入ってくれた方は『ブックマーク』『評価』『感想』をいただけると嬉しいです こちらも覗いていただけたら幸いです
ダンジョンのお掃除屋さん〜うちのスライムが無双しすぎ!?いや、ゴミを食べてるだけなんですけど?〜
― 新着の感想 ―
更新お疲れ様です。 伊藤さんが語った『科学者が遺した学説』は、完全な正解かは不明ですが多分的を射た説な気がしますね。冷静に考えて『外から持ち込んだゴミを処分し放題』なんて、そんな虫の良い話あるわきゃ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ