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【書籍化決定】 ダンジョンのお掃除屋さん〜うちのスライムが無双しすぎ!?いや、ゴミを食べてるだけなんですけど?〜  作者: 藤村
第8章 最中と三竦みの策謀編②

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第74話 まさかの助っ人

#


 ぱぱぱーん!

 ぱぱぱーん!

 

 ――おめでとうございます。個体名・天海最中のレベルがアップしました。


「はぁ、はぁ、はぁ……。ふぅ、どうにかこれで一安心だね。モンスターハウスに入っちゃったときは運がないな~って思ったけど、蓋を開けてみればレベルが2つも上がったし、逆にラッキーだったかも?」


 黄金の森ではレベルは上がらなかったけど、経験値はかなり溜まってたみたいだね。


 これで私のレベルは13。

 次のステータス更新が楽しみだね!


「それにしても、やっぱり私とライムスって息ピッタリだよね! ほら見てよ、あれだけのモンスターを相手にしたのに、2つしかポーションを使わなかったよ! ふふっ、私も戦い方が上手になってきたのかな?」

『ぴゆー、きゅぅっ!!』

「ん-? モナちゃんは何でも上手だよって? ライムスったらお上手さんだね。でも、そんなに褒めたっておやつとナデナデしか出ないよ?」

『きゅうっ!』



――――――――――――――――――――

No.13

<相変わらずの親バカ具合、でもそこがカワイイ!


ミク@7070

<wwww


テリー♪

<初見です、最近話題だから気になって見に来たけど、けっこう親バカなんですねw


あ あ

<いうて戦い方は上手になったと思う


デウスエクスちゃん

<このコンビ本当に癒されるよ


上ちゃん

<芯のブレなさがクセになるよね


ライムス推し

<ライムス最強!!!!!


ジョン

<親バカだけどそれがいい!

――――――――――――――――――――



「も~! みんなして親バカとか言うけどさ、それって最高の誉め言葉だからね?」


 リスナーさんと雑談を交えながら、私とライムスはさらに奥へと進んでいく。そしてダンジョンを進めば進むほど、それに比例してゴミ袋が膨らんでいった。


「これで三袋目も満杯になったね。はいライムス、あ~ん」

『きゅるぅっ!!』


 相も変わらず、ライムスは美味しそうにゴミを食べてくれる。全身でぷるぷる弾んでお代わりをお願いしてくるのも可愛いね。


「また一杯になったら食べさせてあげるから、楽しみにしててね!」

『ぴきゅいっ!』


 それから更に5時間ほどが経過して、私とライムスはこの日の配信を切り上げることにしたよ。


 帰宅後。

 私はライムスを抱きかかえながら、心の中で反省会をしていた。こういう振り返りも配信活動では大事なことだからね。


 今日は第2層まではいけると思ってたけど、モンスターとのエンカウントがあったり休憩を挟んだりで、思うように上手くはいかなかったね。


 それでも随分ときれいになったから、そこは良かったけど。


 ただ、今日の配信で一つ大きな問題が見つかったよね……。

 というのも、私とライムスだけじゃ圧倒的に人手不足なんだよね。

 

 正直、私とライムスだけでダンジョンのゴミ全部を掃除するのは骨が折れるよ。かといってむやみやたらにライムス・フェスティバルを発動させても意味がない。大きいゴミはお掃除できないし、野生モンスターだと思われて倒さちゃうかもしれないしね……。


「お掃除配信、これはひょっとしたら攻略配信よりも大変かもしれないね?」


 私が呟いた、ちょうどその時。

 見計らったかのようなタイミングで、一通のメールが届いた。



――――――――――――――――――――

 ギル

 <こんばんは最中さん。今日の配信、みんなで見させてもらったよ。あっという間に人気になったものだから方針変えるかなとも思ったが、やっぱり最中さんは最中さんだな! そんな最中さんだからこそ、今頃は「もっと人手が欲しい」とか考えてるんじゃないかって思ってメールさせてもらったんだ。単刀直入に言うが、ダンジョンのお掃除、俺たちにも手伝わせてくれないか? 返信は時間がある時で構わないよ。ギルより

 ――――――――――――――――――――



「わあ……。ギルさんってば、もしかして読心系のスキルでも持ってるのかな?」

『きゅう??』

「うん、この前一緒にダンジョン飯した人だよ。その人がね、ダンジョンのお掃除を手伝ってくれるんだって。やったねライムス、これでもっともっとダンジョンがきれいになるよ!」


 こんな有難い申し出、断る理由なんてないからね!

 

 私はさっそくメールを返信して、後日、ギルさんたちと一緒に昨日の続きから配信をすることになった。


 掃除が終わる時間によってはダンジョン飯配信もできそうだから、明日はいつも以上に気合いを入れて頑張っちゃおう!


「もしもダンジョン飯配信もできたら、ライムスは何が食べたい?」

『きゅい、きゅいぃっ!』

「あははっ、やっぱりお肉が一番だよね!」

『きゅう!』

「え? パンとアイスクリームも食べたい?」

『ぴきゅ!』

「ホットケーキも!?」

『きゅう~~っ!!』

「あはははっ! ライムスってば食いしん坊さんだねえ。ゴミだってあるんだし、さすがのライムスでもそんなに多くは食べられないんじゃない?」

『きゅう~』

「あー、今から明日が楽しみだなあ。ライムス、明日もよろしくね!」


 私が笑顔を向けると、ライムスは胸元まで上ってきて頬ずりをしてくれたよ。こんな甘えん坊さんのライムスも最高に可愛いね!

ここまで読んでいただきありがとうございます!!

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お読みいただき有難うございます!
ダンジョンのお掃除屋さん〜うちのスライムが無双しすぎ!?いや、ゴミを食べてるだけなんですけど?〜
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