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【書籍化決定】 ダンジョンのお掃除屋さん〜うちのスライムが無双しすぎ!?いや、ゴミを食べてるだけなんですけど?〜  作者: 藤村
第7章 最中と三竦みの策謀編①

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第63話 きららアカデミーへようこそ!

 昨日。

 歓迎会に適した「良さげな場所」として、田部さんから都内某所の位置情報が送られてきたよ。


 その建物の名前を見た時、最初は目ん玉が飛びてるんじゃないかってくらいに驚いて、ライムスと大騒ぎしてしまったわけだけど――。


「す、すごい……。こうして近くで見上げると、とんでもない威圧感だね」


 そこは世界一高い電波塔としてギネス記録にも登録されている建造物。


 高さは1000メートルで、そらを貫く槍のように見えることから、『プラネッツ・オブ・ピアスピアズ』と名付けられたよ。


 そしてなんと、今日の歓迎会はこの電波塔の展望エリアを貸し切って行われるらしい。


 あまりにも手厚いサービスに身震いを起こしそうにもなるけれど……。


「行きましょうか、天海様」

「あっ、ひゃい!」


 緊張のあまり声が裏返ってしまった。


 ちなみにここまでの大まかな流れは、


 自宅アパートに田部さんが車で来る→喫茶店で降りる→紙袋を渡される→お手洗いで着替えるよう指示される→高級そうなドレスに着替える→喫茶店を出て近くの地下駐車場まで歩く→高級そうな車に乗せられる→なう!


 っていう感じだよ。


 高級そうな車の中には強面の黒服の人が3人いて、田部さんは「彼らはボディーガードです」だなんて言っていた。


 契約の内容にはじまり、ダンジョンの購入、果てには所属タレントへの手厚すぎるサービスに、今日の一連の流れ。


 たぶんだけど、サニーライトさんの資金力は、大手財閥にも引けを取らないと思うよ。


 私はライムスの入ったミニバッグを大切に抱えながら、ボディーガードの人たちの案内で、生まれて初めて世界最大の電波塔・『プラネッツ・オブ・ピアスピアズ』へと足を踏み入れた。


 私の緊張が伝わったのか。

 ミニバッグの中からひょこっと顔を覗かせるライムスも、いつもよりも弾力が無かったよ。ライムスもドキドキしてるみたいだね。


#


「きゃーーーーー、生最中ちゃんだ、生ライムスきゅんだっ、どっちもキャワーーーーーーーーッッ!!!!!」


 展望デッキに足を踏み入れるなり、爆速で足を回転させて蒼神フーラちゃんがやってきたよ。


 フーラちゃんは、画面越しに見るのとは異次元の美貌を放っていた。


 名前の元になった蒼色の美髪、パッチリとした二重の瞼、柔らかそうな血色の良い唇に色白な素肌。


 胸元は豊かに膨らんでいて、スタイルもいいし背も170を超えているよ。絵に描いたようなモデル体型だね。


 フーラちゃんは私に抱きついてみたり、ライムスをナデナデしてみたり、くんくんと匂いを嗅いできたり、手を握ってきたりと、すごく忙しそうに私たちの周りを動き回っていたよ。


 フーラちゃん、想像していたよりもかなりアグレッシブな性格なんだねぇ。


 そんな私も内心では、


(きゃーーーーー、生フーラちゃんだ、キャワーーーーーッッ!!!!!)


 ってな感じで大興奮なワケだけど。


 私はそんな内面を必死に隠しながら、可能な限り綺麗な形を心がけてお辞儀をしたよ。


「はじめまして、天海最中です。田部さんから、フーラちゃんが私との会合を望んでいる旨聞き及んでおりまし――」

「最中ちゃん!!」

「は、はいっ!」

「そーゆー堅苦しいのはいらないから! もっとさ、いつもの楽しそうで可愛らしい最中ちゃんでいてよ。これは『きららアカデミー』の方針なんだけどね、所属タレントの間柄に上下は無し、全員フラットな同級生!! 分かった? 最中ちゃん!」


 圧倒的な美貌、圧倒的な笑顔。

 圧倒された私は、一瞬で体が軽くなるのを感じた。


「少し、緊張しすぎてたみたい。今日は歓迎会に呼んでくれてありがとう。そしてあらためて初めまして。今日からよろしくね、フーラちゃん!」

「私こそよろしくだよ、最中ちゃん、ライムスくん!」


 数秒の間を開けて、ライムスが自分の名前を呼ばれたことに気付いて「きゅいっ!」と鳴いた。


 ライムスの放つあまりの可愛らしさに、私の緊張は完全に解けたよ。


 よぉし、今日はとことん歓迎されちゃうぞ!

 フーラちゃんの他にも会ってみたかった子がたくさんいるからね!

ここまで読んで頂きありがとうございます!!

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お読みいただき有難うございます!
ダンジョンのお掃除屋さん〜うちのスライムが無双しすぎ!?いや、ゴミを食べてるだけなんですけど?〜
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