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【書籍化決定】 ダンジョンのお掃除屋さん〜うちのスライムが無双しすぎ!?いや、ゴミを食べてるだけなんですけど?〜  作者: 藤村
第6章 最中と黄金の森編

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第55話 黄金の森、第2層・黄金の泉

 第2層も、第1層とほとんど変わらない感じだね。


 草木が生い茂っていて、空は晴れ渡っていて、空気も美味しい。


 でも、川の色だけは第1層とは全然違うね。


「わぁ~お、すっごいねぇコレ。ライムス、見てごらん? 川がこんなにキラキラ光ってるよ!」

『きゅぅ~~……』

「ふふっ、あまりにもきれいだから、すっかり見惚れちゃってるね。ほら、みんなも見てみてよ!」



――――――――――――――――――――

ミク@1010

<お~~~、すごい綺麗だ!


上ちゃん

<金色の川? 飲めたりするのかな?


Jun

<なんかご利益ありそうだなw


村人B

<めっちゃ欲しい。瓶とかに入れて保存できないかな。視聴者プレゼントにしてほしいです!


tomo.77

<ほんとに凄いダンジョンだよここは


ボブ

<俺も行きたかったぜ……


No.13

<幻想的


ホーリー・社員・ドラゴン

<これは売れそうだな


あ あ

<神々しいまである。すげーな

――――――――――――――――――――



「金色の川なんて、まるで御伽噺みたいだね。せっかくだから、しばらくは川に沿って進んでいくよ!」

『ぴきゅうっ!』


 しばらく川沿いを歩いていると、金色の小鳥や金色の蝶々の姿も見かけたよ。他にも流水をジャンプする魚も金色に光っていてきれいだったよ。


 こういうところにも第1層との違いが出てるんだね。

 第1層には野生の動物は出なかったから。

 もしかしたら見逃してただけかもしれないけどね……。


「金色の蝶々なんて、収集家が見たら黙ってないだろうねぇ。ていうかあのお魚さんは食べられるのかな?」


 さっきコメントにもあったけど、ここは本当に凄いダンジョンだね。


 もしかして、3層4層と潜るにつれて黄金が増えていくのかも?


「あっ、あんなところに金色のチューリップが咲いてるよ!」


 川に沿って進んでいくと、一本の大木が見えてきて、その根元に金色のチューリップが二本咲いていた。


 顔を近づけてみると甘い匂いがしたよ。

 触っってみると花弁は柔らかくて、見た目以外は本当にただのチューリップだね。


「そーだ、いいこと考えた! チューリップとか蝶々とか写真に撮っておいて、後でアルバムを作ろう」


 金色のモンスターに金色の川、金色の蝶々に小鳥にチューリップ。きっとこの先もいろいろな黄金が待ち受けているはず。


 こんなに素敵できれいなダンジョンなんだし、配信だけで終わるっていうのはちょっと勿体ないもんね。


「そうと決まればさっそくカメラモードON!」


 スマホのカメラモードをONにすると、配信中でも写真が取れるようになるんだよね。


「ライムス、ちょっとそこから動かないでおいてね?」

『ぴきゅうっ!!』


 ライムスを金のチューリップの横に座らせて、シャッターボタンをポチっとな。


 パシャリッ!


「うん、バッチリだね。ライムス、この調子でドンドン写真を撮っていくよ!」

『ぴきゅぅ~~っ!』


#


 ライムスと金の川、ライムスと金の小鳥、ライムスと金の蝶々……。


 その他にもいろいろな写真を撮っていったけれど、結局はライムスがメインになっちゃったよ。


 本当は金色の風景を際立たせたかったんだけど、ライムスが可愛すぎるから仕方ないよね。


「うん、初めにしては上出来だよね」


 小鳥と蝶々を一枚に収めるのは難しくて、ちょっと見切れてる部分もあるけど……。


 なにはともあれ、ライムスが可愛く撮れてるからオッケーだね!


 写真を撮り終わった後は、川に沿って歩いていったよ。


『きゅぅ~~るる~ん♪』

「ふふっ、ライムスってばすっかりご機嫌さんだねぇ。写真撮ってもらえたのがそんなに嬉しいのかな?」

『きゅるぅ~!』

「ん? もっと写真撮って欲しいの?」

『きゅいっ!』

「う~ん。私もライムスの写真はいっぱい撮ってあげたいけどさ。でもそればっかりに気を取られても探索に支障が出ちゃうしなぁ……」


 そーだ、いいこと思いついちゃった!


「ライムス、次は休憩スペースに行こっか」


 休憩スペースならモンスターも出ないから、周囲を警戒する必要も無い。


 そこでライムスが飽きるまでいーっぱい写真を撮ってあげよう!


「休憩スペースは……あっちだね!」


 そう遠くない場所で白煙が立ち昇っている。

 お肉のいい匂いも漂ってきてるし、このまま川沿いをまっすぐ進んでいけば二~三分くらいで着けそうだね。


#


 休憩スペースにやって来た私は、あまりの絶景にごくりと息を呑んだ。


 円形に開けた空間、その中心に、黄金の泉が広がっていた。


「ねぇライムス。なんだか私たち、絵本の中に入り込んじゃったみたいだね」

『きゅう~……』


 こんなに綺麗な景色、生まれて初めて見たよ。

 泉の真上では金色の蝶々が飛んでいて、それがまた非現実感を際立たせているよ。


「って、見惚れてばかりもいられないね。ライムス、さっそく写真を撮るよ! そーだ、せっかくだし2ショットも撮っちゃおうか!」

『きゅいい!!』


 まずは泉を背にライムスの写真を撮ったよ。

 次はスマホをドローンに固定して、タイマー機能を使って2ショットも撮ったよ。


 2ショットは2種類。

 私がライムスを抱き抱えてる写真と、私の頭の上にライムスを乗せた写真。

 

 個人的には2枚目のほうが好きだけど、コメント欄でどっちの写真が好きかアンケートを取ってみたらぴったり50%に票が割れたよ。


 要するに、どっちの写真もサイコーってことだね!


 そうだ、このダンジョンが終わったら田部さんにいろいろと相談してみよう。もしかしたらこの写真もグッズにできるかもしれないしね。

ここまで読んでいただきありがとうございます!!

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お読みいただき有難うございます!
ダンジョンのお掃除屋さん〜うちのスライムが無双しすぎ!?いや、ゴミを食べてるだけなんですけど?〜
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